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静嘉堂@丸の内、刀剣初心者も楽しめる展覧会を開催
-「超・日本刀入門 revive」展、6/22(土)よりスタート-
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三菱二代社長岩崎彌之助・四代社長小彌太の親子二代が収集した東洋古美術品を所蔵・展示している静嘉堂文庫美術館(愛称:静嘉堂@丸の内)にて、「超・日本刀入門 revive―鎌倉時代の名刀に学ぶ」展が6/22(土)より開催されます。移転前、世田谷区岡本の美術館で2017年に開催され人気を博した「超・日本刀入門」の復活展となります。「入門」のタイトルどおり、太刀・刀・脇差といった刀剣の種類の説明や、刀の見方をわかりやすく解説する展示パネルを通じ、「刀って何をどう鑑賞すればいいの?」という初心者の方も日本刀の世界を味わえる企画展です。
静嘉堂文庫美術館が所蔵する刀剣は約120振。本展ではその中から、国宝・重要文化財9振すべてが出品されます。国宝《太刀 銘 包永》、重文《太刀 銘 国光》、重文《短刀 銘 安吉》といった名品が、初めて静嘉堂@丸の内で一堂に会します。
また、日本刀といえば侍、武将の存在を抜きには語れません。静嘉堂にも多くの名将ゆかりの日本刀が伝わっており、本展でも織田信長ゆかりの《太刀 銘 髙綱》(重文)、直江兼続へ贈られた豊臣秀吉の形見・伝 長船兼光《刀 大磨上げ無銘(号 後家兼光)》といった、世に知られた大名・武将たちが手にした刀剣7振も展示されます。
国宝 手掻包永《太刀 銘 包永》鎌倉時代(13 世紀) 刃長 73.0cm
附 《菊桐紋蒔絵鞘糸巻太刀拵》 江戸時代(18~19 世紀) |
伝 長船兼光《刀 大磨上げ無銘(号 後家兼光)》南北朝時代(14 世紀)
刃長 80.0cm 附 渡邊桃舩《芦雁蒔絵鞘打刀拵》 明治時代(19 世紀) |
慶派《木造十二神将立像》のうち午神像
鎌倉時代・安貞 2 年(1228)頃 |
さらに、鎌倉時代を中心とする名刀の特集にあわせ、重要文化財「木造十二神将立像」七軀も特別公開。鎌倉武士たちにも支持されたという慶派仏師による作で、京都の名刹・浄瑠璃寺の薬師如来坐像の眷属として制作された十二神将像のうち、現在静嘉堂が所蔵する七軀が一挙集結します。
見どころたくさんの「超・日本刀入門 revive」展では、関連イベントも多数予定されています。隣接する明治安田ギャラリーでは学芸員によるスライドトークが6/30、7/13、7/27、8/11の4回にわたり開催されるほか、8/13は自由におしゃべりしながら作品を鑑賞できる「トークフリーデー」として特別開館されます。
『刀剣乱舞 ONLINE』
©2015 EXNOA LLC/NITRO PLUS |
刀剣ブームの火付け役となったPC ブラウザ&スマホアプリゲーム『刀剣乱舞 ONLINE』との初コラボも決定! 刀剣男士「後家兼光」の等身大パネルが会場に登場する予定です。『刀剣乱舞 ONLINE』後家兼光役などを演じる声優の福山潤さんによる音声ガイドも見(聞き)どころのひとつ。
「超・日本刀入門 revive」展では出品される全刀剣がスマートフォンでの撮影もOK! さらに、出展作品すべての刀身の美しいカラー図版を見開きで楽しめる他、刃文などを丁寧に描き写した手書きの「押形(おしがた)」も収録された図録も発売され、美術館での鑑賞後も作品を楽しめます。オフィス街の真ん中にある美術館で、カジュアルに刀剣鑑賞を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
超・日本刀入門 revive ―鎌倉時代の名刀に学ぶ
■会期:2024年6月22日(土)~8月25日(日)
■開館時間:10:00 – 17:00 (毎週土曜日は午後6時まで、第3水曜日は午後8時まで)
■入館料:一般1500円、大高生1000円、障がい者手帳をお持ちの方(同伴者1名〈無料〉を含む)700円、中学生以下無料
■音声ガイド: 1名1台 700円(税込)
※作品写真はいずれも静嘉堂文庫美術館提供。
※2024年5月20日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。