横浜市の「みなとみらい21地区」に三菱重工業が開設した技術館があります。最先端のテクノロジーが紹介されているほか、各種の体験コーナーを設置。連日、子どもたちや親子連れでにぎわっているみたい。どんな所なんだ?
入館と同時に迎えてくれるのが、H-IIAロケットと大きな風車。やるな、重工って感じ。広報・IR部長の薄木郁男(うすき・いくお)さんも、わざわざお出迎え。早速、開館に至った経緯をうかがいました。
「1994年に、三菱重工横浜ビルが完成。その際、技術部門を集約した本社技術センターを設立したのに合わせて、対外的に情報発信を行う技術館をオープンしたのです」
開館の目的は、3つあるそうです。
「まず、 子どもたちを中心とした一般社会に、 科学技術への理解を深めてもらいたいこと。 次に、 小・中学校の校外学習の場として提供。 さらに、 地元横浜市に文化施設として貢献したいということです。 ものづくりに携わる企業として、 技術の伝承や次世代を担う青少年の育成も、 私どもの大切な役割と考えています」
原動機事業本部、海外戦略本部海外管理部長を経て、
広報・IR部長
薄木郁男さん
社会インフラソリューション部を経て、三菱みなとみらい技術館館長
福原由香さん
ある時期から、来館者の数が急に増え始め、現在は年間12万人もの人が訪れているらしい。その理由を、館長の福原由香(ふくはら・ゆか)さんが説明してくれました。
「参加体験型の展示物を設置したことが大きいようです。3Dシアターでのバーチャルアドベンチャー体験や、『しんかい6500』のコックピットで深海探査の模擬体験ができるとか。単に展示物を見るだけでなく、子どもたちが実際に体験できるものを、積極的に導入したのです」
三菱みなとみらい技術館
開館時間/AM10:00〜PM5:30。
休館日/毎週月曜日
(祝日の場合は翌日)。
入館料/一般300円、中・高校生200円、小学生100円。団体(10名以上)は各100円引き。校外学習は無料(要予約)。
詳細は下記連絡先まで
TEL:045・224・9031
http://www.mhi.co.jp/museum/
最先端の科学技術を紹介し
半年に1回は模様変え
館内には「環境」「宇宙」「海洋」「交通・輸送」「エネルギー」「技術探検」の6つのゾーンがあります。それぞれのテーマにちなんだ実物や大型模型が展示され、迫力満点。そのほか、ヘリコプターの操縦体験ができる「スカイウォークアドベンチャー」や、パソコンで船や航空機を設計し、完成したら操縦ゲームが楽しめる「船と航空機の設計コーナー」などの体験コーナ
ーもある。
「最先端技術の紹介ですから、各コーナー、半年に1回は展示物の見直しを行っています。また、展示だけでなく、年に40回ほどテーマを変えて、工作・実験教室を開いています。何を作るにしろ、子どもたちの豊かな発想には驚くばかり」(福原さん)
来館者に何を期待するのだろうか。
「まず、科学技術が楽しいものと感じてくれること。理科離れ防止の助けになればと」(薄木さん)
来館者から、未来のノーベル賞受賞者が出るかもしれない 。


●プロフィール
一押し太郎(いちおし・たろう)1981年3月3日生まれ。うお座。『マンスリーみつびし』新米記者。
2005年4月号から「わが社の一押し」を担当。まだまだ未熟でドジな面もあるが好奇心とヤル気だけは旺盛。ただ今、恋人募集中。
大人の僕でも楽しめたぐらいだから、子どもが夢中になるのは分かります。親子連れで来館することもあり、来館者の大人と子どもの比率は1対1だそうです。でも、子どもは大人と違い、旺盛な好奇心と柔軟な頭で、何かを感じ取るのでしょう。こうした企業の社会貢献が、将来の科学技術者の育成につながると思います。
三菱みなとみらい技術館で働くスタッフの方々。
皆さん、優しく子どもたちに応対されてました