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| これが『セキュレ』。ガラスとガラスの間に特殊フィルムが。 |
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訪れたのは、板ガラスを作る旭硝子。防犯ガラスが今回の一押しでしたが、その、奥深い世界に目からウロコ。ガラスは、雨露を防ぐだけのものではないんです。
皆さん、家の窓ガラスについて、じっくり考えたことがありますか?私は、正直言ってありませんでした。ガラスはあって当たり前のもの。よっぽどのことがない限り、考えもしないものではないでしょうか。しかし、そんな時代は過去のことになりつつあるようです。
今回お邪魔した旭硝子では、さまざまなタイプの板ガラスを作っています。中でも、最も注目されているのが、『セキュレ』という防犯ガラスだそう。なぜ、そんなに防犯ガラスが注目されているのでしょう?
「空き巣狙いの侵入方法のうち、マンションでは19.4%が、一軒家ではなんと71.1%がガラス破りなんです」と、営業開発部
CRグループ カスタマーセンターの中原聡行(なかはら・としゆき)さん。ピッキング被害が急増していることは、ニュースでもしばしば伝えられていますが、一軒家に関しては、ピッキングよりもガラス破りが圧倒的に多いのが実情だそう。確かに、その手口に関しては耳にしますが、そこまで多いとは。残念ながら空き巣被害は増加する一方。そこで、防犯ガラスが注目されているというわけです。
「泥棒は、音や光も嫌いますが、侵入に時間がかかることを最も嫌います。半数以上が、5分以内であきらめるという統計も出ています」とは、同・武内真弓(たけうち・まゆみ)さん。
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| 『セキュレ』は、なかなか割れない、ということをこの実験で実感。 |
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『セキュレ』は、破るのに時間がかかるよう、特殊に加工されたガラスです。「自動車のフロントガラスを応用したもので、2001年夏に販売を開始しました。2枚の板ガラスの間に、特殊フィルムを挟みこんだ構造になっています。特殊フィルムが、金槌(かなづち)などの工具使用を防ぐので、破るのに時間がかかります」(中原さん)
見せてもらったところ、樹脂でできた柔らかいフィルムがガラスの間に挟みこまれています。これがあることによって、異物で叩いてもなかなか貫通しない仕組みになっているというわけです。
実際に、どの程度強度があるのか通常のガラスと叩き比べてみました。通常のものは、さほど力をこめなくても簡単に割れてしまいましたが、『セキュレ』は、相当力を入れてもガラスにひびが入るだけで、特殊フィルムは貫通せず、その威力を実感できました。
「『セキュレ』は、かなり力を入れて叩かないと割れないため、割るときにも大きな音が出ます。それも盗難防止に効果を発揮します」(中原さん)
このシリーズは、レベル1からレベル4まで、4グレードそろっています。数字が大きくなるほどガラスの厚みが増し、防犯度も高くなっています。これにより、一般家庭向けから店舗オフィス向けまで幅広く対応しているのです。
お見舞金制度をプラス
また、『セキュレ』には、もうひとつ大きな特徴が。
「お見舞金制度というものをつけました。万が一、『セキュレ』が破られて盗難の被害に遭われた場合、お見舞金をお支払いするという制度です。この制度が好評で、売り上げが非常に伸びているんです」と、日本アジア本部
業務管理室マーケティンググループの西田直哉(にしだ・なおや)さん。
盗難被害に遭った場合、レベル1は上限10万円、レベル2は上限20万円、レベル3、4は上限30万円のお見舞金が支払われます。万が一、なんていう事態は考えたくはありませんが、この保障がついていることから、商品への自信も感じられますし、買う立場に立てば、なんといっても安心感が得られます。
「そうなんです。これは、トータルで安心をお売りする商品なんです」(中原さん)
ただ単に商品を売るのではなく、安心という目に見えないものもパッケージする。その新発想が受けて、『セキュレ』は、売り上げをグングン伸ばしています。
ガラスは自分で選ぶ時代
『セキュレ』シリーズには、防犯だけでなく、生活を快適にしてくれる機能がついた、ワンランク上のタイプもあります。「同厚のガラスと比較して2倍近い断熱効果のある〈セキュレ ペヤ〉、断熱効果と遮熱性に優れた〈セキュレ サンバランス〉、断熱効果と保温性がある〈セキュレ サンレーヌ〉の3タイプです。いずれも、結露対策や紫外線カット、省エネ効果があります。お住まいの地域の気候などに合わせてお選びいただけます。スタンダードなタイプも、紫外線を99%カットする機能がついています」(武内さん)
暑い、寒い、窓ガラスが結露する、日差しで家具が変色する…。これまで、そういった室内環境は、家電や日ごろのケアで解消するしかないというのが常識でした。しかし、ガラスを換えるだけで快適な生活が得られるとしたら…!ガラスは、もっと重要視するべきものなのかもしれません。
旭硝子では、カスタマーセンターを設け、施主がダイレクトにお問い合わせができる体制を整えました。そのことによって、消費者の生の声がメーカーに届き、商品開発の大きなヒントにもなっているといいます。『セキュレ』のほかにも、インテリア性の高いものなど、さまざまなガラスがそろっています。その世界は、ニーズに合わせどんどん進化しています。今やガラスは、自分で選ぶ時代なのです。
まりんの取材日誌
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旭硝子・板ガラスカンパニーの所在地は、東京・錦糸町。再開発され、生まれ変わった街の、新しいビルに入っています。そこで、さまざまなガラスを見せていただきました。例えば、通常、ガラスは緑がかった色をしていますが、その色味を取り除いたガラス。これは、商品の色をそのまま見せたい店舗などで利用されているそうです。また、デザイン性の高いおしゃれなガラスもさまざまそろっていました。ガラス1枚で、室内環境などの印象もガラリと変わるのだと、感心することしきり。欧米では、ガラスに対する消費者の関心は非常に高いとのこと。日本でも、徐々に関心が高まってきているそう。欧米並みに近づいてきているようです。
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左から中原さん、武内さん。右、西田さん。
『セキュレ』を、ほかの防犯システムと併用すればなお効果的とのこと。 |
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