今月の一社

今月の一社

三菱財団

三菱グループの名のもとに集う多様な会社を紹介していく当「今月の一社」コーナーですが、三菱グループには企業だけではなく、たくさんの団体も存在しています。企業活動とは違う角度で社会への貢献を使命とする三菱グループ関連団体の中から、今回は『三菱財団』をご紹介します。

三菱財団 イメージ1

三菱財団は、三菱創業100周年記念事業の一環として三菱各社により設立されました。三菱の基本理念といえば四代社長岩崎小彌太が提唱した「三綱領」。その中の「所期奉公」、期するところは社会への貢献という考え方を受け継いで、三菱財団は日本社会の学術、教育、文化、そして福祉の向上に寄与することを目的に、学術研究、社会福祉に関する事業等に対して援助を行なっています。

三菱財団 イメージ2

助成を行なっているのは自然科学研究、人文科学研究、社会福祉事業・研究の大きく3分野。1969年の設立以来、2017年度までに助成された研究・事業は累計約3,900件、助成金は実に総額170億円を超えるというから驚きです。三菱財団の助成は学会などの推薦を必要としない完全公募制が取られているため、斬新な発想・研究に取り組む研究者・事業者の方々の期待も大変大きいのだそうです。

三菱財団のウェブサイトで公開されている2017年の助成先を見ると、自然科学研究には「大規模な細胞産生を支える組織内物流:力学的共生による経済性」(助成金:1千万円)など50件、人文科学研究には「アジア太平洋地域の被災地における創造的復興に関する国際比較研究」(助成金:300万円)など32件、社会福祉事業・研究には「上肢欠損小児の運動用義手のニーズと有効性に関する研究および総合的な普及支援事業」(助成金:530万円)など38件の、不勉強な身にはその中身の想像もつかない難しそうな、でもきっと未来の社会に貢献しそうな研究や事業がずらりと並んでいます

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過去に三菱財団の助成を受けた方々の中には、青色LEDの発明で2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇博士をはじめ、野依良治博士(ノーベル化学賞受賞)、小柴昌俊博士(ノーベル物理学賞受賞)、山中伸弥博士(ノーベル生理学・医学賞受賞)というそうそうたる顔ぶれのほか、多くの文化勲章、褒章等の受章者のお名前もあり、三菱財団の助成が日本の自然・人文科学や社会福祉分野の発展に貢献してきたことがわかります。

2月上旬には今年の各分野の助成応募の受け付けが終了。例年6月頃に助成先が決定するとのことなので、今年もまた未来につながる研究や事業が、三菱財団の助成を受けて成長していくことでしょう。

所在地:東京都千代田区丸の内2丁目3番1号 三菱商事ビル21階

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注:本文中の情報等はいずれも2018年3月現在のものです。