環境をよくするための事業を行う。あるいは、環境に配慮した設備を整える。そうした企業の資金調達をサポートするのが『環境融資室』だ。
「ある意味、社内ベンチャー的存在。今まで主な融資先に入っていなかったビジネスにも、目を向けていこうと。そのキーワードが環境。さまざまな企業が環境に配慮した事業を展開される中で、当行もお役に立ちたいという思いから誕生しました」(小林さん)
融資先は、どのような事業を展開している企業なのか。
「例えば、建設廃材を再生建設資材にリサイクルするような業者さん。あるいは、太陽光発電の部品を製造しているメーカーや風力発電メーカーなどです。融資額は小規模のもので5億円、風力発電など大規模なものになると100億円近くなります」(高田さん)
環境融資室の設立から2年半を経た段階で、融資額は1,000億円を突破。毎期、その額は増え続けている。
「金融を通じて環境配慮型社会の創出に尽力すべく、今後は環境に配慮した事業なり設備投資を行っている企業全般も視野に入れた展開を考えています」(小林さん)
三菱東京UFJ銀行
東京都千代田区丸の内2丁目
環境事業への支援を一層進めていくため、2008年5月末現在、全国40の地方銀行と提携
小林美穂子さん(左)
こばやし・みほこ
1996年に入社。現在、銀行の環境ビジネス全般の企画を担当している

 
高田春香さん(右)
たかだ・はるか
2003年に入社。現在は企業の環境経営を支援する施策を担当している
環境融資室の設立は、2005年10月。審査部門である融資部、投資銀行部門のシンジケーション部やストラクチャードファイナンス部から人員を集め、環境融資室を誕生させた。環境に配慮したプロジェクトについての計画立案から資金調達まで、サポートを行う。
(左上)日本風力開発株式会社の現地法人、青森県六ヶ所村にある二又風力開発株式会社の風力発電所。出力1500kWの風車を34基建設している
(上)三菱東京UFJ銀行名古屋ビル屋上に設置されている太陽光発電装置