Challenges for the Future:
助成者インタビュー

ソーシャルサーカスをご存じの方はまだ多くないかもしれませんが、今世界各地で、障がい者のためだけではなく、貧困や差別等様々な社会的課題解決のため、ソーシャルサーカスの活動の輪が広がっています。NPO法人スローレーベルは日本でソーシャルサーカスに取り組む数少ない団体の一つです。代表の栗栖良依さんは右下肢機能を失われた障がいをお持ちですが、ソーシャルサーカス普及に熱心に取り組まれるとともに、2016年のリオデジャネイロパラリンピック閉会式でパラリンピック旗引継式のステージアドバイザーを勤められ、東京オリンピック・パラリンピックでも開会式・閉会式の総合プランニングチームメンバーのお一人です。

ソーシャルサーカスが、多様性と調和と共創をもたらし、国や人を超えて世界を変えていく!栗栖良依氏/NPO法人スローレーベル代表

このソーシャルサーカスは25年以上前にヨーロッパで始まった社会貢献を目的とする活動です。通常のサーカスと同様に、子供からお年寄りまで幅広く楽しめる内容ですが、従来までのサーカスと大きく異なる点は、経済的に恵まれなかったり、何か障がいを持った人々が参加すること。いま世界各地で、さまざまな社会的課題解決のため、ソーシャルサーカスの活動の輪が広がっています。そのような中で、日本でソーシャルサーカスに取り組む数少ない団体のひとつが、NPO法人スローレーベルです。第3回のインタビューでは、スローレーベルの代表を務める栗栖良依さん【写真1】の活動についてご紹介します。

【写真1】NPO法人スローレーベル代表 栗栖良依さん
【写真1】NPO法人スローレーベル代表 栗栖良依さん

ファストと対極のスローレーベルが目指す「多様性と調和」の社会

聞き手/渡邉(三菱財団) 以下渡邉

はじめに、スローレーベルの基本理念や目指すものについてお伺いします。
ホームページを拝見すると同法人の基本理念と目的を説明するために「多様性と調和」「アートの力」「国や分野を超えた共創」という3つのキーワードが目を惹きます。このキーワードを手掛かりにして、お話を聞かせていただけますか。

栗栖

キーワードということで言えば、スローレーベルの「スロー」という言葉を大事にしています。いま、私たちが生きているのは「ファスト」な世界です。大量生産・大量消費が当たり前の時代で、効率性や生産性が重視され、ファストなエレベーターに乗れる人だけが生きやすく、それに乗れない人が“マイノリティー”と呼ばれています。しかし、よく見るとエレベーターにうまく乗れない人のほうが多かったり、乗れたとしても実は苦しくて、生き辛そうな人が多いと疑問に感じていました。 そこで私は、社会のスピードを少しだけスローにすることで、一人ひとりの顔が見えて、楽しい社会になっていくのでは? と考えました。

これを別の表現にすると、さまざまな人々が自分の個性を生かしながらも、全体としては調和する「多様性と調和」という言葉になるのでしょう。これがスローレーベルの柱となる理念なのです。

「アートの力」と「国や分野を超えた共創」が社会を変革する力に!

渡邉

では、この理念を具現化するために、どのようにアプロ―チしていけば良いのでしょうか?

栗栖

「アートの力」というのも、スローレーベルの活動の特徴だと思います。私たちの活動は多くのアーティストの方たちの力を借りていますが、私自身も美術大学の出身で、バックグラウンドにアートがあります。子供のころから創作ダンスをしていて、身体表現が好きでしたが、もう一つ平和活動というものにも興味がありました。

将来の進路を考える年頃である16歳の時、テレビでリルハンメルオリンピックの開会式を見て、自分がやりたいことはオリンピックの開会式の演出だと思ったのです。それからはそのためにキャリアを積むようになりました。大学ではアートマネジメントを専攻しました。

