三菱広報委員会

三菱最前線

TOPIC 1

ピーエス三菱

交通規制を最小限にする画期的な床版取替工事

半断面床版取替工法と
通常の床版取替工法の比較

通常は、上り線・下り線のどちらかを全面通行止めとし、残りの線で対面通行を余儀なくされる。これに対し、半断面床版取替工法では、対面通行を避け、車線規制のみで工事が行えるため、上下線とも生かすことができる(特長の詳細は以下のURLより確認できます www.psmic.co.jp/gijyutu/3d.html

 

   ピーエス三菱が高速道路総合技術研究所(NEXCO総研)と共同で、半断面床版取替工法を開発した。これは、交通を確保しながら、劣化した鋼橋の鉄筋コンクリート床版を取り替える工法で、今後の需要が見込まれる。
「従来の工法では、例えば上り線の床版を取り替える際、2車線を全面通行止めして、下り線を1車線ごとの対面通行にせざるを得ませんでした。しかし、高速道路の施工位置によっては、全面通行止めできない所があります。例えば、上下線が分離されている区間やインターチェンジおよびジャンクションに近接した所です。そこで、2車線のうち1車線(半断面)を生かしながら床版を取り替える。これが、『半断面床版取替工法』です。1車線は通行できるので、交通量の多い所での渋滞が回避でき、社会的損失も少なくてすみます」(諸橋さん)
   この工法を支えるのが、ピーエス三菱の技術。2013年頃から開発を進めていたという。
「今後、公共インフラの維持更新時代を迎える中で独自の工法で付加価値のあるものができないかを考え、開発したのがこの工法です。車線全体の幅を使う大型クレーンは使用できませんので、1車線内に収まる架設装置を開発すること、その装置の移動や床版の撤去・敷設など、越えねばならない課題は山ほどありました」(三島さん)
   特に、神経をすり減らしたのが、床版の横方向のつなぎ目である。大型車の通行により載荷が繰り返され、また雨水・凍結防止剤が浸透することで劣化しやすい部分である。
「床版のつなぎ目部分は、凹凸の突起(せん断キー)と施工精度を高めるためのガイドキーでしっかり接合し、さらにガラス繊維とセラミックといった非金属の錆(さ)びない材料を使用することで、万が一の雨水などの浸透による耐久性の低下を防いでいます。もちろん、コンクリート床版は、弊社のPC(プレストレスト・コンクリート)製品を使用しているのでひび割れなどにも強いです。こうした一連の工法を用いた施工により、100年後でも十分な耐久性があることが確認されています」(諸橋さん)
   すでに、16年には中国自動車道の道谷第二橋(上り線)で、同工法による試験施工が行われている。
「今後は、より工期を短くすることが課題です。交通量の多い土日・祝日を避けた平日のみの工事や平日夜間だけの工事など、利用者にとって利便性の高いインフラの更新に取り組んでいきたいと思います」(三島さん)

三島 康造
(みしま・こうぞう)
広島支店長
諸橋 克敏
(もろはし・かつとし)
技術本部 技術部
担当部長

ピーエス三菱

東京都中央区晴海2-5-24

1952年の創業以来、プレストレスト・コンクリート(PC)技術のパイオニアとして各種の建設工事で実績を残す。また社会インフラの維持管理が重要視される昨今においてメンテナンス技術の開発に積極的に取り組むなど社会に広く貢献している

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TOPIC 2

三菱電機

高さ632mを世界最高速で駆け昇る

右/上海市にある中国最高層ビル「上海中心大厦」
中/分速1230mの超高速エレベーターの内部。定員21人
左/階数と速度を表示する液晶インジケーター

 

   三菱電機が世界最高速となる分速1230mのエレベーターを中国・上海市にある中国最高層ビル「上海中心大厦」(地上632m)に納入した。
「時速に換算すると73.8q。同ビルの地下2階から地上119階の展望階まで約53秒で到達。展望台からは、上海の高層ビル群を眼下に見ることができます。この1台の他にも、地下3階から地上121階を結ぶ世界最長昇降行程578.55mの非常用エレベーター2台、地上1階から101階に直行する分速600mの世界最高速ダブルデッキ(2階建て)エレベーター8台を設置。3つとも、ギネス世界記録に認定されました。速さだけでなく安全性・乗り心地・静粛性・省エネについても、世界トップクラスを実現。当社が培ったエレベーター技術が結集した賜物(たまもの)です」(富田さん)

富田 寧
(とみた・やすし)
ビルシステム海外事業部 ビル海外第1部
第1グループ グループマネージャー

三菱電機

東京都千代田区丸の内2-7-3

重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器などさまざまな電気製品・サービスを提供する総合電機メーカー。豊かな社会構築に貢献する「グローバル環境先進企業」を目指している

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TOPIC 3

三菱マテリアル

防汚性・耐食性・リサイクルに優れた養殖生簀

上/『UR30ST』を使用した養殖用生簀
下/『UR30ST』と亜鉛メッキ鋼線の従来品との比較。『UR30ST』には藻類が付着していない。藻類の付着は海水の流動性が奪われるだけでなく、寄生虫の繁殖も促す

   三菱伸銅鰍ェ開発した養殖生簀(いけす)用銅合金線『UR30ST』の需要が世界規模で高まっている。
「現在、養殖生簀の網の素材は化繊から金属線まで、さまざまな材質が使われています。ただ、いずれの素材も、藻類の付着による養殖魚への影響、メンテナンスの必要性、耐久性に不安を抱えています。その不安要素を払拭したのが『UR30ST』。銅と亜鉛の合金線ですが、海水中で亜鉛が溶出しないよう耐脱亜鉛腐食性能を有する。つまり、腐食しない。次に、銅には殺菌作用があるため、藻類や貝類の付着を防げること。これらの除去には相当のコストが必要になります。また、銅合金ゆえリサイクルが可能。サメなどの外敵にも破られない。さらに、養殖魚の成長スピードが早いことも実証されています」(鶴丸さん)

鶴丸 俊和
(つるまる・としかず)
技術部 開発営業グループ長 兼
押出事業部 営業部 東京営業グループ

三菱マテリアル
三菱伸銅

東京都千代田区丸の内3-4-1

条・板・棒の3形状を製造している総合伸銅メーカー。鉛レス・鉛フリー銅合金のエコブラスやレアメタルフリーのMNEXシリーズなど環境に配慮した合金も開発。これからも持続可能な社会の発展に向けて、高品質・高性能な伸銅品提供を続ける

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