
5月の食材:アボカド

「森のバター」と称され、「最も栄養価の高い果物」としてギネスにも認定されているアボカド。主な成分は脂質ですが、オレイン酸やリノール酸、αリノレン酸などがメインとなるので、悪玉コレステロールの上昇を抑え、健康増進効果が期待できます。さらに食物繊維、カリウムが豊富、ビタミン・ミネラルなどもバランスよく含み、日々の食卓に積極的に活用したい食材です。
とはいえ、サラダに入れたり、醤油をかけていただいたりするくらいでなかなかレパートリーが増えない…という意見も多々。今回はリピートして何度も作りたくなるような、おいしさにハマるひとひねりアボカドお手軽レシピをご紹介します。
アボカドは果皮にハリツヤがあり、ふっくらとしてつるっとしているものを選ぶのがおすすめ。ヘタがついている方が鮮度は高め。皮の色が緑すぎるものは熟していない可能性が高く、逆に黒くシワが寄ったもの、皮がペコペコして柔らかすぎるものは熟しすぎて中身が黒ずんでいることも…。皮を押してみて程よくやわらかいもの、ヘタと皮の間に隙間ができ、ヘタがぽろっととれるくらいが完熟で食べごろのサインです。

ヘタがついているか否かが鮮度のサイン。ヘタと皮の隙間で、食べごろを見分けてみて。
<Recipe1>
お酒のつまみにも、オンザライスにも、楽しみ方は無限!
2種の和風ワカモレ

このレシピのPoint!
☑ワカモレ=アボカドのディップソースを、食べ飽きない和風味にアレンジ。
☑クラッカーやトルティーヤにディップしながら食べるのはもちろん、ごはんのお供にも。
☑アボカド1/2量ずつ、2種作るのもおすすめ!
<なめ茸たくあんワカモレ>
【分量】2人分
アボカド…1個
なめ茸…大さじ2
たくあん(薄切り)…5枚
つくり方
① アボカドは縦半分に切り込みを入れて実を開き、種を取り除いてやや細かく、さいの目に切り込みを入れる。

② ①のアボカドの実をスプーンですくってボウルに入れ、なめ茸と粗いみじん切りにしたたくあんを加えて混ぜる。

<塩昆布ワカモレ>
【分量】2人分
アボカド…1個
レモン汁…大さじ1
塩昆布…大さじ1
つくり方
① アボカドは縦半分に切り込みを入れて実を開き、種を取り除いてやや細かく、さいの目に切り込みを入れる。
② ①のアボカドをスプーンですくってボウルに入れ、レモン汁を振りかけて全体を混ぜた後、塩昆布を加えて混ぜる。

<Recipe2>
熱を加えればホクホク食感、かつ食べ応えある一品に
アボカド豚キムチ

このレシピのPoint!
☑定番の豚キムチにアボカドが加わると食べ応えも食感も変わり、さらにおいしい!
☑ごはんにのせて丼アレンジにも。おなかにたまるので、逆に炭水化物を抜きたい日の主食にもなる!
☑うま味の宝庫・キムチ汁も活用。キムチをしっかり炒め合わせることで、奥深い味わいに。
【分量】2人分
アボカド…1個
キムチ…100g
豚肉…150g
塩・こしょう…少々
ごま油…大さじ1
酒…大さじ1
しょうゆ…小さじ1
砂糖(あれば、きび砂糖、甜菜糖など)…ふたつまみ
つくり方
① 豚肉はひと口大に切り、塩・こしょうをふって10分ほどおき、下味をつけておく。

② キムチも食べやすいサイズにカットしておく。漬け汁(キムチ汁)も少し使う(大さじ1/2~1程度)と、より深みのある仕上がりに。

③ アボカドは縦半分に切り込みを入れて実を開き、種を取り除いて、さいの目に切り込み(1.5cm角になるくらい)を入れる。フライパンにごま油 大さじ1/2を熱し、アボカドを焼く。表面に香ばしく焼き色がついたら、一度フライパンからアボカドを取り出しておく。

④ フライパンの表面をキッチンペーパーなどで軽く拭きとった後、さらにごま油 大さじ1/2を熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったらキムチ(漬け汁も一緒に)を加えてよく炒め合わせる。
⑤ さらに③のアボカド、酒、しょうゆ、砂糖を加え、手早く全体を混ぜ、味を調える。

<Recipe3>
まろやかなコク×ほのかな甘みで、朝の栄養補給に最適!
アボカドソイミルク

このレシピのPoint!
☑台湾などでメジャーなアボカドミルクを、無調整豆乳でさらにヘルシーにアレンジ。
☑ミキサーで混ぜ合わせるだけで、栄養満点のドリンクが完成!
☑自然な甘みを足したいならバナナやりんご、さらに栄養価を高めたいなら小松菜やケールをプラスしても。
【分量】2人分
アボカド…1個
レモン汁…大さじ2
無調整豆乳…300ml
ハチミツ…大さじ1~2
つくり方
① アボカドは縦に切り込みを入れ、実を半分に開き、さいの目に切り込みを入れる。
② 実をスプーンですくい、無調整豆乳とハチミツを加え、なめらかになるまでミキサー(またはハンディブレンダー)にかける(ハチミツの量は好みで調整を)。

※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。
※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。
※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。