ライフスタイル企画

2023.08.10

料理企画 定番食材をひとひねり!

おつまみやおもてなし料理にも!
手軽でやみつき、桃レシピ

8月の食材:桃

まさに今、収穫の最盛期を迎える桃。甘くてジューシーでおいしいけれど栄養価は低そう…と思いがちですが、実は桃には今の時期にうれしい栄養素が含まれています。善玉菌を増やすといわれているペクチン、腸活をサポートする食物繊維、塩分を排出してむくみをケアするカリウム、抗酸化効果が期待できるビタミンCや疲労回復にも役立つビタミンE…。猛暑が続き夏バテぎみで食欲が落ちがちな季節でも、バランスよく栄養をとることができます。生で食べるだけでも十分においしい桃ですが、今回はひと手間かけてより斬新なおいしさに出合えるレシピをご紹介します。
全体的にふっくらとキレイな丸みがあり、ピンクに色づいていて、果皮全体がうぶ毛で覆われ、香りの強いものが甘くおいしい桃の証。食べ方のバリエーションが増えると、つい毎日たくさん食べたくなるおいしさですが…果糖を多く含むため、食べ過ぎると肥満につながったり、腹痛や下痢の原因にもなりうるので、あくまでも1日1個を目安に楽しんでくださいね。

<Recipe1>
桃モッツァレラは、栄養価&風味アップのひねりを添えて!

桃トマトモッツァレラ

このレシピのPoint!

☑ 桃×モッツァレラチーズに、ミニトマトを加えてさらに栄養バランスを意識!
☑ モッツァレラチーズは包丁を使わず手でちぎることで食感がよくなるうえ、味もなじみやすくなる。
☑ レモンの皮(できれば農薬不使用のもの)を削りながら添え、より爽やかな風味に。


【材料】2人分
桃…1個
ミニトマト…6個
モッツァレラチーズ…1個
オリーブオイル…大さじ1
白ワインビネガー…大さじ1/2
塩…ひとつまみ
黒こしょう…少々
国産レモンの皮(できれば農薬不使用のもの)…1/10個分

つくり方

① 桃は皮をむき、種の周りの実を食べやすい大きさに切る。ミニトマトはへたをとり、半分に切る。


② モッツァレラチーズは手でひと口大にちぎる。


③ 皿にまず桃とモッツァレラチーズを並べ、バランスを見ながらミニトマトを盛り付けていく。

④ オリーブオイル、白ワインビネガーを全体に回しかけた後、塩ひとつまみをふり、黒こしょうを挽き、レモンの皮を削って風味づけをする。


<Recipe2>
食べ応えもあるユニークなおつまみアレンジ

桃とアボカドの豚バラ巻き 塩レモン風味

このレシピのPoint!

☑ ジューシーな桃の甘みが豚肉のうま味と混ざり合い、さらにアボカドとバジルの風味で異なる4重奏が楽しめるおつまみ。
☑ 豚バラ肉は急激な温度変化をなるべく避けながら冷しゃぶに。柔らかいまま仕上げて甘み・うま味を引き出して。
☑ 素材そのもののおいしさを生かしたいので、味付けはあっさりとした塩レモン風味で。


【材料】2人分
桃…1個
アボカド…1/2個
バジル…7~8枚
豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)…7~8枚
レモン汁…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1/2
おろしにんにく…小さじ1/8
塩…小さじ1/4
黒こしょう…少々

つくり方

① 豚バラ肉は冷蔵庫から出し、15分程常温においておく。鍋で湯を沸かしたら一度火を止め、グラグラしない熱湯で豚バラ肉を1枚ずつしゃぶしゃぶする。肉に火が通ったらざるにあげ、氷水などには浸さずに自然に冷ます。


② 小さめのボウルや鉢などにオリーブオイル、レモン汁、おろしにんにく、塩、黒こしょうを入れ、スプーンなどでよく混ぜて塩レモンたれを作っておく。


③ 桃は皮をむき、種の周りの実を削ぐように切り、幅2㎝×厚み4mmほどの短冊切りに。


④ アボカドは縦半分に切り込みを入れて実を半分に割り種を取り除き、縦に3~4mm幅で切り込みを入れる。実は皮から、大きいスプーンですくうように取り出す。


⑤ 桃2枚+アボカド+バジルを、豚バラ肉でくるくると巻いていく。具が出てこないよう、しっかりめに巻く

⑥ ⑤を皿に並べ、②のたれをかけていただく。

<Recipe3>
桃を焼いてワンランク上のデザートに昇華

桃のとろっとオーブン焼き 水きりヨーグルト添え

このレシピのPoint!

☑ カットした桃にバター、砂糖、タイムをのせてオーブンで焼くだけ。手軽に〝おしゃれ味〟のデザートが完成! オーブンがない場合はオーブントースターを使っても大丈夫です。焦げないよう注意しながら焼いてみて。
☑ 桃が甘いとはいえ砂糖不使用だとデザートとしては物足りないうえ、香ばしさも出にくいので、砂糖はお好みの量で調整を。甘みが優しくまろやかな「きび砂糖」や「甜菜糖」がおすすめ。
☑ 仕上げに黒こしょうを挽いて添えることで、格段に味にひねりが加わる。
☑ クリーム代わりに、水きりヨーグルトを添えればよりヘルシーに。


【材料】2人分
桃…1個
バター…10g
砂糖(あればきび砂糖や甜菜糖など)…小さじ1/2~好みで調整
タイム(乾燥)…小さじ1/2
黒こしょう…少々
ミントの葉(飾り用)…適宜
無糖ヨーグルト…100g

つくり方

① ざるにキッチンペーパーを敷き、無糖ヨーグルトをのせて、ふんわりラップをして2時間おいて水をきっておく。


② 桃は皮をむき、種の周りの実を削ぐように切り、食べやすい大きさにカットする。


③ オーブンの天板にオーブンシートを敷き(四つ角をねじってトレー状にしておくと、バターが流れず天板も汚れない)、②をのせてから小さめに刻んだバター、砂糖、タイムをのせ、200℃に予熱しておいたオーブンで15分焼く。途中で裏表をひっくり返し、両面に程よく熱が加わるようにする。


④ 皿に③を盛り付け、①を添え、ミントの葉を飾る。


※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。

※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。

※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。

撮影・レシピ制作・ライター/門司 紀子