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わが社の一押しシリーズ
vol.51 キリンビバレッジ 『午後の紅茶“スペシャル”シリーズ』
20周年を迎えた看板商品はさらなる進化、最先端に挑む


日本初のPETボトル入り紅茶として不動の人気を誇る『午後の紅茶』がいっそう
おいしくなると同時に、新顔3品が一挙にデビュー。松浦亜弥を起用したCM戦略も功を奏し、
20年目のいま再び、新しい市場を開拓し始めている。



“スペシャル”シリーズ
“スペシャル”シリーズはボトルも特別仕様。二十歳のプレゼントの宝石をイメージした。なお、10月以降はホット2商品も登場
「しばらくの間、『午後の紅茶』を飲み忘れていた人に先日、最新商品をお勧めしたら、“こんなにおいしかったのですね”と言われました」と、うれしいエピソードを披露してくれたのは営業本部・商品企画部の藤川恵子(ふじかわ・けいこ)さん。

それもそのはず。ロングセラーだからといって、おなじみの味に妥協せず、たゆまぬ改良を続けてきたのが『午後の紅茶』の20年だったそうです。今年のリニューアルでは、お客さまが固定概念として持っている紅茶への誤解を解くため“実はストレートティーは低カロリー”などのコミュニケーションも始めたそう。
藤川恵子さん
営業本部 マーケティング部新商品担当
主任 
藤川恵子さん
松浦亜季さん
開発研究所
飲料開発担当 
松浦亜季さん
「従来紅茶は、のどの渇きを潤すというより、情緒に訴えかける、いわば癒やしの飲み物だと思われてきました。でも実際は、例えば部活帰りの男子中学生がミルクティーを勢いよく飲み干したりレモンティーをレモンジュースのように楽しむ人もいるのです」

他のドリンクとは違って、さまざまな楽しみ方を受け止めてくれるのが、紅茶なのですね。

「まだまだ他にも紅茶の可能性はあるはずです。それを探る試みが新顔の“スペシャル”シリーズです」
出内桂二さん
開発研究所
研究企画担当
担当部長 
出内桂二さん
その第一弾は南米の果実、カムカムのレモンティー。ビタミンCがレモンの約27倍ともいわれるミラクルフルーツを使ったまばゆく赤い1瓶は、果汁飲料市場も攻略できそう。

「茶葉を2倍に増量したミルクティーの濃い味わいは、コーヒー党にも気に入ってもらえるはずですよ」

けれど、材料を増やすことは、製造ラインには重い負担にもなって、「茶葉が2倍で抽出液量が多く、原料を溶解するための水が少なくなってしまうため、原料の選定と溶解方法を工夫しました」と苦労を振り返るのは開発研究所飲料開発担当の松浦亜季(まつうら・あき)さん。
「午後の紅茶」売り上げ本数 1986-2005
年号 本数換算(本) 「午後の紅茶」商品トピックス
'86 480万 ストレートティー1.5R発売開始
'87 2100万  
'88 1億1270万 ミルクティー追加、340g缶が登場
'89 4億0350万 レモンティー追加(レギュラー3品揃う)
'90 8億3560万 紙パック商品が登場
'91 12億7160万 マイケルJフォックスをキャラクターに起用
(〜94)
'92 17億1420万
'93 21億1450万
'94 25億8110万 小泉今日子をキャラクターに起用(〜00)
'95 31億3520万 恒例のコイズミトランクキャンペーンが人気
'96 37億5990万 小容量ペットボトル発売開始
'97 46億2420万  
'98 54億4510万  
'99 61億5890万 猛暑
'00 68億6510万 オードリー・ペプバーンをキャラクターに起用
(〜01)
'01 74億7440万 HOTペット導入
'02 80億3800万  
'03 86億6300万 松浦亜弥をキャラクターに起用
'04 93億2510万 猛暑
'05 99億5100万  
「カムカムレモンティーも、そもそもカムカムの味をイメージできる消費者がほとんどいませんから、どんな味わいであるべきか、開発途中に何度も変更を加えました」

いまでは誰でも何気なく楽しんでいる『午後の紅茶』ですが、紅茶をPETボトルに詰めること自体、実は開発当初は難事業でした。

「本来“濁り”やすく“腐敗”しやすい性質の紅茶を商品化するためには、紅茶液の透明化と極めて高度な衛生管理を同時に解決しなければなりませんでした。“クリアアイスティー製法”と呼ばれる透明化技術は、今も改良しながら受け継がれる画期的な技術です」と当時を振り返るのは開発研究所研究企画担当 担当部長の出内桂二(でうち・けいじ)さん。おいしさという感性を、実はテクノロジーが支えていたのですね。
レギュラー3品
レギュラー3品には今年から、低カロリー(ストレートティー)、無着色(レモンティー)、低脂肪(ミルクティー)の商品特性をアイコンで表示
『午後の紅茶』は日本人の茶の楽しみ方を変えました


一押しくんの取材日記
プロフィール 一押し太郎(いちおし・たろう)
1981年3月3日生まれ。うお座。『マンスリーみつびし』新米記者。 2005年4月号から「わが社の一押し」を担当。まだまだ未熟でドジな面もあるが好奇心とヤル気だけは旺盛。ただ今、恋人募集中


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2003年のリニューアル以降、テレビCMに松浦亜弥を起用。老若男女みんなに人気のあるところが、世代を超えて愛される『午後の紅茶』にそっくりです
たかが紅茶と侮るなかれ。技術の瓶詰めでもあるのだ

軽くて便利なPETボトルは、中身が見えて、とても安心。けれど、ガラス瓶や缶詰ほどの高温に耐えられないため、製品の衛生管理には大変な苦労を伴います。また、光を通すから、不適切な取り扱いを受け、過度の紫外線にさらされれば、品質が劣化しやすくなります。さらに、PET素材は微量ながら酸素を通すので、放っておけば製品は徐々に酸化します。こうした問題を解決できたから、常においしく、目にも美しい『午後の紅茶』を楽しめるのですね。次に飲む時は開発者のご苦労をかみ締めて飲んでみます!