
青森県は自然豊かで観光資源に恵まれている。実際、八甲田山や酸ヶ湯温泉、弘前城の桜に津軽半島の白神山地、下北半島の恐山、大間、奥入瀬渓流と十和田湖、八戸の朝市、種差海岸など、全国的にも有名な名所や名物が数多くある。夏祭りも盛んだ。青森ねぶた(青森市)、三社大祭(八戸市)、弘前ねぷた(弘前市)、立佞武多(五所川原市)、田名部まつり(むつ市)など、毎年多くの観光客がやってくる。
東京海上日動火災保険青森支店は「本当に信頼されるお客様起点の会社」を目指している。「青森の“いつも”を支え、“いざ”をお守りし、青森の“未来”を共に創る」というパーパスを掲げ、支店メンバー全員が代理店とともに地域に密着し、青森県が掲げる「青森新時代(※)」の推進に向けて、青森県のさまざまな社会課題の解決に貢献できるよう挑戦し続けている。
※「青森新時代」とは、青森県が策定した2024年度から2028年度までの5年間の県政運営の基本方針。
青森支店の拠点は青森市、八戸市、弘前市、十和田市、むつ市の5カ所で、総勢約100名が在籍している。役職・年次・組織の垣根を超えて風通しのいいコミュニケーションが特徴で、同社の社風である“自由闊達”な組織を目指している。
青森支店は、保険商品はもちろんのこと、防災・減災サービス、健康経営支援といった、保険の枠を超えた幅広いソリューションを提供することで地域の課題解決に取り組んでいる。県や各市と包括連携協定を結んで地域の社会課題解決活動にも取り組んでおり、青森県とはGX推進(県内企業の脱炭素推進)に向けた取り組みを展開している。
そんな青森支店ではどんな人達が働いているのだろうか。
保険商品はかたちがないため、信頼関係が重要

青森支店八戸モビリティ営業課で働く石川 翔太さんは岩手県出身で入社3年目。代理店の保険業務をサポートしながら、八戸エリアの中小企業や市役所、地域住民の安心・安全をお守りしている。
「私達は代理店を通してお客様に保険をお届けしているため、代理店の体制強化の支援が必要です」
代理店のなかには、保険代理業とは別の事業を営んでいるところも少なくない。
「代理店に喜んでもらえるよう、代理店の立場に立ち、保険業と本業との相乗効果を生み出せるような提案を心がけています。また、保険はかたちがない商品だからこそ、信頼関係が最も重要だと感じています。代理店と繰り返し接点をもち、信頼関係を築き上げ、そして、私の提案が実を結び、代理店を通じてお客様の課題解決に貢献できたときには、大きなやり甲斐を感じます」

同支店の十和田支社に勤務する久保 静香さんは地元八戸市出身で入社6年目。現在は事務を中心に代理店支援を行っている。
久保さんが仕事で心掛けているのは、「相手の立場に立って、自分の言葉で伝えること」。「代理店ごとに関心のある分野や課題は異なります。そのため、一方的に情報を提供するのではなく、代理店が何に関心を持ち、どのような情報を求めているのかをしっかりと把握した上で、保険商品に関する情報提供はもちろんのこと、ときには商品開発背景にある思いなどまでお伝えするようにしています。その上で、代理店がお客様ひとりひとりに最適な提案ができるよう支援していくことが重要だと考えています」
地場企業の経営者と関われることが地域営業の醍醐味

青森支店弘前支社に勤めている久山 航平さんは東京出身で入社6年目。現在は、代理店の営業活動の支援のほか、地域の企業と直接かかわり、経営課題の解決に向けたソリューションの提供を行っている。
代理店は自動車ディーラーやガソリンスタンドから保険販売を専門とする専業代理店までさまざまだ。代理店のお客様には、運送業や卸売業などの企業があり、課題解決型の提案も行っている。
いずれの代理店・企業においても、人生経験豊富な経営者と対話する機会が多く、そこには苦労もあるが、それを上回る楽しさもあって面白いという。
「営業活動のなかで地場企業の経営者の皆様と直接お会いし、経営の最前線のお話を伺えることが、地域営業の醍醐味だと感じています。着任当初は、年齢や経験の違いから、なかなか心の距離を縮められず悔しさを感じることもありました。粘り強くコミュニケーションを重ねることで信頼関係が芽生え、ともに目標に向かう取り組みが進展し、経営者から感謝の言葉をかけてもらえるようになり、この仕事に喜びとやり甲斐を感じています」

