ライフスタイル企画

2023.07.06

料理企画 定番食材をひとひねり!

生食&加熱でおいしさのバリエーション拡充! トマトレシピ

7月の食材:トマト

5月下旬から8月にかけて出荷量が増え、旬を迎えるトマト。これからさらにうま味が増してくるうえ、栄養がとにかくたっぷり! 暑さで食欲が減退しがちな季節にも、みずみずしいので食べやすく、抗酸化効果も狙えるため日差しが強くなるこれからの季節には毎日でもとりたい食材。調理せずそのままでも十分においしいトマトですが、ひと手間かければ、食感に変化が出てより新鮮な味わいが楽しめるのも魅力です。今回はトマトを主役にした、日々の食卓にひねりを添える生食&加熱レシピをご紹介。

トマトはビタミンCやビタミンE、βカロテン、カリウム、食物繊維が豊富。美肌や健康を保つのにぴったりの食材。さらに注目されているのは、カロテノイドの仲間であるリコピンのパワー! 抗酸化作用が桁違いに強いのがうれしいところ。紫外線やストレスにより発生する活性酸素を抑制する効果が。

実はトマトに多く含まれる赤い色素のもとともいえる成分・リコピンは、加熱によって体への吸収力が上がるとのデータも! ビタミンCなどは加熱によって失われがちですが、リコピンは加熱したほうがむしろ“食べるサプリ”効果が期待できるので、ぜひ加熱レシピでトマトの新たなおいしさを味わってみてくださいね!
トマトはピンとハリがあるもののほうが鮮度が高く、へたのあたりまでしっかり赤い、味が濃く甘みが強めのものを選ぶのがおすすめ。

<Recipe1>
熱が加わることで、ひと味違うクセになるおいしさに!

トマトときゅうりの卵炒め

このレシピのPoint!

☑ トマト、きゅうり、卵…食感異なる3食材をMIXして食べ飽きないおいしさ。
☑ トマトときゅうりの火の通り具合は、好みで調整してOK。軽く火を通すくらいでも、とろっと柔らかくても、どちらにしてもおいしい!
☑ 卵はふわとろ半熟仕上げ。卵を加えたら必要以上にフライパンを動かさないこと。


【材料】2人分
トマト…1個
きゅうり…2本
卵…2個
ごま油…大さじ1
しょうが…1片
にんにく…1片
しょうゆ…小さじ1/4
鶏がらスープの素…小さじ1/4
塩・こしょう…少々

つくり方

① トマトときゅうりは大きめの乱切りに。しょうがとにんにくはみじん切りに。


② ボウルに溶いた卵の中に、お湯小さじ1(分量外)で溶いた鶏がらスープの素を加えておく。


③ フライパンにごま油を中火で熱し、しょうがとにんにくを炒めて香りが立ってきたら、トマトときゅうりを加えて強火にして炒める。しっかりめに食感を残したいのなら2~3分程度、とろっと柔らかくしたいなら4~5分程度、好みで調整して。

④ ③に②としょうゆを加え、周りの卵が少し固まってきたら(写真のような状態)全体を大きく1回混ぜてそのままに。


⑤ フライパンを動かさずに卵が7割くらい固まったら火を止め、塩・こしょうをふり味を調える。

<Recipe2>
風味×食感が新鮮! 和洋中何にでも合う新定番副菜

トマトと豆苗のジンジャーハニーサラダ

このレシピのPoint!

☑ 生のままのトマトと豆苗の組み合わせで栄養をより効率的にとれるうえ、食感も楽しくモリモリ食べたくなるおいしさ。
☑ しょうが+ハチミツを使った体の中から元気になれるような味付けで、食欲のないときや食べ過ぎ“調整食”にもぴったり。
☑ 豆苗はあえて生のまま使用。「脇芽」を残してカットして使い、残った種&根部分でぜひ再生栽培を!


【材料】2人分
トマト…1個
豆苗…1/2株
オリーブオイル…大さじ1/2
おろししょうが…小さじ1/2
酢…小さじ1
しょうゆ…小さじ1/4
ハチミツ…小さじ1
塩…少々

つくり方

① トマトはひと口大の乱切りに。


② 豆苗は豆と根を残して切る。根元のほうの新しい小さい芽(脇芽)の上(脇芽は1本にふたつあるので、ふたつの脇芽よりも上)をカットすると再生栽培がしやすく、より早く効率的に収穫ができる。


③ ボウルにまず②のみを入れ、オリーブオイルを絡ませる。しんなりしがちな豆苗にオイルを絡ませることでしゃきしゃき食感が持続する。

④ 小さいボウルなどにおろししょうが、しょうゆ、酢、ハチミツ、塩を加えざっくり混ぜ、ドレッシングを作っておく。

⑤ ③に①と④を加えてざっくり混ぜ、味を調える。

<Recipe3>
リゾット風!? でも×和風だしで滋味あふれる味わい

丸ごとトマトとツナの炊き込みごはん

このレシピのPoint!

☑ トマトを丸ごとご飯とともに炊き込んだ、ユニークなリゾット風ご飯。
☑ ツナの旨味+コンソメ顆粒ではなくあえて和風だしを袋から出して使い、毎日の食卓になじむほっこりする味わいに。
☑ パルメザンチーズ+黒こしょうで、途中から味変するのもおすすめ。ちょっとしたおもてなしにも。


【材料】4人分
米(鍋で炊く場合は約1時間浸水させておく)…2合
トマト…1個
ツナ缶…大1缶(140g)
和風だし(できれば無添加のもの)…1袋
酒…大さじ1
みりん…大さじ1
しょうゆ…小さじ1
水…380ml

<トッピング>
パルメザンチーズ(粉チーズでもOK)…適宜
黒こしょう…適宜

つくり方

① トマトはへた部分に包丁を入れ、くりぬく。

② 鍋に米、酒、みりん、しょうゆ、水、トマト、ツナを入れ、さらに和風だしを袋から出して加える(炊飯器の場合も同様に具材、調味料、水を入れて)。


③ 鍋にふたをして強火にかけ、沸騰したら弱火にして10分。ふたを開け、水分がなくなって炊き上がっていたら火を止め、ふたをしたまま10分蒸らす(炊飯器の場合はスイッチオンして炊き上がりを待つ)。


④ 全体をしゃもじで混ぜていただく。


※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。

※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。

※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。

撮影・レシピ制作・ライター/門司紀子