昨年4月に営業を開始したアストモスエネルギーは日本で最大のLPガス元売会社だが、平成15年より一般家庭向けの省エネ機器、『エコウィル』を販売している。それはどんな機器だろうか?
二酸化炭素の排出量は火力発電の3分の1、窒素酸化物や硫黄酸化物をほとんど排出しないLPガスは、21世紀にふさわしいクリーンエネルギー。『エコウィル』はこのLPガスを燃料として、小型のガスエンジンで発電する家庭用コージェネレーションシステムです。
「電力会社から買う電気を減らせるうえ、電気を使う場所=ご家庭で発電する『エコウィル』は排熱で給湯、暖房も行えるので、エネルギー利用総合効率は約85%に達するんですよ」と胸を張るのは営業本部・エネルギーソリューション部長の船村和仁(ふなむら・かずひと)さん。
一方、一般の発電所は排熱を有効に利用できず、送電ロスも多いため、エネルギー利用総合効率は約40%に過ぎません。では、家庭用の電気をすべて『エコウィル』で作ればいいかというと、そうではありません。
ガスエンジンの冷却水と排ガスから熱を回収して作った温水は、給湯用のほか床暖房や浴室暖房乾燥などの熱源にもなる
リモコンには多彩なエネルギー指数が表示されるので、省エネ意識が自然と高まる
必要のない時にお湯を作るのはムダなので、自動的に運転を控えます。
「発電していない時や、『エコウィル』の発電量を超えて電気を使う時は電力会社からの電気も使いますから、電力不足の心配はありません。それよりも、むしろ必要な時にお湯をたっぷり使える快適さを体験してほしいですね」と指摘するのは営業本部・エネルギーソリューション部の稲見弘司(いなみ・こうじ)さん。
たとえば、「誰かが入浴中はキッチンでお湯を使うのは遠慮する」などという不便はもうありません。たっぷりのお湯は床暖房にも、バスルームではミストサウナにも使えます。
営業本部
エネルギー
ソリューション部長
船村和仁さん
営業本部
エネルギー
ソリューション部
稲見弘司さん
「こうしたさまざまな機能は、キッチンに設置するリモコンに表示されます。リモコン画面にはそのご家庭に合わせた発電予報や省エネ指数、貯湯量を始め、過去一定期間の発電量も表示しますから、お客さまの省エネ意識を高めていくようですよ」
利用者にアンケートを試みたところ50%以上のお客さまが“日常的に『エコウィル』の機能を生かした生活を心がけている”と回答したとか。
「省エネは大切ですが、快適な住生活はどうしても多くのエネルギーを必要とします。アストモスエネルギーはLPガスと『エコウィル』によって、エネルギーをローコストに、環境にやさしい手段で提供しています。そして、いっそう環境に配慮したエネルギー供給手段である燃料電池も既に視野に入れています」と船村部長は早くも将来のエネルギーを見据えています。明日はどんな快適が待っているか楽しみですね。
『エコウィル』を導入したお客さまの70%以上が温水床暖房と浴室暖房乾燥機も同時に導入しています。憧れのミストサウナにするのも簡単です
 
 
LPガスを使って家庭で発電。排熱もお湯として有効活用する省エネシステム


●プロフィール
一押し太郎(いちおし・たろう)1981年3月3日生まれ。うお座。『マンスリーみつびし』新米記者。
2005年4月号から「わが社の一押し」を担当。まだまだ未熟でドジな面もあるが好奇心とヤル気だけは旺盛。ただ今、恋人募集中。
都市ガスの利用者はつい見落としがちですが、国内5000万世帯の過半数はLPガスを使っていますし、そもそも都市ガスの導管が敷設してある地域は国土の約5%程度に過ぎないのだそうです。驚きました。わが国にとってLPガスは圧倒的に巨大なインフラなのですね。そして、ボンベに詰めれば、いつでもどこでも火力を使えます。大規模災害で導管が破損でもすれば、復旧に数カ月は要する都市ガスに比べ、フットワークの軽いLPガスはまさかの時にも頼りになる相棒。これからも上手に付き合っていきたいですね。
社名の頭文字Aをデザインしたロゴマークはテレビでもおなじみ。なお、中央は取材に際し調整をしていただいた企画本部・経営企画部の川崎高志郎さん。皆さん、ありがとうございました