倉敷川に沿って白壁の古い街並み、柳の緑に映える、ギリシャ神殿風の大原美術館。エル・グレコの「受胎告知」を始め、ゴーギャンやモネほかの傑作が展示されている。
この美術館を作った大原孫三郎は倉敷紡績の創業者で、一般市民も使える倉紡中央病院(現倉敷中央病院)や働く者のための夜学・倉敷商業補修学校(現倉敷商業高校)などを創設、さらにはクリスチャンの石井十次が営む岡山孤児院への支援を惜しまなかった。
倉敷紡績の工場跡地は、ホテルや博物館のあるアイビー・スクエアとして再開発された。古い部分も生かされており、ツタのからまるホテルは落ち着く。外に出て、すぐ近くの居酒屋「新粋」。瀬戸内海の幸を味わいながら、サラリーマンやOL、観光客がわいわいがやがや。ここだけの話、山田錦大吟醸「吟粋」は絶品ですぞ。お向かいの森田酒造の限定品である。
倉敷の南部に広がる水島地区は三菱重工の水島航空機製作所だった。戦後は航空機用のジュラルミンを活用して、鍋や釜を作ることから再出発した。その後、オート三輪「みずしま」を経て、軽四輪を生産するようになる。労働組合水島支部の執行委員長だった三宅将善(しょうぜん)さんは、「昭和28年(1953)に15歳で養成工として三菱に入ったときは、メンソレータムの容器を100万個作った話をよく聞かされました」と、当時を回想する。「まあ、大変な時代でしたね。星野仙一のお母さんは三菱の寮母をやって彼を倉敷商業に通わせたそうですよ」。
昭和30年代には三菱石油(現新日本石油)の製油所を中核にした石油コンビナートが建設され、川崎製鉄(現JFE)の鉄鋼コンビナートも出来た。三菱系では、三菱化学や三菱ガス化学の工場もある。 |
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| 鷲羽山から望む水島コンビナートの全景 |
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倉敷美観地区
白壁と柳のコントラストが美しい。渡し舟もまた情緒豊か |
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[アクセス]
JR東海道・山陽新幹線のぞみを利用して、東京−岡山間3時間12分、岡山−倉敷間はJR山陽本線で約15分。山陽自動車道を利用する場合は、倉敷ICを降りて、倉敷市街方面へ。美観地区までの所要時間は約15分 |
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左上・レンガ造りと緑が独特の雰囲気を奏でる
倉敷アイビースクエア
倉敷市本町7-2
TEL:086-422-0011
右上・西洋と東洋の出会いと文化の源流が漂う
大原美術館
倉敷市中央1-1-15
TEL:086-422-0005
右下・地元の人々や観光客でにぎわう
居酒屋「新粋」
倉敷市本町11-35
TEL:086-422-5171 |
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