みにきて! みつびし

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先端技術が生み出す未来に出会う場所

三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」

施設DATA

  • ショールーム・ギャラリー
  • 家族/子供と
  • 友達/カップルで
  • 一人で
  • 予約不要
  • 駅近
  • 雨でもOK
  • 入場無料

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こんにちは! 事務局のカラットです。「三菱電機と銀座」と聞くと、1987年まで銀座にあったショールーム「三菱電機スカイリング」を懐かしむ世代の方もいらっしゃるかもしれません。その銀座に昨年春、三菱電機が新たにオープンさせたのが「METoA Ginza」(メトア ギンザ)です。今回は銀座で三菱電機グループのテクノロジーに様々な形で触れられる、まったく新しい形のイベントスクエアにお邪魔してきました!

数寄屋橋交差点そば、外堀通りに面したMEToA Ginza。1階には大きなガラスから光がたっぷり差し込むカフェレストランも併設。
数寄屋橋交差点そば、外堀通りに面したMEToA Ginza。1階には大きなガラスから光がたっぷり差し込むカフェレストランも併設。

三菱電機は2020年度に創業100周年を迎えます。100年を迎えるにあたっての感謝の気持ちと、三菱電機をもっと知って、好きになってほしいという願いからMEToA Ginzaは誕生しました。「METoA」とは、「Mitsubishi Electric : Touch of Advancement」の略。「未来に触れてみよう」というコンセプトのもと、三菱電機の最先端の技術(Advancement)に触れることができる場所として、2016年3月31日、同日開業の東急プラザ銀座内にオープンしました。

METoAのロゴはシルバーの「ME」と黄色の「ToA」が重なって構成されています。この重なりは「出会い」を象徴するものなのだそうです。METoA Ginzaでは人と人、人と技術、さらには技術と技術の出会いを軸に、3~4か月ずつ、年に4回ほどのペースでイベントを実施しています。これまでに「映像」「宇宙」「ロボット」「リサイクル」といった三菱電機が誇る技術をテーマに、単に製品を展示するのではなく、技術とアートなどを融合させたユニークなイベントを開催してきました。

2017年10月2日現在開催中のイベントは「Feel the Communication in Ginza 心までつたえる、先進コミュニケーション技術」(10月13日終了)。そこでは、三菱電機の先端技術が「人」を中心に考えた、あたたかみのあるコミュニケーションが広がる未来の世界が展開されていました。

夢と遊び心にあふれた出会いの数々

エントランスのオブジェ(左)と、矢印やグラフィックで利用者を誘導する2階のエレベーター前のライティング。どちらもあたたかいおもてなしの心が詰まっている。
エントランスのオブジェ(左)と、矢印やグラフィックで利用者を誘導する2階のエレベーター前のライティング。どちらもあたたかいおもてなしの心が詰まっている。

まず目に入ったのは、天井から吊り下げられたたくさんのタブレットによるオブジェ。タブレットはすべてが連動し、美しいグラデーションを描いています。オブジェの前に人が立つとセンサーが反応し、「ようこそ」と迎えてくれました。挨拶は時間帯や天候によって変わり、また多言語対応もしているそうで、このおもてなしの心がさっそく人と技術のコミュニケーションというわけですね。エントランスのオブジェは各イベントのシンボルとなり、イベントごとに変わるとのことです。

3階までの展示フロアを結ぶエレベーターには、最新鋭のサラウンドシステムとDIATONEスピーカー11台が搭載され、2基あるエレベーターでそれぞれ鳥のさえずりや波の音などに包まれる立体音響体験を楽しむことができます。昇りと降りでも音が変わるので、何度も乗って聞き比べたくなってしまいました。

2階でエレベーターを降りると、床にパッと矢印マークが投影されました。これも今回のイベントの展示のひとつ、「アニメーションライティング誘導システム」。エレベーターから降りて、さてどっちへ行けば?ということ、ありますよね。それを優しく案内してくれたり、またエレベーターを待っているときには扉に美しい映像を映して目を楽しませてくれたり、「扉が開きます」と教えてくれたりするのがこのシステム。これなら待ち時間が手持無沙汰ということもありませんね!

