The Monthly Mitsubishi
「マンスリーみつびし」創業150周年関連記事

特集
三菱ゆかりの地Ⅰ

三菱広報委員会「マンスリーみつびし」より 写真提供/(公財)東京都公園協会、小田急 山のホテル、(公財)国際文化会館 撮影/朝比奈雄太、松尾成美 協力/三菱史料館

三菱創業の往時をしのばせる地が、全国各地にある。

今では修復し保存されたもの、観光地として増設されたもの、

自治体などに寄贈されたもの、三菱ゆかりの地として輝く。

サクラ、ツツジの季節に、ゴールデンウイークに訪れてみよう。

岩崎彌太郎生家

生垣で囲まれた茅葺(かやぶき)の生家と少年期の夢を描いた中庭

   

生家東側に移設された岩崎彌太郎像。像の高さは3.3m

三菱の創始者・岩崎彌太郎は1835(天保5)年、父・彌次郎と母・美和の長男として生まれた。弟で二代社長・彌之助、長男で三代社長・久彌も、この家で生まれている。岩崎家は甲斐源氏の武田の末裔と伝えられる郷士であったが、曾祖父の時代に困窮し、没落。彌太郎が誕生した頃、父の彌次郎は田畑を持ち、農耕に従事していた。生垣で囲まれた敷地には、茅葺きの生家と明治中期に建てられた土蔵がある。中庭の石組みは、彌太郎が少年期に自ら日本列島をイメージして作ったものといわれている。
所在地/高知県安芸市井ノ口甲1696 問安芸市商工観光水産課 TEL.0887-35-1011
アクセス/高知市から安芸市までは、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線利用で約50分。「安芸」駅で下車し、車で約10分

春風薫る安芸市の郊外にその家は佇む。三菱の創始者・岩崎彌太郎の生家である。母屋は1795(寛政7)年、彌太郎の曽祖父・彌次右衛門により建てられた。明治20年代に、周囲の土地を購入し、土蔵などを建て、現在の状態に至る。土蔵の鬼瓦に、岩崎家の家紋「三階菱」が見られる。「敷地内の母屋、土蔵2棟、練塀(ねりべい)など7つの物件が、国の登録有形文化財になっています」 と話すのは、弘田富茂さん。弘田さんは、生家の保守管理を務めている。岩崎家とは彌太郎の父・彌次郎の頃から交流があり、富茂さんは4代目となる。

「このご生家で誕生され、32歳まで住まわれた彌太郎さんが創業された三菱が、今年150年の節目を迎えられ、感慨を深くいたしております。安芸市が生んだ大偉人・彌太郎さん、彌之助さん、久彌さんは郷土の誇りです。三菱グループの皆さまには、三菱の原点ともいえるご生家を訪ね、三菱の歴史を肌で感じていただければと思っております」 1985(昭和60)年に岩崎彌太郎生誕150年を記念して建立された銅像が、2015(平成27)年に生家東側に移設されている。

旧岩崎邸庭園

 

重要文化財に指定されている岩崎家の本邸

1896(明治29)年、岩崎家の当主であった三代社長・久彌は、広大な和館とJ・コンドルの設計による洋館を建設。20棟以上の建物があったが、現在は洋館・撞球室・和館の3棟が残されている。ヨーロッパ式邸宅の洋館は随所に見事な装飾が施される。敷地全体が国の重要文化財に指定されている。
所在地/東京都台東区池之端1-3-45 TEL.03-3823-8340
開園時間/9:30~17:00
アクセス/東京メトロ千代田線「湯島」駅から徒歩3分、同銀座線「上野広小路」駅から徒歩10分

六義園

 

江戸大名庭園を修復し、国の特別名勝に指定

五代将軍・徳川綱吉の側用人、柳澤吉保の下屋敷だった六義園。7年の歳月をかけ「回遊式築山泉水庭園」を造営、江戸屈指の大名庭園となった。その後、荒廃が進んだが、1878(明治11)年に、岩崎彌太郎が購入し、修築復興をした。1938(昭和13)年、久彌により、東京市に寄贈。サクラやツツジの名所として知られ、国の特別名勝に指定されている。
所在地/東京都文京区本駒込6-16-3 TEL.03-3941-2222
開園時間/9:00~17:00
アクセス/JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅から徒歩7分、都営三田線「千石」駅から徒歩10分

史跡 佐渡金山

 

金・銀を産出後は、世界文化遺産への登録を目指す

佐渡金山は1896(明治29)年、三菱合資会社に払い下げられた。その後、三菱鉱業(現・三菱マテリアル)が経営し、1989(平成元)年に閉山するまでの388年間に、金78t、銀2330tを産出。現在は観光施設として一般公開され、世界文化遺産への登録を目指す。
所在地/新潟県佐渡市下相川1305 TEL.0259-74-2389
アクセス/新潟港~両津港間:ジェットフォイル約1時間、カーフェリー約2時間半。両津港~佐渡金山は、車で約1時間

小岩井農場

 

広大な原野が緑の大地となり、観光施設を併設

不毛の原野を開墾して始まった小岩井農場は、約130年の月日をかけて3000haもの広大な緑の大地となり、現在も2000頭以上の牛や鶏を飼育し、森林も保全する生産農場として運営されている。1967(昭和42)年には観光施設がオープンし、現在では年間50万人余の来場者を受け入れている。
所在地/岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1 TEL.019-692-4321
アクセス/JR東北新幹線「盛岡」駅東口バスターミナル10番乗り場からバスで約35分

岩手山南麓に広大な敷地を有する小岩井農場は1891(明治24)年に創業。その名称は、日本鉄道会社副社長・小野義眞(ぎしん)、三菱の二代社長・岩崎彌之助、鉄道庁長官・井上勝(まさる)の苗字の頭文字に由来する。

