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2023.10.19

三菱財団

THE MITSUBISHI FOUNDATION

三菱財団『2023年度助成金贈呈式・研究成果報告会』を開催

9月11日、「2023年度助成金贈呈式・研究成果報告会」が丸の内の東京會館で開催された。新型コロナウイルス感染拡大の影響による開催見合わせをはさみ、2019年9月以来4年ぶりの開催となった。


三菱グループ各社の拠出金で運営される三菱財団は、わが国の学術、文化ならびに社会福祉の向上に資することを目的に、1969年の設立以来、累計約4,900件・209億円の助成を実施しており、2023年度も1,555件と多数の応募の中から、139件・5億6,390万円の助成を行った。分野別の助成件数、助成金額は下記の通り。

■自然科学  66件3億6,500万円
■人文科学  29件6,890万円
■社会福祉  33件1億円
■文化財保存修復 11件3,000万円


自然科学・文化財保存修復の2分野で成果を報告

当日は、助成金贈呈式に先立ち研究成果報告会が開催され、過去の助成先の中から、自然科学・文化財保存修復の2分野で成果報告をいただいた。

自然科学分野では、コロナ禍に対応して急遽実施した「2020年度新型コロナ感染症関連特別助成」の助成先を代表して、大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長の竹田 潔氏から、助成対象となった「新型コロナウイルスによるヒト病態誘導メカニズム」の研究成果をご報告いただいた。

文化財保存修復分野では、同分野への第1回助成である2019年度の助成先を代表して、公益財団法人香雪美術館学芸員の郷司 泰仁氏と株式会社岡墨光堂修復部の金 省我氏から、助成対象となった「香雪美術館所蔵『帰来迎図』の修理事業」の成果をご報告いただいた。

続く助成金贈呈式では、三毛 兼承理事長の挨拶、自然科学・人文科学・社会福祉・文化財保存修復の4分野の各選考委員長からの審査報告のあと、分野ごとに助成を受けられる方一人一人が紹介され、各分野代表の方々に理事長から贈呈書が授与された。最後に、各分野の助成金受領者代表の方々から謝辞と自らの研究・事業内容等をご披露いただき、式は終了となった。