三菱広報委員会より

2026.03.26

“三菱×安芸市”で始まる中学生向け社会学習 2025年度「三菱探究プロジェクト」を開催

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開会のあいさつで登壇する安芸市長の西内氏

「三菱探究プロジェクト」が2026年1月、高知県の安芸市立安芸中学校で開催された。このプロジェクトは安芸市と三菱広報委員会が共同で行うもので、今回で4回目。三菱グループからは、AGCと三菱自動車の両社から派遣された講師が中学生を対象に自社や事業の紹介、クイズや実演を行った。

三菱グループの原点が、ここ安芸市にある
つながりを感じ、ぜひ進路や将来を考えるヒントにしてほしい

講演会は安芸市長の西内 直彦氏のあいさつから始まった。
「三菱は皆さんの生活のすぐそばで社会を支えています。その三菱グループの原点が、ここ安芸市にあります。安芸中学校の近くには創業者の岩崎彌太郎、2代目岩崎彌之助、3代目岩崎久彌の生まれ育った生家があり、この地から歩みを始めた三菱は日本の近代化の扉を開き、時代とともに事業を拡げ、現在では世界的な企業グループへと成長しました。本日はAGC、三菱自動車の方から講演があります。日頃なかなか聞くことができない貴重な話を伺えると思います。ぜひ三菱グループと安芸市とのつながりを感じながら、これからの進路や将来を考えるヒントを見つけてください」

講師を務めたAGC広報・IR部広報チームの服部 春香氏

講演の第一弾は「AGC、いつも世界の大事な一部~社会を支える素材とモノづくりの仕事~」と題し、AGC 広報・IR部広報チームの服部 春香氏が行った。AGCは岩崎彌太郎の甥である岩崎俊彌が創業し、「易きになじまず難きにつく」(困難であっても成長と価値につながる道を選ぶこと)を創業の精神とする。日本で初めて板ガラスの工業化に成功したAGC(当時、旭硝子)は、115年を超える歴史を通し現在ではガラスからフッ素塗料や医薬品の原料、最新の半導体製造部材まで幅広い分野で事業を展開している。「実は東京スカイツリーの表面の大部分はAGCの素材が使われている」。「なかなか気づかないけれど、皆さんの暮らしを支えている身の回りの素材には、たくさんAGCの製品があり、あらゆる産業の土台となっている」と説明した。
ガラスは珪砂(けいしゃ)やソーダ灰などの原料を約1,600℃で溶かす工程から始まり、全長600m近くに及ぶ製造ラインで作られる。クイズでは半導体製造部材 EUVマスクブランクスの精密さについて、この部材を東京ドームサイズに置き換えた場合、許される異物のサイズは?などの問いに対し、多くの生徒が挙手して盛り上がった。その答えは「スギ花粉2~3個」。現在はガラスのリサイクルも進めており、「1tのガラスのリサイクルから600kgの二酸化炭素が削減できる」と話した。それは一般的な家庭で約3か月分の電気を使ったときに排出される量に相当し「AGCは環境に配慮したモノづくりを進めている」と説明した。
また、講演後半では、フロート板ガラス、合わせガラス、強化ガラス、網入りガラスを並べて、割れ方や破片に違いがあるのか、生徒達がハンマーで叩いて実演した。ただ、実際には強い力を加えると割れるはずのガラスが割れず、服部氏が代わって挑戦したが、それでもなかなか割れず。「おかしいですね」と漏らすと、生徒達の笑いを誘い、一気に場が一体となったアクシデント(?)もあった。この実演を通して、生徒たちは、割れ方の違いを目の前で確かめ、普段は意識することのないガラスの技術が日々の暮らしの安全・安心を支えていることを自然と体感できた様子だった。

さまざまなタイプの板ガラスをハンマーで叩く生徒達。思わぬハプニングで会場は笑いに包まれた。

元気な声で三菱自動車の講師を務めた榊原 啓太氏

第二弾は「世界を走るクルマをつくる~三菱自動車ってどんな会社~」と題し、三菱自動車工業水島製作所車体工作部技術課保全二係の榊原 啓太氏と同広報部商品広報グループの伊勢田 有希氏が行った。まず伊勢田氏は「日本には約8,300万台の自動車があり、日本の成人人口の約80%をカバーしており、約550万人が自動車に関わる仕事をしています。いわば、自動車は社会にとって欠くことのできない存在。三菱自動車はそんな自動車産業を構成するひとつの会社として、特徴ある自動車を作っています」と話し、三菱自動車の強みである4WD技術と電動化技術について説明した。

他方、岡山の水島製作所で働く榊原氏は、「東京ドームの約25倍の大きさのある工場。約5,000人が働き、年間で26万台ほどを生産している」と語り、自動車生産では「溶接組み立てラインに約1,300台の自動ロボットが使われる。安定した生産を行うためには、こうした設備のメンテナンスが重要だ」と指摘。生産の技術力には「予防保全と早期復旧」が重要であり、職人技のように「音の違いや油の色、設備に触っただけでどの部品が不調なのかがわかる」と語った。また、フィリピンでの駐在経験を交えて、「文化や言語が異なっても磨いた技術は世界共通。技術力があれば、世界で活躍するチャンスがある」と中学生に向けて呼びかけた。屋外では三菱自動車の各人気車種も展示された。プラグインハイブリッドEV「アウトランダーPHEV」の展示では車からの給電でテレビを再生し、災害など緊急時でも車が“移動する電源”として使用できることを紹介。生徒からは「かっこいい」「乗りたい」との声が挙がった。
当初は社会人を前に静かに聞いていたが「三菱自動車が発売した世界初の量産型電気自動車の名前は?」「自動車を作るための自動ロボットの数は?」とのクイズに挙手する生徒が続出した。

「僕たちも全員で協力して
素晴らしい学校をつくっていきたい」

「講演が行われたあと、安芸中学校を代表して生徒会会長が感謝の言葉を述べた。
「今日はお忙しいなか、僕達のために貴重なお話をしていただきありがとうございました。新しいことをたくさん知れて、たいへん勉強になりました。僕はお聞きしたなかで、ガラスの工程やガラスの割れ方、また、クルマが進化しているエピソードが特に印象的でした。三菱グループさんはたくさんのプロフェッショナルが協力して、1つのものをつくり上げている素晴らしさを感じました。僕達も全員で協力して素晴らしい学校をつくっていきたいと思いました。今日は本当にありがとうございました」


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