オリンピックの開会式は3千人くらいを動かすので、アートといっても大きなスケール感が大事です。劇団の演出をしたり、長野オリンピックでは選手村のセレモニーに関わったりしました。さらに、イタリアのドムスアカデミーというデザインスクールへ留学し、オリンピックの開会式を演出するには大勢の人をどう動かすかといった「仕組みのデザイン」が大事だと思い、ビジネスデザインを勉強しました。ドムスアカデミーは学校といっても、すでにプロの経験があるクリエーターたちが世界中から集まって共同プロジェクトを行うようなところで、色々な著名な企業の人たちとも関わりました。共同プロジェクトでは、環境が大事という人もいれば、一方で、経済性を優先させるべきというメンバーもいて、すぐに意見の一致をみることはありません。
誰が正しいかではなく、そもそも色々な意見があるということを認識しました。そういった仲間たちとの出会いを含め、大変貴重な経験をしました。

自身も骨肉腫に侵され、自らも障がいを抱えたことがスローレーベルの出発点

渡邉

病気を発症される前の、それこそ子供の時からの栗栖さんの生き方がスローレーベルの基本理念に大きく反映しているのですね。とはいえ、病気によって障がいをもたれたことが大きな転機になるのですね。

栗栖

日本に帰国し、日本とイタリアを往復しながら様々な仕事に関わってきましたが、2010年に膝に痛みを感じ、骨肉腫を発症。それまでの仕事をすべて辞め、ともかく生き延びることのために1年間闘病に専念し、オリンピック開会式演出の夢もこの時一度捨てました。

幸い、病は克服しましたが、障がい者となった私に何ができるだろうと思っていたところに、障がい者施設にアーティストを派遣してモノづくりするという「横浜ランデヴープロジェクト」のディレクターをやらないかと声をかけていただきました。これがいまのスローレーベルの出発点です。
最初は障がい者施設で作られている雑貨や小物などモノづくりを手掛けていたのですが、モノづくりだと製作過程はともかく、マーケットに出して販売するとなると、どうしてもファストになってしまうことに気づき、モノづくりからコトづくりにシフトしていきました。そういう時期に、横浜市の共催で障がい者と多様な分野のプロフェッショナルによる現代アートのフェスティバルとして、「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」を開催することになり、障がい者と健常者が一緒になってパフォーミングアートを演出する機会を得ました。ちょうど、東京オリンピックが決まり、その前に2012年のロンドンパラリンピックの開会式を見て、パラリンピックを演出する方が一度諦めたオリンピックの演出よりずっと「面白そう」、「今度はこれをやりたい」と思っていた時期だったので、東京でのパラリンピックの開会式を意識した演出も取り入れたりしました。

この取り組みの中で障がい者の人たちに積極的に参加してもらうためには会場まで安全に来ることができるようにバリアーを取り除くアクセスコーディネーターやアカンパニスト(伴奏者)と呼ばれる人材の育成の重要性を認識し、実際こうした人材育成はその後のスローレーベルの主要活動の一つとなりました。
2016年のリオ大会では、日本のそれまでのオリンピック・パラリンピック関係者にはこうしたノウハウがなかったこともあり、私が参加することになったのですが、「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」で学んだことが、大いに役立ち、その成功に貢献したと思います。

障がいは「多様性の中のごく一部のこと」という捉え方が大事

渡邉

これまでの栗栖さんの活動を振り返ると、病気と障がいという試練にも関わらず、始終ピンと筋が通った一貫性がある印象を受けます。

栗栖

もともと、色々な異なるバックグラウンドを持った人たちを繋げるということをやってきたので、そこにたまたま、障がいというカードが一つ入ってきたということです。私は多様な異なる人たちと一緒に何かを作り上げていくことが大好きです。いま、障がいのある人たちと接するときはかわいそうとか、助けるとかではなく、フラットな付き合いをしていますが、それも、障がいを持つまでに、言葉が違う、価値観が違う、何を言っているかわからないといった人たちと付き合ってきたので、そもそも違和感がありません。むしろ、いまのほうが多様な人たちが多く、本当に面白いので、それこそ病気をする前の世界に戻りたいとは思えません。

目でモノを見るとは限らない、足で歩くとは限らない、といった人たちの付き合いで感じる凸凹感や多様な人たちとのまじりあいから生ずる化学反応を見るのが面白くてたまりません。失敗しても、中途半端でも、やったことのないことに興味があります。それを見たくて活動しているし、世の中の多くの人たちにそれがいかに楽しいことかを伝えたいと思っています。

私の中では「支援」活動ではなく、これもスローレーベルのキーワードの一つですが「共創」活動です。そして、その楽しさをわかっていただければ、個性の強い障がい者の人たちをもっと社会の中へ取り込んでいこうと大勢の人が思ってくださると信じています。