幅約20メートルにも及ぶ巨大スクリーン。目の前いっぱいに展開する映像に入り込むような感覚を味わえる。
幅約20メートルにも及ぶ巨大スクリーン。目の前いっぱいに展開する映像に入り込むような感覚を味わえる。

そんな矢印に導かれてメインフロアに入ると、そこには超巨大スクリーンが! 772インチ相当の64面可動式マルチディスプレイによる、横幅19.4m ×高さ2.7mという大スケールの「METoA VISION」の登場です。ここでは各イベントに合わせた画期的な映像体験ができます。

今回のイベントでは、「Into the future」を公開中です。こちらの作品では、スクリーンでは未来感のある街と、そこを動き回る人々の姿のアニメーションが流れています。軽やかな音楽が流れ、動きを眺めているだけでも楽しいですが、それだけではありません。専用フォトブースで写真を撮り、再び街のアニメーションに目をやると、なんと今撮った自分の顔のアバターが街の中を歩きはじめたではありませんか!

何これ楽しい~!とカラットアバターの動きをにやにや眺めていると、スクリーン内のカラットは、街を歩く外国人アバターとタブレットを見ていたり、自動車に乗り込んで自在に街なかを走ったりしています。あれは一体?と思っているうちに、アバターは街の雑踏の中に消えていきました…(来場者アバターは1回の上映が終わると消えるそうなのでご安心を(笑))

東京モーターショー2015にも出品された次世代の運転支援技術を搭載したコンセプトカー「EMIRAI3 xDAS(イーミライスリーエックスダス)」の運転席。ドライバーとコミュニケーションをする「未来の車」。
東京モーターショー2015にも出品された次世代の運転支援技術を搭載したコンセプトカー「EMIRAI3 xDAS(イーミライスリーエックスダス)」の運転席。ドライバーとコミュニケーションをする「未来の車」。

3階は様々な技術を体験できるスペース。その中に、自動運転技術と、次世代の運転支援技術を搭載したコンセプトカーも紹介されていました。いずれもVRを使って未来の車を疑似体験することができます。つまり、2階のスクリーンでカラットアバターが乗り回していたのはこの車だったのですね! アバターが自分より先に未来を体験したようで、楽しいような羨ましいような気分になりました。

そして同じくアバターが使っていたタブレットの正体は、「しゃべり描きUI(ユーザーインターフェース)」。これは長年ユニバーサルデザインを追求してきた三菱電機が開発中の次世代コミュニケーションツールです。タブレットに伝えたい言葉を話し、画面を指でなぞるとその内容が表示されるというもの。翻訳も可能なので、外国の方や耳の不自由な方、高齢の方とも、表示される文字や描きこんだイラストなどを通じてスムーズな会話ができるという、技術と人が出会いを生む優しいコミュニケーションですね。「しゃべり描きUI」は今後のイベントでも登場の予定とのことなので、「指でなぞると文字が浮かぶ」という未来感を、ぜひ一度体験してみてください。

「しゃべり描きUI」の画面(一部)。端末に話しかけた言葉が、画面上を指でなぞることでそのまま文字として、あるいは翻訳されてその場で表示される。
「しゃべり描きUI」の画面(一部)。端末に話しかけた言葉が、画面上を指でなぞることでそのまま文字として、あるいは翻訳されてその場で表示される。

事前アンケートでは「まだ行ったことがない」と回答された方も多かったMEToA Ginzaですが、ここは三菱電機グループの高い技術を親しみやすく伝えてくれる場所だと感じました。ひとつひとつの展示にはとても私には理解できない技術がたくさん収まっているはず。でも堅苦しさは微塵も感じさせず、それどころか「未来って楽しい!」と素直に思える、夢と遊び心にあふれた場所、それがMEToA Ginzaです。1階には併設のカフェレストラン「Me's CAFE & KITCHEN 」もあり、展示で未来を感じた後に、こちらのオーストラリア料理でオーガニックな大地の味に舌鼓を打つのもいいですね。

「Feel the Communication in Ginza 心までつたえる、先進コミュニケーション技術」は10月13日まで。10月20日からは次のイベント「Wind Lab in Ginza 風と遊べるテクノロジー空間」がスタートします。今年50周年を迎えたエアコン「霧ヶ峰」から扇風機、換気扇、飛行場で安全な離着陸のために風を計測する機器まで、「風」を研究してきた三菱電機ならではの風体験に注目です!

※10月14日~19日の間、イベント入れ替えに伴い一部エリアが閉鎖となります。



注:本文中の情報等はいずれも2017年9月現在のものです。