同支店むつ支社の村上 紀子さんは入社20年目。現在は兼業代理店を中心に担当している。
「私の仕事の根幹にあるのは、代理店の成長をあと押ししたいという強い思いです。入社当時、上司から『何事も正しいことを正しく行うこと』の大切さを教え込まれたため、今もその教えを守って仕事をしています」
これまでの仕事で大変だったことは何だろうか。
「地域のすべての代理店に新しいシステムを導入するプロジェクトがありました。一部の代理店には、導入に対して慎重なご意見もあり、ご理解いただくために丁寧な説明が必要でした。粘り強く対話を重ね、さまざまな角度からご説明することで、最終的には快く導入いただけました。その過程で以前にも増して強固な信頼関係を築くことができたと感じています。それも今ではいい思い出となっています」
村上さんは代理店を訪問する際には、事前にその代理店の営業状況や関心のある情報を収集し、相手にとって分かりやすく、心に響くような説明を常に心掛けている。「やり甲斐を感じるのは、代理店から『東京海上日動の商品を扱っていることを誇りに思う』というお言葉をいただけたときです。これからも仕事に磨きをかけ、代理店との関係構築に努めていきたいと思っています」
私達の仕事は社会課題の解決を通じて、青森県全体を元気にしていくこと

同支店青森エリアチームに所属する赤崎 久美子さんは入社26年目。支店のマーケット開拓のセクションリーダーとして、自治体や企業に対してソリューション提案などを行う支店メンバーをサポートしている。
「生まれも育ちも青森市なので、地元に貢献できる仕事にはやり甲斐を感じています。青森県が取り組む少子化への挑戦(希望と喜びを持って子育てできる環境づくり)、平均寿命・健康寿命の延伸の支援を通じて、青森県をよりよくするために活動しています」
赤崎さんの取り組みの一例として、ひとり親家庭の支援がある。離婚の際に養育費の取り決めをしても、実際には支払われないケースが社会問題となっている。こうした問題を解決するために、養育費の支払いを保証する制度の導入を青森県に提案している。
「私達の仕事は社会課題の解決を通じて、青森県全体を元気にしていくことです。その結果として、保険ビジネスにつながっていくものだと考えています。自分のやりたいことだけでなく、相手の思いもしっかり聞きながら、それに合わせたご提案ができるよう努力していきたいと思っています」

青森支店長の武藤 大輔さんは入社32年目。これまでいわき(福島県)を皮切りに、大宮(埼玉県)、名古屋(愛知県)、大阪、東京、金沢(石川県)、名古屋を経て昨年青森支店長に着任した。
「どんな場所でも、若くて子どもが小さいうちは家族帯同の長期出張と考え、旅行の延長として捉えてきました。今は子どもが大きくなり、単身赴任をしています。家族帯同であれ、単身赴任であれ、どこかで楽しみを見つけるよう努めています」
青森に赴任した当初、同地にどのような思いをもったのだろうか。
「青森県の取り組む社会課題解決に経済を絡めてどう発展させていくのか。保険会社として、保険だけを提供するだけでなく、保険の領域を超えたさまざまな社会課題解決につながるソリューションを提供していくことで、地元の企業や個人を活性化していきたいと思いました」
潜在的な課題を掘り起こし、具体化させて、「これが課題です」と気づいてもらうところがスタートとなる。掘り起こしには時間がかかることが多く、必ずしも利益に結び付くわけではないが、やらなければならない。
「今、地方では多くの金融機関が地元の企業に社会課題を解決できるよう、自治体と提携しながら幅広いソリューションの提供に取り組んでいます」
そんな武藤さんがマネジメントを行ううえで、気を付けていることとは何だろうか。
「私はいつもワークライフ・インテグレーションということを言い続けています。ワークライフ・バランスというよりは、ワークとライフを融合させ、すべてを活性化させて前進していく。その状態が人としてのあるべき姿だと考えています。いい人生にするためにどう仕事をしていくのか。新入社員の頃から自分に問いかけています」
趣味は人間ウォッチング。街行く人から職場の同僚まで、どんなことに興味を持っているかを考えるようにしている。ひとりひとりの関心に応じて、いつでもオープンに老若男女問わず分け隔てなく接することに活かしている。
「保険事業は人と人との信頼関係のうえで成り立っているピープルズ・ビジネスです。多くのお客様・代理店・社員と接することで、多様な価値観に触れることができます。その多様な価値観に触れることで自身の視野が広がり、それが人としての成長の糧となるのです。そうやって自分自身も成長させてきたことがこの仕事の醍醐味ですし、仕事のやり甲斐にもつながっていると考えています。これからも青森支店のメンバーが地域の社会課題解決に向けた取り組みを通じて支店メンバーが成長し、公私ともに充実した人生を実現することができればいいと思っています」。

石川 翔太
SHOTA ISHIKAWA
青森支店
八戸モビリティ営業課

久保 静香
SHIZUKA KUBO
青森支店 十和田支社

久山 航平
KOHEI HISAYAMA
青森支店 弘前支社

村上 紀子
NORIKO MURAKAMI
青森支店 むつ支社

赤崎 久美子
KUMIKO AKASAKI
青森支店 青森エリアチーム

武藤 大輔
DAISUKE MUTO
青森支店長