【写真2】インタビューの模様
【写真2】インタビューの模様

三菱財団の助成によって手掛けた、障がい者のためのトレーニング・プログラム

渡邉

リオ・パラリンピック閉会式のプロジェクトを成功させた後、三菱財団の助成によるプロジェクトを二つ手掛けられました。この二つのプロジェクトについて教えてください。

栗栖

リオ・パラリンピック閉会式についてはやり切ったという達成感を感じることができましたが、次に東京でのパラリンピックの開会式・閉会式でより高いレベルを目指すためには、それに参加する障がい者の一人一人の体のパフォーマンスを上げなければならないと思いました。それまでは表現力が大事で、振付師やダンサーによるワークショップで障がいのある人に表現力を付けてもらうことに注力していました。

これからは体力や筋力を鍛えるということで、理学療法士など体に詳しい人に関与してもらう必要が出てきたのですが、いままでそういったことをやった人はいませんでした。
とはいえ、これまでパラリンピアンのようなアスリートの人しか筋力トレーニングはやっておらず、それ以外の障がいを持つ方に対しては福祉や医療の現場では「無理をすること」はやっていなかったのだと思います。

そこで、トレーニングプログラムを開発するところから始めることになり、データを集めたり、検証したりするにはお金がかかるので、その資金的支援を三菱財団さんにお願いしたわけです。
我々からすると大きなターニングポイントとなる出来事でした。トレーニングプログラムを始めてみると、障がいのある人たちは決して鍛えるということから逃げていたわけではなく、むしろ、トレーニングによって自信がつき、何事にも挑戦するようになったのを目の当たりにしたのは画期的なことでした。表現力とフィジカルな力の両方をレベルアップすることで、障がい者の自己肯定感を強め、生きる自信をつけることができるというこという展望が見えてきたわけです。実は、これこそがサーカスの大きな特徴といえることで、ソーシャルサーカスの活動について調べる契機にもなりました。最初はパラリンピックのために始めたことが、より広い視野で障がい者のリハビリにも役立てられる取り組みへシフトしていったのです。

渡邉

ところで、サーカスの人たちは高い身体能力を持った人たちばかりですか。

栗栖

高い身体能力を持った人ももちろんいますが、そうでない人もいます。そうでない人でも例えば笑わすことが得意であればクラウンのような役回りがあります。サーカスでは自分の能力にあった役割を果たすことができ、これは与えられた役割に対して能力を合わせるように鍛えていくスポーツとは大きく異なるところです。サーカスの人たちに共通して感じるのは「子供のような大人たち」というか、遊び心に溢れ、個性が輝いていることです。多様な個性が集まってサーカスという一つのものができ、「多様性と調和」が実現しています。

わずか6年間で、障がい者の人たちの社会の意識が着実に変化

渡邉

新型コロナウイルスの影響でスローレーベルの活動は現在どのようになっていますか。

栗栖

サーカスのためのワークショップやトレーニングプログラムが、さらに多くの人々にとって、世の中を生き抜くスキルになると気づき、この数年の世界の活動を調べ、自分たちのなりの工夫も加えて、ソーシャルサーカス・プログラムや企業向けワークショップを展開するようになりました。三菱財団さんにはこの時2回目の助成をいただきました。

トレーニングだけではなく、発表できる場も設けました。ですが、今回の新型コロナウイルス感染拡大で、残念ながら計画を大きく修正を余儀なくされました。

サーカスはそもそも人と人とが触れ合う活動なので、それを阻む今回のような事態は、非常に残念です。障がいを抱える人たちは疾患も多く、健常者と比べて感染に弱い人が多いので心配です。しかし、ネガティブなことばかりではありません。
一方で、身体障がいを抱え、移動が困難だった人たちの中にはオンラインの普及によりこれまでよりも多くのことにアクセスできるようになった人たちもいます。

感染拡大の先行きは不透明で長期化する可能性もあり、我々も感染の終息を何もせずに待っているわけにはいかないので、オンラインによるサーカススクールを始めています。できなくなったこと、制約もたくさんありますが、オンラインの強みで、これまではできなかった、海外の方を含め遠隔地の方が参加できるようになりましたし、重度の障がいの方も移動を伴わずに参加できるようになりました。

