今回は、先頃日本最大の風力発電システムの開発に成功した、三菱重工業におじゃましました。三菱重工業長崎造船所で製作され、横浜製作所金沢工場に設置されている巨大風車を一目見ようと出かけたのですが、間近で見るとその大きさたるや、思わず口がアングリです。
「<MWT92/2.4>は羽根の回転直径が92m、地面から翼の先端までの高さ116mと国内最大です。出力も国内最高の定格出力2400kWとなります。クラス最長の44.7m翼を採用し、より多くの風を捕まえることで、低風速域での効率的な発電性能を実現しました」と解説してくれたのは開発チームの柴田昌明(しばた・まさあき)さん。
その大きさが大きな電力の発生に役立っているということですね。でも、定格出力2400kWと聞いてもどうもピンとこないのですが。そう尋ねると、風車電気制御チーム統括の外薗
茂(ほかぞの・しげる)さんが教えてくれました。 |
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長崎造船所
風力発電事業グループ
主席技師
柴田昌明さん |
長崎造船所
プラント技術部 計装電気課
風車電気制御チーム
主席チーム統括
外薗 茂さん |
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| 快晴の空に映える白い羽根。開発に携わった方々の表情もどこかしら誇らしげに見えました |
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羽根の後ろの部分に、風速計を始めとする各種センサーや、制御するための精密機器が収められている。ただ風任せで回っているわけではなく、わずかな風でも効率よく電力を発生できるように設計されている |
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| 年間ドラム缶7200本相当の石油が節約できる! |
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| 風車の下には運転状況を示す表示板。風速や、そのとき発生している電力量が分かります |
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「<MWT92/2.4>は、年間約600万kW、約1200世帯分に相当する発電を目指しています。これは石油換算で年間1400キロリットル、ドラム缶にすると約7200本相当の節約ということになります。CO2排出量にして、約4200トン相当の削減が可能になります」
え! ドラム缶7200本分! それを、自然の風の力で発生できるなんて、やっぱりすごい! そんなにすごいシステムなんだから、日本中にどんどんできればいいのに、と思ってしまうのは単純すぎますか? |
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本社
原動機事業本部
電力部 新事業グループ
村木靖英さん |
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長崎造船所
風力発電事業グループ
沼尻智裕さん |
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「クリーンエネルギーへの注目は、日本はもちろんのこと世界中で高まっています。それに伴い、風力発電システムの需要は毎年成長しております。昨年末で三菱重工業での風車納入実績は国内外合わせて、2000基を超えました。単に売り上げが伸びたということよりも、それだけ世の中の自然エネルギー導入への取り組み意識が高まってきたことにうれしさを感じています」
と笑顔で答えてくれたのは原動機事業本部 新事業グループの村木靖英(むらき・やすひで)さん。これだけ大きいシステムだから、設置場所、送電システムの整備など、調整事項は多岐にわたる。ただポンと建てれば電気が作れて、送れるというわけではないのだそうです。
「でも、それを含めてプロジェクトを実現するのがわれわれの仕事です」と村木さん。
さて、今後風力発電システムはどう進化していくのか? 風力発電事業グループの沼尻智裕(ぬまじり・ともひろ)さんに尋ねてみました。
「国土が狭い日本では、1基で大量の電力を作ることができる大型風車を、設置することもあれば、小、中規模の風車を複数台まとめて建てることもあります。状況に合わせ、さまざまなサイズの風車の開発が、今後も進められていきます」
映画で見るようなたくさんの風車が並ぶ施設。そんな「ウインドファーム」と呼ばれる施設も日本で増えているそうです。巨大風車が作る、キレイなエネルギー。なんだかワクワクしてきませんか? |
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