一世紀以上にわたり、戦略物資の循環に責任をもって取り組む
H.C. Starck Groupは、戦略的原材料の持続可能な回収、加工、分析、取り扱いを専門とするグローバル企業です。グループは、特定市場向けタングステン粉末の世界的トップメーカーであるH.C. Stark Tungsten GmbH、分析を専門とするChemilytics GmbH、およびドイツのゴスラーにあるグループ本部「オーカー冶金パーク」を運営するChemitas GmbHで構成されています。ドイツ、カナダ、中国に生産・サービス拠点を展開し、約800名の社員が在籍しています。2024年にH.C. Starckは三菱マテリアルグループ(MMC)の一員となりました。
H.C. Starckドイツ本部拠点概観
当社のルーツは19世紀初頭に遡ります。1899年には、現在のH.C. Starckの前身企業が初めてタングステン鉱石の取り扱いを開始しました。1930年代には超硬合金スクラップを処理し、そこからタングステン粉末を回収する事業を開始しました。これを節目に当社のリサイクルへの深い情熱がスタートしたのです。
以来、当社はタングステンのリサイクル技術を絶えず改良・工業化し、その手法を、世界のタングステン産業において最も効率的で信頼性の高く、持続可能な手法のひとつとして確立してきました。現在では、タングステンリサイクル分野における品質・技術のリーダーとして認められています。今後も三菱マテリアルグループの一員として、より確固とした信念のもと、戦略的なリサイクルソリューションを推進していきます。
タングステンリサイクル工程におけるスクラップ溶解
ドイツと日本の長年にわたるパートナーシップ
H.C. Starckと日本の関係は、ほぼ一世紀前に遡ります。1936年、当社の創業者Hermann C. Starckが、日本新金属株式会社(JNM、現・三菱マテリアルグループ企業)の前身である粟村鉱業所と最初の接触をはたし、1954年には技術協力を始めました。Hermann C. StarckとJNMの粟村社長との貴重な写真は当時撮影されたものです。その後、1960年代にはドイツから日本への最初の製品が納入されました。
Hermann C. Starckと粟村さん
ドイツの隠れた業界リーダーを率いる
私は約30年にわたり、この比類なき企業の一員として過ごしてきました。化学およびビジネス化学を専攻した後、H.C. Starckの研究開発部門の実験室長としてキャリアをスタートさせました。1998年以降は、タンタルとニオブのアプリケーションエンジニアとして日本の顧客を担当しました。その後、オペレーションや戦略部門、中国での海外赴任などを経験し、最終的にゴスラーに戻りサイトマネジャーを務めた後、2018年にグループ全体の責任を引き継ぎました。
私の日々は常に変化に富んでいます。経営陣との戦略的な議論から、オランダや日本の三菱マテリアルとの緊密な連携まで、業務範囲は多岐にわたります。地域、国内、国際レベルでタングステン産業の利益を代表し、市場パートナーと定期的な意見交換を行っています。また、経営チームとともに顧客やサプライヤーとも密接に連携しており、多くの関係者と何十年にもわたり築いてきた信頼関係を誇りに思っています。
仕事以外では、ヘヴィメタルやロックミュージック、伝統武道の松濤館空手の稽古で心身のバランスを保っています。またロータリークラブでは、ビジネスのプロフェッショナルとして時間と専門知識を活かし、地域の社会プロジェクトを支援するボランティア活動にも積極的に参加しています。
時間にゆとりが生まれたときには、SFの世界に浸ります。その先見的なアイディアは、しばしば新たな思考のヒントを与えてくれます。
