三菱広報委員会

   神栖市は茨城県の東南端に位置し、太平洋と利根川に囲まれた気候が温暖な街です。市の北部は隣接する鹿嶋市とともに、鹿島臨海工業地帯を形成しています。神栖市には「東国三社」の一社として名高い息栖(いきす)神社があり、最近ではパワースポットとして人気。また、県指定天然記念物のウチワサボテンの群生地でもあります。

   鹿島臨海工業地帯は国家プロジェクトとして、昭和30年代後半から鉄鋼、石油化学、電力など有力メーカーを招聘(しょうへい)。現在、約170社の工場や事業所が集積しています。三菱ガス化学の工場があるのは、鹿島臨海工業地帯の東部コンビナート。1977年に着工し、翌年には過酸化水素H-1プラントを完成させ、生産を開始しています。東部コンビナートは化学系のメーカーが集積している地区で、原料を直接パイプラインで供給してもらっています。また、同地区には共同発電所があり、電気・水蒸気などの供給も受け、コンビナートならではの立地条件に恵まれています。

   84年には過酸化水素H-2プラントの運転を開始。89年に、ポリカーボネート(PC)樹脂のプラントを完成させ、生産を開始しました。現在も過酸化水素とPC樹脂が生産の柱。前者には主に紙・パルプや繊維の漂白、エレクトロニクス製品の洗浄に使用され、年間の生産量は約10万t。一方、後者は耐衝撃性、透明性、耐熱性に優れることから、CDやDVDといった光学用記憶媒体、自動車のヘッドランプやドアハンドルなどに使用され、年間の生産量は約12万tとなっています。

   最近では特殊PC樹脂の生産も開始しています。この樹脂の特徴は、高屈折率かつ低複屈折。デジカメや携帯電話、スマートフォンに搭載されているカメラのレンズ部材として使用されています。今後も過酸化水素、PC樹脂の用途拡大に向け、さらなる努力をしていきたいと考えています。

工場の敷地内にて。

樹脂プラント工場の屋上から敷地内を俯瞰。敷地面積は約30万u、関連会社を含め約330名の社員と、その協力会社の社員が働いている