
11月の食材:りんご

1年中、おいしいりんごが手に入りやすくなりましたが、旬は11~2月まで。晩秋から冬の定番フルーツといえばやはりりんごです。「1日1個のりんごで医者を遠ざける」というような言い伝えがあるように、りんごはカリウム、ビタミンC、ポリフェノール、食物繊維など体にうれしい栄養素が豊富なうえ、美容効果も◎。とくに食物繊維は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれているので、より効率的に腸活がかなう食材ともいえます。そのままカットして食べるだけでもおいしいりんごですが、今回は思わずリピートしたくなるような、生食するサラダ、揚げおつまみ、焼いて仕上げるおやつ、3種のアレンジレシピをご紹介します。
果皮が赤く染まり、軸が太くて果皮に張りとツヤがあるもの、さらにお尻までしっかり色づいているものがおいしいりんごの証。ひとつずつペーパータオルで包んで乾燥を防ぎ、ポリ袋に入れて密閉して野菜室に入れておけば1~2か月の保存が利くのもうれしいところ。シャキシャキ食感&癒される甘みを、ひねりアレンジを加えながら秋の夜長にたっぷりと楽しんでみてくださいね!
<Recipe1>
りんごの甘みとセロリの風味が混ざり合い絶妙なおしゃれ味に!
りんごとセロリのサラダ

このレシピのPoint!
☑ りんごとセロリの微妙に異なるしゃきしゃき食感の二重奏が楽しめる一品。
☑ 味付けにマヨネーズは使わず、ヨーグルト、バルサミコ酢、粒マスタードでより雑味なく奥深い味わいに。
☑ りんごは皮をしっかり洗って皮ごと使うと、見た目が映えるうえ、栄養価もアップ。
【材料】2人分
りんご…1/2個
セロリ(茎)…約10cm
オリーブオイル(米油、太白ごま油、MCTオイルなどでも代用可)…大さじ1/2
プレーンヨーグルト…大さじ2
バルサミコ酢…大さじ1/2
粒マスタード…小さじ1/2
塩・黒こしょう…少々
くるみ…適宜
つくり方
① りんごは皮を塩でもみ洗いするなどしてよく洗ってから、いちょう切りに。
② セロリは筋を取り除き、幅2mm程度の薄切りに。
③ ボウルに①と②を入れオリーブオイルを全体にからめた後、ヨーグルト、バルサミコ酢、粒マスタード、塩・黒こしょうを加えてざっくり混ぜて味を調える。

④ 器に盛り、砕いたくるみをトッピング。
<Recipe2>
ビールに合う! 塩味ホットアップルパイ風おつまみ
りんごとベーコンとクリームチーズの揚げ春巻き

このレシピのPoint!
☑ りんごとベーコン、クリームチーズを組み合わせ、甘み&塩みが後を引くおつまみに。
☑ 餃子の皮を使って食べやすいおつまみサイズに。食感はホットアップルパイ風の仕上がり。
☑ そのままサクサク食べても、好みで中濃ソースをつけても。
【材料】2~3人分(12個分)
りんご…1/2個
砂糖(あればきび砂糖、甜菜糖などでも)…大さじ1
水…100ml
ベーコン…2枚
片栗粉…大さじ1
クリームチーズ…30g
餃子の皮…12枚
あげ油…適宜
中濃ソース…お好みで
つくり方
① りんごは皮をむき約1cmの角切りにして、砂糖と水とともに鍋で煮る。中弱火で10分程度煮て、りんごがしんなりして、水気がなくなったらざるにあげて水気をよく切っておく。

② ベーコンは約8mm幅に切り、①とボウルで合わせて全体に片栗粉をまぶしておく。

③ 餃子の皮に②の具材をのせ、小さくちぎったクリームチーズとともにのせていく。

④ 皮の端に水をつけ舟形に巻き、しっかりと端を閉じる。

⑤ 厚手の小さめの鍋に2cmほど油を注いで熱し、④をひっくり返しながらきつね色になるまで揚げる。
<Recipe3>
切ったりんごを並べ、生地を流して焼くだけ。素朴で優しいおやつ
りんごのシナモンクラフティ

このレシピのPoint!
☑ 硬めのプディングのような、シンプルで優しく飽きのこないおやつ。
☑ シナモンの風味をしっかり利かせた分、砂糖は控えめにしてよりヘルシーな大人味に。
☑ 小麦粉ではなく米粉を使用したグルテンフリーおやつ。
☑ 焼き立ての熱々のままでも、冷蔵庫で冷やしてからいただいても、二度おいしい。
【材料】2~4人分
りんご…1個
卵…2個
砂糖(あればきび砂糖、甜菜糖などでも)…大さじ1+小さじ1
シナモンパウダー…小さじ1/2
米粉…大さじ1
無調整豆乳…100ml
バター…10g程度
粉砂糖…適量
つくり方
① りんごは皮をむき7~8㎜幅のくし形切りにし、耐熱皿(内側にバターを塗っておく)に並べる。
② ボウルに卵を割り入れ、砂糖(大さじ1)を加えてよく混ぜる。その後、シナモンパウダー、米粉を加えて混ぜ、最後に無調整豆乳を加えてなめらかになるまで混ぜる。

③ ①に②を注ぎ入れる。

④ りんごに程よい焼き色をつけるため、りんごの表面に砂糖(小さじ1/あればグラニュー糖など結晶がしっかりしているもの。今回は生地に使ったものと同じオーガニックシュガーを使用)をふる。

⑤ 200℃に予熱しておいたオーブンで35~40分焼く。きつね色になったら出来上がり。焼き上がって粗熱をとったら、好みで粉砂糖をふる。
※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。
※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。
※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。
撮影・レシピ制作・ライター/門司 紀子