ライフスタイル企画

2023.09.14

料理企画 定番食材をひとひねり!

まるごと活用から生食“パリピ”まで、
ニュースタンダードなピーマンレシピ

9月の食材:ピーマン

ピーマンは1年中安定した価格で手に入る野菜ですが、5~10月に収穫の最盛期を迎えます。子どものころは苦手だったけれど、大人になってピーマン独特の苦みが好きになったという方も多いのでは!? 言わずとも栄養価が高そうなピーマンですが、ビタミンCに加えβカロテンがとくに豊富。紫外線ダメージを受けた夏の終わりの肌や体をいたわる抗酸化効果を狙い、今の時期に積極的にとりたい食材です。昨今はこれまで捨てていた種やへた、わたも取り除かず、そのまま調理して食すレシピも話題です。種やへた、わた部分にはピラジンという香り成分や、カリウム、ポリフェノールなどが多く含まれており、取り除かずに食すことでより栄養素をムダなくとれるうえ、ゴミを減らすこともできるのでSDGs的観点でもメリットに。今回はまるごと火入れして楽しむレシピ、さらに何度もリピートしたくなるようなお手軽生食レシピをご紹介。パリパリの生ピーマン=“パリピ”は食感もよく、クセになるおいしさです。まるごと活用にしても生食にしても、鮮度が高いほうが苦みも少なく確実においしいので、色鮮やかでハリツヤがしっかりとあるものを選んで。

<Recipe1>
栄養価の高いわたや種も一緒に食す、じゅわっとうま味広がる一品

まるごとピーマンと茄子のめんつゆ煮びたし

このレシピのPoint!

☑ ピーマンをまるごと使い、種やへた、わたの栄養もうま味もすべて残さず味わう!
☑ ピーマンは穴を開け、茄子は切りこみを入れ、味を染みこみやすくするひと手間をプラス。
☑ 調理はごま油とめんつゆで手軽に。食べる直前にかつおぶし&辣油で風味アップ。
☑ 温かい状態はもちろん、常備菜としてストックして冷やしたままでも、2度おいしい。


【材料】2人分
ピーマン…5~6個
茄子…2本
ごま油…大さじ1/2
めんつゆ…50ml
水…200ml
かつおぶし…適量
辣油…少々

つくり方

① ピーマンはフォークで、ひとつにつき7~8回刺してまんべんなく穴を開けておく。


② 茄子はへたを切り落とし、縦半分に切り表面に約3mm幅で斜めに浅く切り込みをいれる。さらに縦半分、長さも半分に切る。


③ フライパンでごま油を熱し、ピーマンと茄子(皮側を下にして焼く)の表面に軽く焼き色を付けてから、水とめんつゆを注ぎ、沸騰したら弱火にして少しずらしてふたをして、7分ほど煮る(ピーマンが大きい場合は、途中で少し転がして火が均一に入るように)。

④ 皿に盛り、かつおぶしと辣油を添える。


<Recipe2>
肉詰めではなく、パリパリ生ピーマンに“肉のせ”が新スタンダード!

豚ひき肉のせパリピ

このレシピのPoint!

☑ ピーマン料理の定番・肉詰めピーマンを、生のままのパリパリピーマン=“パリピ”でアレンジしておつまみ感覚に。
☑ ピーマンは氷水に浸して、パリパリ感をアップ!
☑ 豚ひき肉はナンプラーとレモン、クミンをしっかり効かせて、エスニック風味に。


【材料】2人分
ピーマン…3個
豚ひき肉…150g
紫玉ねぎ(普通の玉ねぎでもOK)…1/2個
白ごま油(米油、オリーブオイル、菜種油などでも)…大さじ1/2
クミンシード…小さじ1/4
おろししょうが…小さじ1/2
酒…大さじ1
ナンプラー…小さじ1
レモン汁…大さじ1
塩…小さじ1/6
黒こしょう…少々
パクチー(トッピング用)…適宜

つくり方

① ピーマンは縦半分にカットし、種とへたを取り除く。氷水に浸して冷やし、よりパリッとさせておく。


② 紫玉ねぎはへたを切り落とし、薄切りに。


③ フライパンに油を熱し、クミンシードを炒める。香り立ってきたら中強火のまま、ひき肉と酒、おろししょうがを加え、ひき肉がそぼろ状になるように炒める。火が通ってきたら紫玉ねぎを加えさっと混ぜ、少ししんなりしたら、ナンプラー、レモン汁、塩、黒こしょうを加えて味を調える。


④ 皿に①のピーマンと③のひき肉、食べやすい大きさに切ったパクチーを盛りつけ、ピーマンにひき肉と、好みでパクチーをのせていただく。


<Recipe3>
秋にも旬を迎える鰹の、ヘルシーで食感よきお手軽アレンジ

鰹のたたきとパリピとみょうがのサラダ

このレシピのPoint!

☑ たまねぎや小ねぎとともにいただくことが多い鰹のたたきの、変化球アレンジ。
☑ 生のままのパリパリピーマンとみょうがの組み合わせで、食感を楽しく。
☑ ピーマンはあえて苦み青みを残す輪切りに。秋が旬の脂がのった戻り鰹も、よりあっさりいただける。
☑ みょうがは斜め切り&輪切りをミックスさせて、さらにユニーク食感を狙って。


【材料】2人分
鰹のたたき…1パック(8切れ程度)
ピーマン…2個
みょうが…3個
ポン酢…大さじ2
おろししょうが(パックに付属のものでOK)…小さじ1/2
白すりごま…小さじ1
きび砂糖…ひとつまみ

つくり方

① ピーマンは2~3mm幅の輪切りに。へた部分から8mmくらいを落とすと、へたや種、わたが取り除きやすくなる(写真右のピーマン上部も捨てずに適宜刻んで入れる)。


② みょうがは2個分を縦半分に切ってから斜め薄切りに、1個分は薄い輪切りに。


③ 小さいボウルなどにポン酢、おろししょうが、白すりごま、きび砂糖を入れて混ぜてたれをつくる。


④ 皿にみょうがとピーマン、鰹のたたきをバランスよく盛り、③のたれをかけていただく。


※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。

※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。

※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。

撮影・レシピ制作・ライター/門司 紀子