未開の原野になぜ農場を…。「当時、東北本線敷設のために盛岡を訪れた井上が広大な荒れ地を見て、鉄道のためにつぶしてきた田畑の代わりに農場にし、埋め合わせしたい。その思いを小野に伝え、小野は彌之助を紹介。彌之助はふたつ返事で快諾したといわれています」

と話すのは、小岩井農牧㈱の辰巳俊之・代表取締役常務である。ただ、創業から8年間は、不毛な原野に苦労の連続だった。事業を引き継いだのが、三代社長の岩崎久彌である。

「久彌は気候風土に適した畜産振興を指示。海外から優良な種畜を導入して、国内の家畜の質の向上に寄与しました」

今回、三菱創業150年にあたり、辰巳さんは言う。「感慨深いものがあります。小岩井農場も創業129年を迎えます。事業継続の鍵は、社会に役立ちたい、すなわち三綱領のひとつ、所期奉公にあると思います」

清澄庭園

 

3代にわたる庭造りの情熱。震災時には人々に庭園を開放

清澄庭園は、三菱の創始者・岩崎彌太郎が1878(明治11)年に買い入れ整備し、社員との親睦と賓客の接待の場とした。没後は二代社長・岩崎彌之助が引き継ぎ、庭園内に豪奢な洋館と和館を新設し「回遊式林泉園」が完成。三代社長・岩崎久彌は関東大震災で家を失った人々に庭園を開放し、1924(大正13)年に東京市に寄贈。
所在地/東京都江東区清澄3-3-9 TEL.03-3641-5892
開園時間/9:00~17:00
アクセス/東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線「清澄白河」駅から徒歩3分

三養荘

 

四季の移ろいを楽しめる瀟洒(しょうしゃ)な数奇屋造りの旅館

1929(昭和4)年、三代社長・岩崎久彌の別邸として、豊かな温泉の地に建てられた。京都の庭師・小川治兵衛が手掛けた四季の移ろいが美しい日本庭園、瀟洒な数奇屋造りの和風建築邸が見事。47(昭和22)年からは旅館「三養荘」として営業を始め、多くの人々に愛されている。
所在地/静岡県伊豆の国市ままの上270 TEL.055-947-1111
アクセス/JR東海道新幹線「三島」駅からタクシーで約30分、または伊豆箱根鉄道に乗り換え「伊豆長岡」駅からタクシーで約5分

日本郵船歴史博物館/日本郵船氷川丸

 

明治から大正、昭和へと、海運史を見つめた日本郵船の歴史

日本郵船の誕生秘話から現在に至るまでの歴史を紹介する博物館。1936(昭和11)年に、日本郵船横浜支店として竣工。華麗なコリント式列柱が特徴的だ。
所在地/横浜市中区海岸通3-9 TEL.045-211-1923
アクセス/みなとみらい線「馬車道」駅から徒歩2分
氷川丸は30(昭和5)年にシアトル航路用に建造された貨客船。第二次世界大戦中は海軍の病院船として活躍。61(昭和36)年より山下公園特設桟橋に係留され、一般公開。
所在地/横浜市中区山下町山下公園地先 TEL.045-641-4362
アクセス/みなとみらい線「元町・中華街」駅から徒歩3分
開館時間/共に10:00~17:00 月曜休(祝日の場合は開館、翌平日休館)

史跡 生野銀山

 

国内有数の大銀山。その歴史とロマンが体感できる

 
信長・秀吉・徳川の時代を経て、佐渡金山とともに日本の近代化を支えた大銀山。1896(明治29)年に三菱合資会社に払い下げられた。1973(昭和48)年に閉山するまでに銀1723tを産出。坑道の総延長は350㎞以上、最深部は880mに達する。現在は三菱マテリアルのグループ会社が観光施設として公開中。
所在地/兵庫県朝来市生野町小野33-5 TEL.079-679-2010
アクセス/JR「姫路」駅から特急で「生野」駅まで約45分。「生野」駅からはバス、タクシー

山のホテル

 

富士山を借景に、芦ノ湖畔を楽しむ美しき別邸

四代社長・岩崎小彌太の別邸跡地に立つ芦ノ湖畔のリゾートホテル。広大な庭園には、毎年5月になると約3000株のツツジと300株のシャクナゲが咲き誇る。中には樹齢100年を超える花や、他では観賞できない貴重な品種もある。富士山を借景に芦ノ湖畔の四季が楽しめる。
所在地/神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80 TEL.0460-83-6321
アクセス/JR東海道線「小田原」駅から、または小田急線「箱根湯本」駅から箱根登山バスで「元箱根港」下車、無料送迎バス5分

国際文化会館

 

三菱ゆかりの地が、国際交流ハウスに変貌

国際文化会館は、元は四代社長・岩崎小彌太の鳥居坂本邸があった地。1930(昭和5)年当時、敷地内に広大な回遊式庭園を完成させていた。財閥解体後、国有地となっていた小彌太邸跡地にロックフェラー財団などの支援で、国際文化会館が設立され、55(昭和30)年に開館。日本と世界の人々の相互理解を目指す「International House」として、現在も国内外で親しまれている。
所在地/東京都港区六本木5-11-16 TEL.03-3470-4611
アクセス/東京メトロ・都営地下鉄「麻布十番」駅から徒歩7分、同「六本木」駅から徒歩10分
  1. Home
  2. 三菱創業150周年記念サイト
  3. 「マンスリーみつびし」創業150周年関連記事
  4. 三菱ゆかりの地Ⅰ