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石川県立歴史博物館 夏季特別展

「知の大冒険 -東洋文庫 名品の煌めき-」開幕

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今、ここにあることが奇跡 かけがえのない本や地図に会いに行こう!

約100万冊の蔵書を誇るアジア最大級の研究図書館である東洋文庫。その日本屈指のコレクションの中から選りすぐりの書物や地図、絵画を揃えた特別展「知の大冒険 ―東洋文庫 名品の煌めき―」が、7月19日から石川県立歴史博物館で始まりました。

この特別展では、マルコ・ポーロの旅行記『東方見聞録』や教科書でおなじみの『アヘン戦争図』など100点を超える貴重な史料を通してアジアを中心とした歴史や文化を紹介します。(前期・後期で一部入替え)

いしかわ赤レンガミュージアム(石川県立歴史博物館)
アジアの旅の入口では大きな本棚が迎えてくれます
「知」の大冒険へと誘う階段に気持ちが高まります

「知」との出会いを全国の方々に届けたい、という東洋文庫の強い願いを受け止めていただいた石川県立歴史博物館は、生涯学習の場として幅広い世代の方々から愛されている赤レンガで知られるミュージアムです。(建物3棟が国の重要文化財に指定)

「東洋文庫の所蔵品だけでアジアと世界の歴史のつながり全体を見通すことができます。通常は多くの博物館等から史料を集めてこないと実現できない展示内容です」と話すのは石川県立歴史博物館学芸課の吉田朋生学芸員。

「教科書では見たことがある本や絵かもしれませんが、実物を見ることで大変な史料だと実感できます。煌めく名品の数々をじっくりと楽しんでほしいです」と熱く語ります。

「ここにあることが奇跡」(公財)東洋文庫杉浦康之専務理事

初日の7月19日には開幕式と内覧会が行われ、関係者が出席しました。開幕式では、(公財)東洋文庫の杉浦康之専務理事が東洋文庫を設立した三菱第3代社長岩崎久彌の東洋学研究にかけた思いを伝えるとともに「どの展示物も、ここにあること自体が奇跡。戦乱や自然災害から必死に守りぬいた人がいたからこそ、今、目の前で見ることができます。今日まで残ってくれていたのだね、と心の中で声をかけてください」とあいさつしました。

東洋文庫オリジナルグッズ販売コーナーも充実

本展示では、記念講演会やミュージアムコンサート、観能の企画公演(観能の夕べ)や石川県立図書館とのコラボ展示など連携イベント・展示が多く開催されることも大きな特徴です。

8月4日には東洋文庫学芸員による記念講演会が開催され、知の大冒険の攻略法など解説がある予定です。後日、本活動レポートコーナーで紹介します。

夏季特別展「知の大冒険 ―東洋文庫 名品の煌めき―」は、2024年9月1日まで石川県立歴史博物館で開かれます。

石川県立歴史博物館
夏季特別展「知の大冒険 ―東洋文庫 名品の煌めき―」

会期:2024年7月19日(金)~2024年9月1日(日)
時間:9:00~17:00(展示室への入館は16:30まで)
観覧料:大人1,200円、大学生・専門学校生960円、高校生以下無料

※2024年7月26日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。