今月の一社

今月の一社

ユニトランス

日々動き続ける物流。陸上でのトラック輸送、海上でのコンテナ輸送、そして飛行機による航空輸送と、各輸送分野でそれぞれのスペシャリストが大切な貨物を運んでいます。今回は三菱倉庫グループで航空貨物事業を担う、『ユニトランス』をご紹介します。

ユニトランスは1971年に三菱倉庫と欧州企業の出資で設立され、2002年から三菱倉庫の100%子会社として同社の航空貨物部門を主に担っている会社です。三菱倉庫グループの豊富な物流ノウハウを生かし、機械・衣料品等の一般貨物から、より高い輸送品質が求められる貨物まで、最適な物流サービスをグローバルに展開しています。

ユニトランス イメージ1

設立の年に国際航空貨物運送協会(IATA)の認可を受け、以来IATA貨物代理店として荷主に対して航空貨物運送のサービスを提供してきました。航空貨物はスピーディな取扱いが求められます。通関士をはじめとする通関業務の担当者と輸送担当者が連携し、時間のロスなく効率的に輸出入を進められるよう、顧客をサポートしています。

また、航空貨物の集荷から配達までを最適な手段で一貫してアレンジするワンストップのロジスティクスサービスで多様化する国際輸送のニーズに応えるとともに、三菱倉庫グループとしてのノウハウを活用し、高品質な取扱いが求められる貨物の輸送も手がけています。

たとえば、三菱倉庫が多く手がけている医薬品や医療機器。医薬品の適正流通基準であるGDP(Good Distribution Practice)に対応した品質管理体制の構築、手順書・記録類の整備、教育などを実施しており、医療用医薬品(抗がん剤など)や治験薬、再生医療関連品(細胞など)、そして手術器具、注射針といった医療機器を、医療を必要としている全世界の人々へ安全・確実に届けています。

ユニトランスは、様々な温度帯に対応した特殊容器による温度管理ソリューションを展開しており、温度管理が必要な医薬・医療関連の輸送にも対応しています。

ユニトランス イメージ2

また、安全に輸送するうえで高い専門性が必要なのが化学品。IATAの危険品輸送に関する資格を持つ担当者が、これまで培ってきた定温梱包や衝撃検知機器付き貨物の取り扱いノウハウを活かし、バイオケミカルや半導体関連等、最先端技術に使われる高機能化学品、危険品、保冷品の安全な輸送を実現しています。

一般消費者に近いところでは高級アパレル商品の輸送があります。三菱倉庫グループはイタリア・ミラノでアパレルの検針・検品サービスを提供しています。発送地であるイタリアで日本基準の検品を行い、良品のみを輸入することで、顧客は不良品の返送に要するコストを削減することが可能となります。さらに不良内容の数値化・分析や、改善策を製造工程まで落とし込むサービスも提供。三菱倉庫グループは物流サービスの枠を超えたアパレル輸入の最適化を図っており、ユニトランスは航空貨物輸送のノウハウで貢献しています。

豊富な経験・知識と充実した国内・海外ネットワークで、ユニトランスは「明日の物流」の創造を目指します。


本店所在地:東京都大田区羽田空港一丁目8番2号 羽田メンテナンスセンター2階
お問い合わせ

※記事中の記述はすべて2022年10月現在のものです。