今月の一社

今月の一社

三菱地所設計

東京丸の内といえば、三菱グループを語るうえで欠かせない街です。三菱社第二代社長・岩崎彌之助が「ロンドンのようなビジネス街を」と夢見た姿を実現させ、今も丸の内から世界へ最先端の都市計画・建築設計を発信し続ける、三菱地所グループの『三菱地所設計』をご紹介します。

三菱地所設計の歴史は非常に長く、そのルーツは1890年に三菱社が開設した「丸ノ内建築所」にあります。三菱の歴史における1890年は、第二代社長・岩崎彌之助が政府の依頼を受け丸の内の兵営跡地など10万余坪を購入した年。当時の丸の内は現在からは想像もつかない草ぼうぼうの荒れ地でしたが、三代社長・岩崎久彌が三菱合資会社の社長になった翌年の1894年、この地に日本最初期の賃貸オフィスビルである三菱第一号館が誕生しました。ジョサイア・コンドル(顧問)の設計によるこの一号館の設計補助・現場監督に携わって以降、丸の内赤レンガ街の設計と直営工事をまとめていたのが丸ノ内建築所、つまり現在の三菱地所設計です。

三菱地所設計 イメージ1
臺北南山廣場(台北市、2018年)

その後1937年に三菱地所が設立され、三菱合資会社建築課から業務一切を承継。戦後丸の内の第二次開発を手掛けるとともに、1978年にサンシャイン60、1993年に横浜ランドマークタワーが竣工。2001年に三菱地所設計として分社独立後も、2002年に現在の丸の内ビルディング、2013年にGINZA KABUKIZAとグランフロント大阪、2016年には大名古屋ビルヂングなど、各時代と都市のアイコン、多くの方が一度は訪れたことのある建物を次々と手がけています。

三菱地所設計のブランドスローガンは「+EMOTION 心を動かし、未来をつくる。」長い歴史の中で培ってきた価値に、人の心「EMOTION」をプラスして、人を想い、街を想い、建築やまちづくりを通じて、環境を、文化を、未来をより豊かなものにしていくことを使命としてきました。

三菱地所設計 イメージ2
TOKYO TORCH Torch Tower(中央)(東京都千代田区、2027年度竣工予定)

そして、分社独立21周年となる2022年、今やグローバルに活動する三菱地所設計は、その英文社名を「Mitsubishi Jisho Sekkei」から「Mitsubishi Jisho Design(公式略称:MJD)」へ変更しました。人びとの思い出の場所となる建築だけではなく、そこから発信される文化や社会まで、より深く「Design」の対象としてしていこう、という想いが込められています。

現在は、東京駅北側の新たなランドマークとなる、オフィスやホール、ホテルなどを備えた地上63階の超高層ビル「Torch Tower」が、2027年度の竣工を目指して進行しています。


本店: 東京都千代田区丸の内2-5-1丸の内二丁目ビル
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※記事中の記述はすべて2022年5月現在のものです。