岩崎家四代の三菱社長は、明治・大正・昭和戦前にかけて、日本各地に本格的な西洋館や庭園をつくりました。また、彌之助・小彌太の父子二代は、厖大な東洋古美術品を蒐集し静嘉堂を、久彌は東洋文庫を設立しました。
これらの西洋館や庭園、文化施設を三菱グループの文化遺産としてここに紹介します。

岩崎彌太郎・彌之助・久彌生家
茅葺き寄棟造りの生家。土間、式台のついた玄関、囲炉裏を切った居間、表座敷、控えの間等があり、典型的な江戸末期・中農の暮らしがうかがえる。
所在地:高知県安芸市井ノ口
この邸宅の設計はジョサイア・コンドル。イギリス・ルネサンスのジャコビアン様式を採用し、装飾には多種多様のモチーフが駆使されている。庭園は「都立旧岩崎邸庭園」として公開されている。
所在地:東京都台東区池之端(重要文化財に指定)
自然石を積んだ外壁、急勾配の屋根、吹き抜けの空間等、16世紀イギリスのチューダー様式を採用した戦前の邸宅としては代表的な造りである。
所在地:静岡県熱海市林が丘(一般には非公開)

占勝閣
設計はジョサイア・コンドルの弟子・曾禰達蔵。長崎造船所・第3ドックを見下ろす丘陵にあるこの建物は内外賓客の迎賓館として使用されている。
所在地:長崎県長崎市飽の浦町(一般には非公開)

小岩井農場 聴禽荘(ちょうきんそう)
聴禽荘は岩崎久彌の別邸であった。岩手山南麓に広がる小岩井農場の南西部にある。寄棟屋根、畳敷廊下、高床など、特徴ある建物となっている。
所在地:岩手県岩手郡雫石町(一般には非公開)
瀟酒なイギリスの郊外住宅風建物。岩崎小彌太により父彌之助の収集した貴重な和漢の古典籍を保存し、研究者に公開することを目的に1924(大正13)年に建てられた。
所在地:東京都世田谷区岡本
1917(大正6)年、岩崎久彌が当時の中華民国総統府顧問であったジョージ・アーネスト・モリソン氏の蔵書「モリソン文庫」を購入して、1924(大正13)年に設立した我が国最初の東洋学を対象とする研究所併置の専門図書館。
所在地:東京都文京区本駒込










