フィリピンは人口約1億1,400万人、7,641の島で構成された国です。国民の民族はアエタ族、モロ族などさまざまです。私はタガログ族で、ルソン島にあるカビテ州バコールに住んでいます。人口1,470万人の首都マニラに職場があり、20.8キロの道のりを通っています。

マニラ首都圏（NCR）は、フィリピンで最も発展している地区です。2022年の統計によれば、地域内総生産は6兆2,600億フィリピンペソに達しています。フィリピンは決して貧困率の低い国ではありませんが、フィリピン人は自分たちの生活について楽観的です。苦しいときもありますが、ほとんどの場合、笑いながら受け止め、すぐに問題に立ち向かいます。神に祈って助けを求め、日々の恵みに感謝します。

フィリピンは「東洋の真珠」と呼ばれています。1521年3月16日のマゼラン来航以降は、キリスト教の影響を受けてきました。マゼランは記録に残っているかぎりでは、フィリピンに上陸した最初のヨーロッパ人で、土着の首長に殺害されました。信仰的には、フィリピン人のほとんどがキリスト教徒であり、首都の住民なら必ず一度はイントラムロス内にあるマニラ大聖堂を訪れています。この場所には波乱万丈の長い歴史があり、現在でも非常によく保存されています。イントラムロスは、国内外の観光客に非常に人気の場所です。カレサは伝統的な交通手段で、城壁のなかでは観光客中心に今も利用されています。

私は理学士号（財務会計専攻）を取得し、エム・オー・ティー　バルコ　マニラ（ＭＢＭ）の経理チームで働く機会を得ました。ＭＢＭは推定1,130人の船員の代理店を務めています。この数は国内のフィリピン人船員全体のなかでも、大きな割合を占めています。ＭＢＭで紹介するクルーは、適切な訓練を受けた質の高い船員ばかりです。日本の船主、船長、監督者がフィリピン人船員の乗船を許可していることからも、彼らは世界トップクラスといえるでしょう。
ＭＢＭの役員は、部下が正しい考え方やモチベーションを身につけられるように指導することを、私たちに奨励しています。勤務時間はフルタイムで約8時間、休憩が1時間です。私たちの職場は、お互いの意見に耳を傾け、理解し合い、よりよい成果を上げるためにほとんどいつもブレインストーミングをしているような、和気藹々とした雰囲気です。同僚を家族同然に扱い、互いの考え方を尊重します。違いはあっても差別はせず、問題に対してよりよい解決策を迅速に導き出すため、調整し対処するようにしています。ＭＢＭの経理チームの一員として、私は会社や船員の皆さんのために常に品質の高いサービスを提供しています。経費や収入はすべてきちんと監査し、1ペソも無駄にしません。私たちは皆、夢を持ってＭＢＭで働いています。自分自身、会社、そして懸命に働く船員やクルーのために、最良の人生を願っているのです。