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わが社の一押しシリーズ
vol.40 三菱化学(三菱ウェルファーマ)内痔核硬化療法剤「ジオン注」


重度のイボ痔を手術せずに
四段階の注射で治す

痔で悩んでいる方、朗報です。今回、訪ねた三菱ウェルファーマでは、痔を切らずに治す新薬を発売。イボコロリみたいなものなのかなあ ・ ・ ・? 何だか、興味津々です。


四段階注射法と治療効果
ひとつの痔核ごとに、奥から順番に(1)から(4)の4箇所にジオン注を注射する。痔核を通り越して筋肉層にジオン注が注入されないよう技術が求められる


「講習会を開き、専門医の先生方に注射技術を習得していただくのが先決です」と、高木さん 「手術適用の内痔核の大部分はジオ注で対処できるのです」と、藤岡さん 「痔を前面に出さずに、どうすれば女性の関心を引けるかが課題です」と、後藤さん
「講習会を開き、専門医の先生方に注射技術を習得していただくのが先決です」と、高木さん

「手術適用の内痔核の大部分はジオ注で対処できるのです」と、藤岡さん

「痔を前面に出さずに、どうすれば女性の関心を引けるかが課題です」と、後藤さん


ウンチをすると血が出ませんか?ボク自身は痔を患ったことはないけれど、日本人の3人にひとりは痔に悩んでいるそうです。なかでも痔核(イボ痔)が最も多く全体の6割方を占めているのだとか。イボ痔とは、肛門付近の静脈の中に血液がたまり、膨らんでコブ状になったもの。

「直腸粘膜下にできる内痔核と肛門の外側にできる外痔核があります」 と説明するのは、営業本部ジオン部長の高木義昭(たかぎ・よしあき)さん。

「そのうち、従来なら手術の対象だった重度の内痔核を、患部への注射だけで治す。それが、ジオン注です」

手術をしないのだから、イボ痔をメスで切られる痛みがない。切らないから出血しない。また、入院期間も短くてすむ。たしかに、画期的な新薬です。でも、手術をせずに治すとは、どういうこと? マーケティング推進グループのグループマネジャー、藤岡賢次(ふじおか・けんじ)さんに解説してもらいました。

「簡単に言うと、イボ痔の中でむりやり炎症を引き起こさせるのです。その役割を担うのが、有効成分の硫酸アルミニウムカリウム。これが投与されると、血液中の液体成分である血漿が漏出。つまり痔核の血液が濃縮され血流が停止します。また炎症を起こしているのですから、それを修復しようと、肉芽が形成され繊維化します。すると痔核はどんどん硬く小さくなり、やがて消失するというわけです。もうひとつの有効成分であるタンニン酸は、過度の炎症を防ぎ、組織の損傷を軽減します」

治療に際しては、ひとつの痔核ごとに4箇所ジオン注を注射。肛門から患部にピンポイントで注射するなんて、何だか難しそうだけど ・ ・ ・。

「ですから、治療される専門医の先生方に集まっていただき、講習会を開いています。7月末現在で、約300名の医師が受講され、140の施設でジオン注が採用されています」(高木さん)


一般の方を対象に、痔の疾患にかかわる啓発を目的とした情報サイト「い〜じ〜net」。 ジオン注は「無痛化剤付」と「生食液付」の2種類。
一般の方を対象に、痔の疾患にかかわる啓発を目的とした情報サイト「い〜じ〜net」(http://e-zi.net)。受診前の留意点など痔に関する情報を分かりやすく紹介。また「内痔核治療法研究会」のサイトを設け、研究会に所属する先生、病院の情報を都道府県ごとに提供。ここから最寄りの病院、医師を検索することが可能 ジオン注は「無痛化剤付」と「生食液付」の2種類。患者の状態や医師の治療方針により使い分けるが、「無痛化剤付」を投与する場合は局所麻酔下で、「生食液付」の場合は腰椎麻酔下または仙骨硬膜外麻酔下(いずれも下半身麻酔)で使用する




安全を第一に、女性の 口コミで徐々に浸透

意外でした。痔は男のものと思っていたら、インターネットのアンケート調査によれば、20〜40代の女性3人にひとりが痔を経験しているのだそうです。10人にひとりは現在も痔に悩み、しかも病院に行くのは、そのうちのごく一部。病院に行かない最大の理由は、恥ずかしいから。となると、切らずに治すジオン注を、いかにして痔に悩む女性に浸透させるかがカギ。戦略を練っているのが、マーケティング推進グループの課長代理、後藤加寿子(ごとう・かずこ)さん。

「7月19日、日経の健康セミナーで女性だけを対象に、ジオン注に関連したセミナーを開催(記事掲載は8月31日の日経夕刊)しました。なんと応募された女性は800人を超えました。それほど、人知れず悩んでいる女性が多いのです。もちろん、セミナー開催にあたっては痔を前面に出さず、“お尻のトラブル”とする配慮はしました」

女性だけのスタッフと3週間に1回のペースで、ミーティングを重ねているそうです。

「女性専用の外来を設けると、女性の患者さんは一気に増えるんです。やはり、外来待合室で男性と顔を合わせたくありませんからね。それに女性の間でジオン注が浸透すれば、口コミで男性にも広がっていくのではないでしょうか」

ただ、急激な販売拡大を狙っているわけではないようです。

「安全第一が基本です。そのために、今後も講習会を開いていきます」(前出・高木さん)
一押しくん

(問)三菱ウェルファーマ
電話番号 0120-189-707
http://www.m-pharma.co.jp



一押しくんの取材日記
プロフィール 一押し太郎(いちおし・たろう)
1981年3月3日生まれ。うお座。『マンスリーみつびし』新米記者。 2005年4月号から「わが社の一押し」を担当。まだまだ未熟でドジな面もあるが好奇心とヤル気だけは旺盛。ただ今、恋人募集中


三菱ウェルファーマ東京オフィス前にて。左から藤岡さん、後藤さん、高木さん。3人とも痔に関して、本当にお詳しい。その熱意が、痔の患者さんに伝わることを願っています
三菱ウェルファーマ東京オフィス前にて。左から藤岡さん、後藤さん、高木さん。3人とも痔に関して、本当にお詳しい。その熱意が、痔の患者さんに伝わることを願っています
痔は人類の宿命です。 悩まずに、早く ジオン注で治療しましょう

祖父から「男は痔になって一人前」と聞かされたことがあります。要は痔の痛みに耐えられないようでは、社会人として通用しないということなんでしょう。でも、痛いのを我慢するのは、ボクは苦手。痔になったら、すぐにジオン注のお世話になろうと思います。

取材中に驚かされたのは、痔に悩んでいる女性が多いという事実。祖父の影響でもないけど、てっきり痔は男のものと思っていました。考えてみれば当たり前か。だって、痔は直立歩行する人間の宿命の病気。重力で肛門付近に血液が停滞しやすいのだから、男女に差があるわけないんです。

最後に今回の取材のセッティングをしていただいた、三菱ウェルファーマ・広報の赤神貴子(あかがみ・たかこ)さん、三菱化学・広報の小久保道代(こくぼ・みちよ)さん、大変お世話になりました。