三菱の歴史

2024.03.28

漫画「千年くすのき」彌太郎編

第7話 三菱の躍進

千年くすのき プロフィール

原作:成田 誠一(なりた・せいいち)
『マンスリーみつびし』冊子時代に連載していた歴史エッセイ『千年くすのき』著者。本連載はこのコラムの漫画化。

漫画原作:星井 博文(ほしい・ひろぶみ)
漫画原作者、漫画家。『まんがでわかる 伝え方が9割』(ダイヤモンド社)など経済から歴史ものまで著書多数。「なんでもマンガにしちゃう男」

@hoshiihirofumi(X、旧twitter)


漫画作画:上川 敦志(かみかわ・あつし)
漫画家。小学館「少年サンデー」などで活躍。同社の学習まんがシリーズでも著書多数。『小学館版 学習まんが人物館 スティーブ・ジョブズ』(小学館)など。実は女性。


題字:藤田 紅子(ふじた・こうし)
書道家。毎日書道会審査会員、南不乗発会、現日会副会長、高知現日会長、安芸全国書展審査会員。安芸全国高校生書展審査員。

三菱グループ&岩崎四代の歴史が分かる!
湯島にある「三菱史料館」へ行ってみました

いよいよ海運ビジネスのお話で盛り上がってまいりました「千年くすのき」。岩崎彌太郎と三菱の歴史をもっと知りたいと思ったときにうってつけの場所をご紹介します。
三菱史料館、その名のとおり、三菱の歴史や歩みにまつわる貴重な史料などの収集、保存、公開を目的とした施設です。

ロビーから展示スペースの左側では、岩崎彌太郎のブロンズ像がお出迎え。大熊氏廣の手によるものだそうです。彫刻家である大熊氏の海外留学を岩崎家が支援したとのこと。エネルギッシュな人となりが伝わるような迫力があります。
ちなみに展示室内は撮影禁止です、編集部は今回この記事の制作のため、許可を得て撮影しています。

この史料館が建設されたのは1995年、三菱創業125年を記念して建てられたのだそう。
三菱創業以来の本社、各社の貴重な資料が保管され、それは日本の産業や経済の歴史そのものでもあります。展示室では、それらを分かりやすく解説するとともに貴重な資料を展示しています。
奥の正面には「三綱領」の書などが展示されています。三菱グループの共通理念ともいえるこれは、四代社長の岩崎小彌太の時代に示されたものです。三綱領についてはまたいつか、小彌太の回で取り上げることにしましょう。

今回の第7話で触れた、岩崎彌太郎と海運業のお話のコーナーもあります。パネルや当時の史料を見ることができます。日本で初めてのボーナスを支給したといわれている三菱。ありがとう彌太郎社長!心の中で感謝しながら拝見しました。

館内中央に設置されたタッチパネルでも、さまざまな歴史に文字通り触れて学ぶことができます。展示史料は約100点あまり。今でも専門家によって研究が進められているそうです。

三菱史料館、東京は湯島にあり、旧岩崎邸庭園のすぐ西側にあります。旧岩崎邸庭園の散策や湯島神社のお参りの際などに立ち寄るといいでしょう。

公益財団法人 三菱経済研究所付属 三菱史料館

東京都文京区湯島4-10-14
開園時間 10時~16時30分(入館は16時まで)
休館日 土日祝日、年末年始など
見学 無料&予約不要です。ただし15名以上の場合はあらかじめ連絡を。
史料閲覧 予約が必要です。あらかじめ調査目的、閲覧希望史料などを連絡すること。
☎ 03・5802・8673
https://www.meri.or.jp/

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