オンライン教材開発を行い、学校のオンライン授業で体育の授業の一部や、企業のリフレッシュタイムのツールとして使っていただけることを目指しています。身体のエクササイズプログラムとしてだけではなくチームビルディングやコミュニケーションの活性化ツールとしてもおすすめです。

渡邉

栗栖さんが関わられているパラリンピックについても延期となったいま、どのような見通しですか。

栗栖

実は開会式メンバーのオーディションには5000人もの応募者が集まりました。私がヨコハマ・パラトリエンナーレを企画したときは、5人の演者を集めるのにも苦労しました。それを思えば本当に隔世の感があります。障がい者の社会への参加意識や自己肯定感が、この6年間の努力で確実に変わったことを実感できた点は、私にとって大きな喜びです。

渡邉

最後に、三菱財団や三菱グループに一言お願いします。

栗栖

三菱財団さんにこれからも何度も助成していただく訳にはいきませんし、我々としても三菱財団さんには他の方たちも支援していただきたいと思います。
スローレーベルが三菱財団さんの支援によって作り上げた成果物を、みなさまにご購入いただき、役立てていただけるとありがたいです。その売上は、我々の事業継続につながり、障がい者の人たちにも還元されます。ぜひ、お役に立てていただければと思います。

渡邉

本日はありがとうございました。

あるべき私たちの社会の姿が浮かび上がる! スローサーカススクール体験記

今回の取材に備えて、実際にスローサーカスを体験すべく、三菱財団が支援する「スローサーカススクール」に参加させていただきました。本スクールは、京浜急行・上大岡にある障がい者スポーツセンター「ラポール上大岡」にて、新型コロナウイルスの感染が拡大する前の2月1日に開催されたものです。

【写真3】お互いに目と目が合ったら挨拶する簡単なゲーム。次からウィンクをしたり、ハイタッチをするなど、いろいろなアクションも。
【写真3】お互いに目と目が合ったら挨拶する簡単なゲーム。次からウィンクをしたり、ハイタッチをするなど、いろいろなアクションも。
【写真4】道具を使ったコミュニケーションの学習。二人でペアになり、互いの掌(てのひら)で棒の端を相手に向けて押し合いながら、棒を落さずに運ぶワーク。
【写真4】道具を使ったコミュニケーションの学習。二人でペアになり、互いの掌(てのひら)で棒の端を相手に向けて押し合いながら、棒を落さずに運ぶワーク。

このスクールは、さまざまな事情で社会に出づらい、生きづらい若者たちを主な対象としつつも、健常者も一緒に参加できるソーシャルサーカスのトレーニングの一環として始まりました。昨年4月から月1回のペースで開かれていて、現在は基本的にオンライン開催しています。サーカスのパフォーマンスを通じ、参加者の社会性や協調性、身体機能などを向上させ、社会参画につなげることが狙いです。

今年はじめに改装されたばかりのラポール上大岡の体育室には、色鮮やかなマットやボルダリングウォールが設置され、部屋の窓から柔らかな陽光が差し込んで、明るく快適な空間を演出していました。そこにダウン症の方や発達障がいの方、車いすの方など、さまざまな若い人たちが胸にニックネームを付けて、プログラムが始まるのを待っていました。

スタッフには、プロのサーカスアーティストでもある金井ケイスケ氏をはじめ、ダンスやフィジカルトレーニングの専門スタッフが参加しており、多角的に参加者をサポートできる体制が整っていました。

まずプログラムの始まりは「ごあいさつ」から。参加者が体育室の中をゆっくりと歩き回り、お互いに目と目が合ったら挨拶するという簡単なゲームです。はじめは「おはようございます」と言葉を交わしますが、次からウィンクをしたり、ハイタッチをするなど、いろんなアクションで「ごあいさつ」を交わしていきます。続いて全員で大きな輪を作り、順番に自己紹介をしました【写真3】。

次は準備体操の「ストレッチ」で体をほぐしていきます。フィジカルトレーニングの専門家が工夫したプログラムで、普段は使わない筋肉を伸ばしたりします。そして、いよいよ道具を使ったスローサーカスの学習の始まりです。最初は「棒のワーク」、それから「ロープのワーク」と難易度に合わせて進んでいきます。

