三菱広報委員会より

2023.04.13

2023年1月30日実施 「三菱探究プロジェクト」講演会開催

安芸市の中学生を対象に講演会開催。ロケット開発を通して、目標達成にむけた努力の大切さを伝える

講演会のようす

三菱の創業者『岩崎彌太郎』の生誕地である『安芸市』と、三菱グループ36社により構成される『三菱広報委員会』は、2023年1月30日に『三菱探究プロジェクト』講演会を安芸市で開催した。会場となった『安芸市民会館大ホール』には、2024年4月から『新安芸中学校』として統合される『清水ケ丘中学校』と『安芸中学校』の1年生、計83人が参加、安芸市と三菱グループとの関わりや三菱グループの仕事などについて学んだ。

安芸市長の横山幾夫氏のあいさつ、三菱広報委員会による「安芸市と三菱」の説明のあと、今回講演を行ったのは、三菱重工業で、2011年から26基のロケット打ち上げ責任者を務め、現在はフェローアドバイザーである二村幸基氏(三菱重工業)。二村氏は生徒たちに問いかけたり、クイズを出したりしながら、ロケットの開発プロセスや打ち上げなどについて説明をした。

講演会のようす

ロケットや宇宙ステーションのしくみ、ロケットエンジンの開発などについて、苦労や感動も合わせて、分かりやすく解説する二村氏

なかでもロケットが発射される場面の画像が映し出されると、目を輝かせて画面に見入る生徒もいて、子どもたちにとっては貴重な体験だったようだ。

講演後の質疑応答では、「あと何年したら宇宙に住めますか?」、「宇宙で人間が出したゴミはどうなりますか?」といった質問が出された。また、「二村さんのようになるためには、中学生のうちに何をやるべきか」といった質問には、自身の経験談も交えながら、「興味をもったことを突き詰める姿勢が、必ず目標達成に繋がる」と語った。

なお、このプロジェクトは、安芸市の子どもたちに、彌太郎の功績や志を学んでもらい、彌太郎がおこした三菱グループの高い技術力や多彩な製品、サービス、そこで働く人々の熱意に触れることで、将来の夢や目標を思い描けるように、安芸市と三菱広報委員会が連携して子どもたちを応援する取組みで、今回がその1回目だった。

※所属、役職は2023年1月30日現在のもの

講演会のようす

ロケット燃料容器の外壁やその周囲に巻く断熱材を実際にみせながら、生徒からの質問や感想に丁寧に答えた

安芸市基本データ

安芸市地図

人口:1.6万人(2020年)
面積:317.16㎢

高知市から東へ約40kmに位置し、古代から農業地帯として開けた。中世には、壬申の乱に敗れて土佐に流された左大臣・蘇我赤兄の子孫と称した土地の豪族・安芸氏が代々安芸地方を領有。安芸氏は、土佐7豪族のなかでもその権威と名門を誇った。戦国時代末期には、長宗我部氏の支配が約30年間続いたが、江戸時代に入ると土佐藩領とされ、藩主・山内一豊の重臣・五藤為重が安芸などを知行。以後、明治に至るまで安芸に拠点を置いた。
現在安芸市は、冬春ナス、柚子の産地のひとつとして知られ、安芸沖で獲れたシラスを使った「釜揚げちりめん」の生産も盛ん。
高知龍馬空港から車で40分。最寄駅はごめん・なはり線「安芸駅」。

釜揚げちりめん丼とかつおのたたき

安芸市では釜揚げちりめん丼とかつおのたたきが多くの店で提供されている。奥にみえる小鉢は、高知グルメとして大注目のシイラの卵の煮付け

三菱ゆかりの観光施設

安芸観光情報センター 彌太郎こころざし社中

安芸観光情報センター 彌太郎こころざし社中:
岩崎彌太郎の年表パネルやVRシアター彌太郎ものがたりをはじめ、彌太郎に関する資料が展示、解説されている。また、レンタサイクルの貸し出しも行なっている。

岩崎彌太郎
岩崎彌太郎生家

岩崎彌太郎生家:
彌太郎の曽祖父・弥次右衛門が郷士の株を売って寛政7年(1795年)ごろ移築したものと言われ、建坪約30坪、茅葺きの平屋。この家では、彌太郎のほか、2代目の彌之助、3代目の久彌も生まれたと言われる。母屋の奥にある土蔵は、明治になって建てられたもので、土佐漆喰と水切り瓦、「三階菱」が入った鬼瓦などをみることができる。

星神社

星神社:
標高448mの妙見山にある神社。学問を志した彌太郎が、安政元年(1854年)、江戸遊学に出かける際、この神社の社に「吾れ志を得ずんば、再び帰りてこの山に登らじ」と大書して、立身出世を祈願したと言われている。