三菱の歴史

2023.09.28

漫画「千年くすのき」彌太郎編

土佐にある妙見山の麓、井ノ口村の貧しい家で産声をあげた彌太郎。
ガキ大将だが秀才であった彌太郎は一四歳で本格的に学問にふれ、
その後江戸遊学を成す。
しかし父親の喧嘩をきっかけに井ノ口村に戻ることとなるが、時代は彌太郎の才能を放っておかなかった。
吉田東洋、後藤象二郎との出会いをきっかけに土佐藩の
対外窓口である長崎商会の主任に抜擢、経済官僚として奮闘。
その長崎で出会ったのが時代の風雲児坂本龍馬だった。

千年くすのき プロフィール

原作:成田 誠一(なりた・せいいち)
『マンスリーみつびし』冊子時代に連載していた歴史エッセイ『千年くすのき』著者。本連載はこのコラムの漫画化。

漫画原作:星井 博文(ほしい・ひろぶみ)
漫画原作者、漫画家。『まんがでわかる 伝え方が9割』(ダイヤモンド社)など経済から歴史ものまで著書多数。「なんでもマンガにしちゃう男」

@hoshiihirofumi(X、旧twitter)


漫画作画:上川 敦志(かみかわ・あつし)
漫画家。小学館「少年サンデー」などで活躍。同社の学習まんがシリーズでも著書多数。『小学館版 学習まんが人物館 スティーブ・ジョブズ』(小学館)など。実は女性。


題字:藤田 紅子(ふじた・こうし)
書道家。毎日書道会審査会員、南不乗発会、現日会副会長、高知現日会長、安芸全国書展審査会員。安芸全国高校生書展審査員。

高知といえば龍馬&桂浜!
「知ってるつもり」が上書きされる“龍馬ワールド”へ行ってみた

『マンスリーみつびし』で新たに始まった歴史コミック『千年くすのき』。岩崎四代の歴史や生き様を追う連載、記念すべき第一回は岩崎彌太郎と坂本龍馬のエピソードから幕を開けました。龍馬といえば土佐、高知。
はいはい桂浜ね、知ってる知ってる。そうお思いの方も多いのではないでしょうか。しかし実際に行ったことがあるという方は意外と少ないかもしれません。今回、マンスリーみつびし編集部が行ってみたルポをお届けします。

まずは桂浜から。高知空港へ飛行機でひとっ飛び。空港から桂浜までは車で20~25分。近いな! という印象です。途中、浦戸大橋を渡るルートは眺めも最高なのでおすすめ。
駐車場で降りて、浜の方角へ歩いて行くとまず目に飛び込んでくるのは、龍馬の後ろ姿!

かの有名な坂本龍馬像です。海の方角を向いているので後ろ姿から回り込んでお顔を拝見することになります。毎年4月上旬からの約2カ月間と、龍馬の誕生日であり命日でもある11月15日を挟んだ約2カ月間、龍馬像の横に展望台が設置され、龍馬と同じ目線で太平洋を眺めることができます。写真左の白い幕がその展望台です。より間近で銅像を見たり撮ったりできてうれしい期間限定サービスですね。

どーん。龍馬といえば懐手ですよね。和服にブーツ、イメージ通りです。龍馬像を眺めながらゆるやかな坂道を桂浜へと降りていきます。

意外とコンパクト。初めての桂浜の印象です。銅像近くの龍頭岬から、海に向かって右側にある竜王岬まで、丸いカーブを描いている波打ち際。しかし外海らしく波は高く激しめ。思わず「日本を今一度せんたくいたし申候」と叫びたくなります。気分はすっかり龍馬です。

桂浜の入り口、駐車場横には『海のテラス』というおしゃれなエリアが! これもまた意外でした。中は屋根のある吹き抜けの休憩所や、魚貝専門店やカフェなどの飲食店、お土産店など。テイクアウトして桂浜で海を眺めながらいただくのもおすすめ。

さて『坂本龍馬記念館』へ。桂浜からは徒歩だと10分ほどですが急な坂を上がる道程になるので車の移動をおすすめします。バスも出ているようです。
記念館入り口ではまたまた龍馬像がお出迎え。こちらでは「シェイクハンド」。握手できるんです。皆思い思いのポーズで龍馬と握手! 人気撮影スポットです。

そして記念館の中へ。結論からお伝えしますと、龍馬記念館、めちゃめちゃ面白い! ものすごく充実してる!
「日本を今一度せんたくいたし申候」の直筆の手紙も、スミス&ウエッソンの拳銃も、近江屋で襲撃されたときの血の付いた掛け軸(複製)も、あの有名な懐手の肖像写真の原板も、全部見られます。ここを見ずして龍馬を語ってはいけない、それくらい見応えがあります。

ジョン万次郎が書いたアルファベット掛け軸や龍馬が着たであろう着物。このアルファベットを実際に使えるスタンプコーナーや名刺作成コーナーまである充実っぷり。

土佐湾を一望できる『海のみえる・ぎゃらりぃ』も。ベンチに腰かけて龍馬と彌太郎の交流に思いを馳せるひととき。龍馬記念館、心の底からおすすめします。
岩崎四代を分かりやすくコミック形式で綴る歴史連載『千年くすのき』今後もどうぞお楽しみに!

(マンスリーみつびし編集部)

『高知県立坂本龍馬記念館』

〒781-0262 高知県浦戸城山830番地
☎088・841・0001
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分頃までにお願いいたします)
休館日:なし
見学料
企画展開催時 大人(18才以上) 700円 団体(20人以上) 560円
その他の期間 大人(18才以上) 500円 団体(20人以上) 400円
※高校生以下無料