三菱広報委員会

三菱史紀行

以下のバックナンバーの記事内容は、掲載当時の情報です。
最新の情報とは異なる場合がありますので、予めご了承ください。
2006.4 vol.1

高知県・安芸

土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線に乗った。全国的にローカル線が廃止される中で、37年かけて平成14年に敢然とデビューした。沿線の20の駅には、漫画家のやなせたかしが駅それぞれのキャラクターを描く。… 続きを読む≫

2006.5 vol.2

岡山県・吹屋

ベンガラとは、奈良時代にインドから渡ってきた赤い顔料のことだ。集落全体がベンガラ色に染まっていたらどうだろう。それが岡山の山中にある。「吹屋ふるさと村」である。… 続きを読む≫

2006.6 vol.3

長崎県・端島/高島

廃墟ブームだという。これぞ廃墟というのが端島(はしま)だろう。長崎の西南沖にある高島の、さらに南西沖に浮かんでいる。島影が軍艦に似ているので「軍艦島」とも呼ばれる。炭坑の島だった。… 続きを読む≫

2006.7 vol.4

岡山県・倉敷

倉敷川に沿って白壁の古い街並み、柳の緑に映える、ギリシャ神殿風の大原美術館。エル・グレコの「受胎告知」を始め、ゴーギャンやモネほかの傑作が展示されている。… 続きを読む≫

2006.8 vol.5

岩手県・雫石

見渡す限りの緑の牧場に、ぽつんと桜の木がある。はるかに岩手山。来年のNHKの朝の連続ドラマは盛岡が舞台で、どうやらこの「小岩井農場の一本桜」が繰り返し使われるらしい。カメラマンが四季折々の映像を撮りだめしている。 …
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2006.9 vol.6

北海道・函館

明治初期、馬の背に揺られ虱(しらみ)と戦いながら東北・北海道を4カ月旅したイザベラ・バードという英国女性がいた。紀行文には、当時の地方の状況や、初めて見る外国人女性の姿に驚く人々の様子が、克明に描写されていて実に面白い(平凡社刊『日本奥地紀行』)。… 続きを読む≫

2006.10 vol.7

新潟県・出雲崎/柏崎

「日本一夕日のきれいな海岸」といったら議論百出になるだろうが、出雲崎から柏崎にかけて、海の向こうに佐渡が影絵で見える夕景色はすばらしい。夕日が沈み、星が見え出す海岸は、昔も今も旅人をセンチメンタルにし、現実を忘れさせる。… 続きを読む≫

2006.11 vol.8

京都・南禅寺/嵯峨野

うかつなことに「別邸庭園」という言葉を最近まで知らなかった。京都の寺の庭はまさにジス・イズ・キョウトだが、著名人の別邸の庭もまた京都ならではのものがある。… 続きを読む≫

2006.12 vol.9

沖縄県・糸満

沖縄はどこへ行っても民謡が聞こえてくる。「ユイ、ユイ…」という陽気な合いの手に、ついついリズムに合わせて身体を動かしたくなってしまう。 そんな沖縄でも静かなところがある。摩文仁(まぶに)だ。… 続きを読む≫

2007.1 vol.10

広島県・宮島

「広島ではなくぜひ宮島に泊まってください。夜になると霊気を感じると思いますよ。島全体が信仰の対象ですから」と、三菱レイヨンのエンジニアだった林さんはいう。霊気という言葉にひかれて、厳島神社の裏にある老舗旅館「岩惣(いわそう)」に宿をとった。… 続きを読む≫

2007.2 vol.11

東京都・湯島

幕府の学問所湯島聖堂があったり、春日局の墓のある麟祥院があったり、湯島には江戸時代の風情がある。“湯島通れば思い出す”新派の舞台や歌謡曲、映画でおなじみの明治時代の風情もある。昔から粋な街である。お屋敷がある。料亭がある。和服の女性とすれ違う。男坂、女坂、妻恋坂…。… 続きを読む≫

2007.3 vol.12

大阪府・西長堀

大阪は水の都といわれた。縦横に川や堀があり水運が盛んだった。全国の米や特産品が運び込まれ、天下の台所ともいわれた。西長堀は三菱発祥の地。土佐藩の蔵屋敷があり船着場があった。… 続きを読む≫

