今月の一社

今月の一社

vol.31 北海道曹達

板ガラスの国産化を目指して1907年に岩崎俊彌によって創業された旭硝子株式会社(現AGC)。1917年には板ガラスの原料となるソーダ灰の製造を開始し、1933年から同じ製法を用いて苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の製造を開始しました。今回は苛性ソーダ製造の長い歴史を持つAGCグループの『北海道曹達』(ほっかいどうソーダ)をご紹介します。

北海道曹達はその名の通り、北海道に本社を置く会社です。1949年の創立当時は東京を本社としていましたが、1951年には札幌本店を開設、1989年からは本社を苫小牧とし、現在これに幌別(登別市)の事業所を加えて完全に北海道を地盤とした事業活動に取り組んでいます。

北海道曹達 イメージ

同社は塩をベースとした代表的な基礎化学品である苛性ソーダ、塩素、水素等の「クロール・アルカリ」事業を柱とし、70年にわたって蓄積した得意技術で様々な事業展開を行っています。AGCの電解(苛性ソーダ・塩素を生産する塩水の電気分解)事業の拠点として長く活躍し、2012年からはAGCの子会社となりました。

北海道曹達の製品は北海道の基幹産業である紙パルプ、鉄鋼、甜菜糖、石油化学を始め、建設、食品、水産、農業関連等の事業で活用されることから、同社では地元北海道に「化学」で貢献することを中心に、日本全国、そして世界へと高品質な製品の発信を続けています。

基礎化粧品「DA CAPO」シリーズ

そんな北海道の地域性を大切にする研究の中から生まれたのが、日本でも北海道曹達だけが作っている「キトサンエキス」です。これはカニの殻から発見された保湿性に優れた成分。この成分に注目した同社の女性社員が、キトサンエキスの保湿力で化粧品を作ろうと立ち上がり、2018年l0月からは、原料メーカーの強みを活かし贅沢にキトサンエキスを使った基礎化粧品「DA CAPO 」シリーズの製造・販売も行なっています。

また2002年4月に塩の輸入が完全自由化されたことを受け、ソーダ業界では初めて、一般用塩の輸入・販売を開始。こちらも融雪用や飼料用など、北海道らしいニーズに合わせた商品を展開しています。

広い北海道でも唯一の基礎化学品メーカーとして、北海道曹達は北海道特有の資源を独自の技術と研究開発で社会に役立つものへと変える「化学」を発信しています。

本社:北海道苫小牧市沼ノ端134番地122

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注:本文中の情報等はいずれも2019年8月現在のものです。