各社のトピックス

2023.11.09

AGC

AGC, Inc

地球環境国際賞「ブループラネット賞」表彰式典・祝賀パーティーを開催

旭硝子財団(島村 琢哉理事長)の2023年「ブループラネット賞」表彰式典・祝賀パーティーが、10月4日に秋篠宮皇嗣同妃両殿下をお迎えして東京會舘(東京都千代田区)で開催された。

表彰式典の様子


左:島村理事長、中央:トンプソン教授、右:リンデキュー教授
(ギャロウェイ教授は都合により来日できませんでした。)


左:島村理事長、右:グハ=サピール教授

【2023年(第32回)ブループラネット賞受賞者】


リチャード・トンプソン教授(英国)
タマラ・ギャロウェイ教授(英国)
ペネロープ・リンデキュー教授(英国)


デバラティ・グハ=サピール教授(ベルギー)

「ブループラネット賞」は、1992年に旭硝子財団が創設。地球環境問題の解決に関して社会科学、自然科学/技術、応用の面で著しい貢献をした個人または組織に対して毎年2件贈られる、国際的な環境賞。「ブループラネット賞」は、人類としてはじめて宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士ガガーリン氏の言葉「地球は青かった」にちなんで名付けられたものだ。1992年といえば、環境保全と持続可能な開発に焦点を当てた「環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)」がブラジル・リオデジャネイロで開催された年だ。

32回目を迎える今年の「ブループラネット賞」は、下記の受賞者に贈呈された。

英国のリチャード・トンプソン教授、タマラ・ギャロウェイ教授、ペネロープ・リンデキュー教授の3人からなるグループは、マイクロプラスチックが海洋で動物プランクトンに摂取され食物網を通してほかの生物への汚染が進んでいることを示し、プラスチック製マイクロビーズを含む製品の使用を禁止する世界的な動きにつなげた。

ベルギーのデバラティ・グハ=サピール教授は、世界的な大災害に関する初のデータインフラであるEM-DATを創設し、その開発を主導した。EM-DATと30年以上にわたる研究成果は、エビデンスに基づいた政策形成に不可欠な科学的データの基礎となるもので、多くの国際機関、各国政府・研究機関などが気候変動緩和策・適応策や防災・減災に取組むにあたり用いている。

2件の受賞グループ、受賞者にはそれぞれ、賞状、トロフィー、賞金50万米ドルが贈られた。また、翌日の5日には東京大学で、7日には京都大学で、受賞者による記念講演会が開催され、それぞれの会場では研究者を含め、多くの人が受賞者の業績や考え方などについて耳を傾けた。

なお、講演会の模様は、後日財団のホームページで公開する予定。