みらい予想図
1970年大阪万博のパビリオン「三菱未来館」では、
50年後(2020年)の暮らしや社会が大胆に予測されていました。
その内容を振り返るとともに、今まさに研究が進んでいる注目の技術を通して、
私たちの新たな未来を展望するコラムシリーズです。
(監修:三菱総合研究所 )

三菱未来館ってなんだっけ!?
国際博覧会や地方博覧会などに三菱グループが出展するパビリオンの名称が「三菱未来館」です。
1970年に大阪で開催された日本万国博覧会(EXPO’70)では、あの「太陽の塔」や「月の石」などと並んで人気を集め、民間企業のパビリオンとしてはトップの入場者数を記録しました。
そんな、EXPO’70の「三菱未来館」では
「日本の自然と日本人の夢」というテーマのもとに、
50年後(=2020年)の 日本の未来の姿を予測していました。
「三菱未来館」が予想した
2020年の社会が
これだ!!
三菱未来館が予測した2020年。
その一部をご紹介します。
ズバリ的中しているもの、
まだまだ実現には遠いもの。
あなたが今から50年後を予測するとしたら、
どんな未来を思い描きますか?
宇宙から気象観測
宇宙ステーションの世界気象管理センター・情報局ドームへ。世界の気象図、各国語でアナウンスされる気象状況の変化。
自家用ヘリが家庭に普及!
世界中のテレビ中継が見られ、プールや自家用ヘリコプターが、一般の家庭に普及する。
蛇口から牛乳!料理は自動で
ミルクはコックをひねるだけで飲むことができ、料理は電子自動調理機をセットすれば簡単にできるようになる。
稲作でなく酪農中心になる
稲作は減少して、酪農に重点を置き、すべての化学と機械を取り入れた近代農業区は、一つの独立的な都市構造を持つ。
ウナギは完全人工養殖!
淡水魚の養殖技術も発達して、マスやウナギは、世界中に輸出される。
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01
働く時間は1日4時間に!
肉体労働は、姿を消す人間の働く時間は、1日4時間に短縮される。肉体労働は、まったく姿を消し、人間は電子ビジネス装置で、いつもメカニズムと技術革新に囲まれる。
4時間労働で肉体労働ゼロ!? ロボットたちの
社会進出ロボットとの共生、ロボットの活躍…。
ロボットのサポートで、人間の暮らしはもっともっと快適に、幸せになっていくのだろうか? 1970年に三菱未来館で予測した「労働時間1日4時間」も、実現想定圏内に入っているのかもしれない! -
02
壁掛けテレビや
電子頭脳が普及新緑に囲まれた未来住宅が、あなたを迎えます。
室内には、壁掛けテレビ、ホーム電子頭脳、電子調整器などが普及…。家に電子頭脳!? AIで人は 幸せになれるのか
三菱未来館では「家庭にも電子頭脳が普及」と予測。この「電子頭脳=AI」は、前回のロボット篇でもキーテクノロジーとして挙げられていた。では、これからAIが格段の進化をみせることで、社会はどう変わっていくのだろう。そして人はもっと幸せになれるのだろうか。
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03
ガンは
克服されるガンは、もちろん克服され、交通事故の時以外は、手術を必要としなくなる。
ガンは克服!? ゲノムが拓く医療の未来
三菱未来館では、50年後までに「がんは克服される」と予測していた。ゲノム医療が今後進化し、実際にがんは近い未来、克服されることになるのか。
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04
仕事は完全自動化
ボタンひとつでOK会社内の業務は、完全にオートメーション化され、ボタン一つで、すべてが操作できるようになる。
仕事はボタン一つで!? 量子コンピューターが
未来を変える量子コンピューターが活躍する将来、人間の働き方、暮らし方はどうなるのか。1970年に三菱未来館で予測された「ボタンひとつで仕事が完全自動化される」未来も待っているのかもしれない。