棒のワークでは、二人でペアになり、お互いの掌(てのひら)で棒の端を相手に向けて押し合い、棒を落さないように運んでいきます。このワークは、お互いの息が合わないと上手くいきません【写真4】。

その後も、いろいろな道具を使っていくのですが、どのゲームも障がいがあっても参加者なりに参加することができ、また協働しながら達成できるように工夫されています。また、使う筋肉の順番に配慮したり、あえて普段は使わない筋肉を使うことで、身体能力が向上するように考えられているのです。

最後の締めのワークは、房のように繋がった紐の端を、全員が一本ずつ放射線状に広がって持ち、その中心に置かれたボールをゴールの台に運ぶ「ソレイユ」というゲームです【写真5】。まさに太陽のようなフォーメーションです。これも全員の息が合わないとボールが途中で落ちてしまいます。しかし参加者のチームワークがよく、一発でゴールまで運ぶことに成功。このときは「やったー」という歓声と拍手が会場に響き渡りました。

ひと通りのワークが終わり、一人ひとりが深呼吸したあと、今回のスクールの率直な感想を語り合いました。「楽しかった」「疲れた」「また来たい」というシンプルな感想と、参加者の満足そうな笑顔から、本プログラムが目指そうとしている点が着実に結実していることも伝わってきました。

このスローサーカススクールを見学して実感したことは、誰もが社会性・協調性・身体機能の向上がみられるように、参加者とスタッフが一丸となって真剣に取り組んでいること。実際にスクールの終了後には、スタッフ全員で必ず反省会を開き、内容について改善を繰り返してながら、いまのプログラムにたどり着いたそうです。

スローサーカスは、障がい者と健常者の垣根のない共生社会や、多様性と調和の取れた社会の実現をミッションとしています。障がい者と一緒に、いろいろなゲームを楽しむ時間は、まさに互いがフラットな関係であると感じられました。こういった時間を共有する先に、あるべき私たちの社会の姿が浮かび上がってくると感じられた有意義なスクール体験でした。

【写真5】最後の締めの「ソレイユ」。房のように繋がったロープの端を、全員が一本ずつ放射線状に広がって持ち、その中心に置かれたボールをゴールの台に運ぶ。
【写真5】最後の締めの「ソレイユ」。房のように繋がったロープの端を、全員が一本ずつ放射線状に広がって持ち、その中心に置かれたボールをゴールの台に運ぶ。

プロフィール

パラ・クリエイティブプロデューサー/ディレクター、NPO法人スローレーベル代表
栗栖良依(くりす・よしえ)氏

アート、デザイン、エンターテイメントの世界を自由な発想で横断し、人や地域を繋げて新しい価値を創造するプロジェクトを展開。2008年より、過疎化の進む地域で市民参加型パフォーマンス作品を制作。2010年、骨肉腫をきっかけに右下肢機能全廃。障害福祉の世界と出会う。2011年「SLOW LABEL」を設立。2014年にヨコハマ・パラトリエンナーレを立ち上げ、総合ディレクターを務める。パフォーマンスプロジェクト「SLOW MOVEMENT」では、総合演出として創作の指揮をとりながら、障害のある人が芸術活動に参加するための環境整備や支援人材の育成に取り組む。第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」受賞。2016年にはリオ・パラリンピック旗引き継ぎ式のステージアドバイザーを務める。東京2020開会式・閉会式 総合プランニングチームクリエイティブ・ディレクター。

取材を終えて…

三菱財団は2017年と2019年の2度、スローレーベルに助成し、ソーシャルサーカス普及のお手伝いをさせていただきました。

今回のインタビューは当初、東京オリンピック・パラリンピックの開催時期に合わせ、「スローレーベルの目指す世界」をテーマとして計画していましたが、新型コロナウイルス感染拡大によるオリパラ延期という状況の中でお話を伺うことになりました。わが国と世界の状況が変わる中で、スローレーベルとして変わったこと、変わらないことをお聞きする興味深いインタビューとなりました。

インタビューの最後にある通り、ソーシャルサーカス、サーカススクールについてご紹介します。下記リンクからご覧いただき、ご興味のある方は、ぜひスローサーカスの連絡先まで「三菱ホームページを見た」と仰っていただいて、お問い合わせください。

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