2007.4 vol.13

大分県・臼杵

大分県の臼杵(うすき)といえば磨崖仏(まがいぶつ)で有名だが、古い武家屋敷や寺院を多く残す、坂の多い鄙(ひな)びた町である。丘の上の石垣は、大友宗麟の城の名残だ。当時、城下には教会ができ、唐人町が作られた。明やポルトガルの商人が行き交い、フランシスコ・ザビエルも来た。… 続きを読む≫

2007.5 vol.14

神奈川県・横浜

港の見える丘公園、外国人墓地、洋館や教会、それにフェリス女学院や横浜雙葉学園などがあるのが山手。最も横浜らしいエリアかもしれない。
坂を下れば、そこは元町。昭和30年代までは英語で用が足りる世界だった。… 続きを読む≫

2007.6 vol.15

福岡県・筑豊/若松

現在の長寿世界一は福岡県福智町の皆川ヨ子(よね)さん。114歳。早くに夫を亡くし、炭坑の町で野菜や花の行商をしながら5人の子どもを育てたという。ヨ子さんは、「ありがと、サンキュー」が口癖だ。生活は楽ではなかっただろうが、豊かな心を持った人だ。… 続きを読む≫

2007.7 vol.16

香川県・直島

かぼちゃほど愛嬌のある野菜があるだろうか。端正というには程遠い形状、暖かい色模様、それに「ぼちゃ」っというなんとも庶民的な響き。思わず心がなごむ。岡山沖の直島のビーチには、草間彌生の巨大なオブジェ「南瓜(かぼちゃ)」が、何の違和感もなくある。… 続きを読む≫

2007.8 vol.17

北海道・小樽

かつて小樽は北海道の玄関であり経済の中心だった。金融機関が軒を並べ「北のウォール街」ともいわれた。今は街のあちこちに残る古い建物が過ぎし日の栄華をしのばせる。運河沿いの石造りの倉庫群は、夜になるとガス灯がともり、まるで映画の回想シーンのようだ。… 続きを読む≫

2007.9 vol.18

長崎県・対馬

対馬グランドホテルの夜。海にはイカ釣りの漁り火が点々と光る。この漁師たちの祖父や曽祖父が、今から100年前、ロシア艦隊に撃沈された常陸丸に乗っていた兵士150人を救い上げた。しかし1400人は帰らぬ人となった。…
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2007.10 vol.19

新潟県・佐渡

山がばっくり二つに割れている。道遊(どうゆう)の割戸(われと)。江戸時代から400年続いた金の露天掘りの跡だ。慶長6年(1601)に採掘が開始され、佐渡は天領となり江戸幕府のドル箱になった。やがて採掘は地下にも及んでいったが、それは湧き水との戦いでもあった。 … 続きを読む≫

2007.11 vol.20

宮城県・仙台

仙台といえば青葉城。さとう宗幸の「青葉城恋唄」のイメージに負うところ大だが、一定年齢以上の人にとっては土井晩翠作詞の「荒城の月」の方だろう。もちろん荒城とは青葉城のこと。… 続きを読む≫

2007.12 vol.21

長崎県・長崎、外海、平戸

「長崎の教会群とキリスト教関連遺跡」が世界遺産の暫定リスト入りした。目玉的な存在である大浦天主堂は、幕末の条約に基づいて長崎にやってきたフランス人のための教会だったが、ある日そこに隠れキリシタンが現れたことで歴史に名を残した。… 続きを読む≫

2008.1 vol.22

兵庫県・神戸

神戸の山の手、北野町にある異人館。有名な風見鶏の館はもともとドイツ人貿易商の住まい。その隣の萌黄の館はアメリカ総領事の邸だった。うろこの家、山手八番館、ラインの館などなど、ネーミングに脈絡はないが、いかにも神戸イメージの洋館があちこちにあって楽しい。… 続きを読む≫

2008.2 vol.23

鹿児島県・鹿児島市

鹿児島湾は、桜島を中心にまるで箱庭のようにまとまっている。薩摩の人たちが、郷土を誇りに思い、仲間意識を持つのも、分からないでもない。
明治維新の17年前、島津斉彬は西洋の専門書を翻訳させ製鉄や造船、紡績などを起こした。… 続きを読む≫

2008.3 最終回

高知県・高知市

桂浜の丘の上に坂本竜馬像がある。竜馬は近視の目をちょっと細めて渋い表情で太平洋のかなたを望んでいる。なかなかの男前。竜馬には何が見えるのか。… 続きを読む≫