みつびし みてきた!

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vol.7 キリンの工場見学

こんにちは! 事務局のカラットです。小学校の校外学習で、どこかの工場を見学した経験が皆さんおありのことと思います。社会勉強のためのそんなイベントには、大人になったからこそ楽しめる魅力もあるもの。そこで今回は、横浜のキリンビール工場見学に参加してきました!

見て、触れて、味わって。五感で体験するビールづくり

ビールの人気とあわせ、キリンの工場見学はさすがの知名度で、事前アンケートでも81%の方が工場見学の存在をご存知でした。北は北海道から南は福岡まで、全国9か所のキリンビール工場が見学ツアーを実施しているので、最寄の工場を訪問できるのもいいですね。

「ノミモノ・ラボ」で作れる「マイカートン」。この裏側に写真が印刷される(カラットの写真は内緒)。
「ノミモノ・ラボ」で作れる「マイカートン」。この裏側に写真が印刷される(カラットの写真は内緒)。

その中で今回私が訪れたのは横浜工場。横浜は、キリンビールの前身であり、三菱グループに深いゆかりを持つトマス・グラバーが創設に関わったジャパン・ブルワリーが誕生した、キリンビール発祥の地です。関東大震災で壊滅的被害を受けた横浜山手工場から現在の生麦に工場を移転して90周年となった2016年10月、大幅にリニューアルされたと聞きつけて、さっそく行ってまいりました。

受付を済ませ、ツアーが出発するまでの時間を過ごせるのが「ノミモノ・ラボ」。ここではビールの醸造や包装、容器の研究についてわかりやすく解説されているほか、その場で撮影した自分の写真がプリントされた、貯金箱サイズのカートンボックス「マイカートン」も作れます。見学の記念にぴったりですね!

そうして楽しんでいるうちに見学ツアー開始の時間です。まずは今回のリニューアルで新設された「シアター」へ。横浜におけるキリンビール発祥の歴史とモノづくりへの哲学を、迫力の映像で頭に入れたところで、いよいよ工場内部へ進みます。

「一番搾り」ができるまでを追跡!

エスカレーターで上階へ上がり、扉が開かれると、ふわりと鼻をくすぐるのは麦の薫り。ここは「素材エリア」で、その名の通りビールの原料となる麦芽について学びます。麦から麦芽を作ることを「製麦」と呼びますが、国内のビール工場で併設製麦所を所有しているのはキリンビールだけと聞き、素材への強いこだわりを感じました。そんな麦芽を試食してみると、香ばしい風味が口の中に広がります。この麦芽のうまみこそが、「一番搾り」のうまみとなるわけですね。

巨大な釜が並ぶ「仕込」エリア。この中で麦芽を「もろみ」にしてろ過し、最初に流れ出るのが「一番搾り麦汁」。
巨大な釜が並ぶ「仕込」エリア。この中で麦芽を「もろみ」にしてろ過し、最初に流れ出るのが「一番搾り麦汁」。

見学ツアーはビールの製造手順に沿って進みます。次は製麦された麦芽と水とホップの仕込になるのですが、実際に使用されている巨大な釜の並ぶ広いフロアにプロジェクションマッピングで映し出された映像で、釜の中で何が起こっているのかがわかるアトラクションとなっています。照明を落とした中で展開される各釜の用途と工程の紹介は、まるで麦を主役としたショーを見ているような楽しさです。

そしてこの工程の中で、もろみをろ過して最初に流れ出たものこそが「一番搾り麦汁」です。キリン「一番搾り」は一番搾り麦汁だけ、というのはCMなどでご存知の方も多いと思いますが、その一番搾り麦汁の正体がここでわかります。さらに工場ならではなのが、一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べができるんです! まずは二番搾りを飲んでみると、さわやかでさらりとした飲み心地。うん、美味しい。続いて一番搾りを飲むと……わ、全然違う! 二番搾りと比べ、甘くてしっかりとした味をしているのがわかります。ぜひこの違い、工場見学で体験してみてください。

飲み比べ! 左が一番搾り、右が二番搾り。見た目の色も味の風合いもまったく異なる。
飲み比べ! 左が一番搾り、右が二番搾り。見た目の色も味の風合いもまったく異なる。

できあがった麦汁に酵母を加えて発酵させ、その後1~2か月間タンクで低温貯蔵して熟成させますが、ここで私、ビックリしたことがあります。ビール工場のそばを通ると、巨大なタンクが並んでいるのを目にします。それを見て、「あれ中身全部ビールかな」「さすがに違うでしょ(笑)」という会話をしたことがあるのですが、本当に中身が全部ビールだったのです…! ちなみにタンク1棟には350ml缶で148万本分のビールを貯蔵でき、1日1缶として全部飲み切るには4000年かかる量だそうです。

この日試飲できたのは、一番搾り、一番搾りプレミアム、一番搾りスタウト。他にソフトドリンクも用意されている。
この日試飲できたのは、一番搾り、一番搾りプレミアム、一番搾りスタウト。他にソフトドリンクも用意されている。

見学の最後はパッケージングコーナー。厳しい検査をクリアしたビールが次々と缶に注がれ、蓋を巻き締めしてカートンへ。この一連の流れをおこなう巨大な機械を見学できますが、広い工場内に数台ある機械はスケジュール管理されて稼働しており、運が良ければ実際に動いているところを見ることもできますよ。こうして出荷された一番搾りが、お店や私たちの食卓へとやってくるのでした。

一番搾りがどのようにして出来上がるのかを見た後は、いよいよお楽しみの試飲コーナーへ! 一番搾りを含む数種の飲料を、ひとり3杯まで楽しむことができます。生ビールは「鮮度が命」と聞きますが、工場内でいただくビールほど鮮度の高いものはなく、まさに出来立てほやほや。期待に胸高まりつつ口にしてみてびっくり! 麦の深い味わい、まろやかでいてすっきりとしたのどごしは今までに経験のない味わいでした。また、ガイドさんによる一番搾りの美味しい注ぎ方講座は、知ったらすぐに試したくなること請け合いです。注ぎ方一つで自宅で飲む缶ビールの味も変わるなんて、参加して「得したな~!」を実感したカラットでした。

併設の「キリンファクトリーショップ」では工場限定のお菓子やおつまみ、グッズなどがたくさん!
併設の「キリンファクトリーショップ」では工場限定のお菓子やおつまみ、グッズなどがたくさん!

敷地内にはレストランや散策路もあり、工場というより緑豊かな公園のようです。昨年8月には「キリン桟橋」も完成し、海からもアクセス可能に。クルーズつきの工場見学なんて楽しそうですね! また、自分だけのビールを作れる体験教室(有料)は予約が取りづらいほどの大人気。見て触れて味わって楽しめる大人の社会科見学、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

横浜工場:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1

休館日:月曜日休館(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、年末年始休館 ※臨時休業あり
お問い合わせ:TEL 045-503-8250 見学予約はこちらから

注:本文中の情報等はいずれも2017年1月現在のものです。