各社のトピックス

2023.11.30

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ

TATA CONSULTANCY SERVICES JAPAN

日本TCSが麻布台ヒルズに本社を移転
新オフィスに込められた思いとは

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)は、2023年10月、東京本社を麻布台ヒルズ(東京都港区)に移転した。 同時期に新設した六本木オフィス(東京都港区・六本木ティーキューブ内)と併せて、お客さまとの共創、社員間のコラボレーションを促進し、 さらなるイノベーションの創出を目指す。新オフィスプロジェクトに関わったHR オペレーションサポートチームの寺村 道雄さんと、 お客さまとのコラボレーションに新オフィスを活用するトレーディング事業統括本部 MCビジネス本部 ビジネス リレーションシップ マネージャーの中島 勉さんに、 新オフィスのコンセプトと、どのような空間になるのかを聞いた。

東京で、世界につながる体験を

日本TCSは2014年7月の発足以来、一貫して、「Gateway to Globalization」、また、「Catalyst for Technology-led Business Innovation」となることを ビジョンに掲げてお客さまを支援してきた。さまざまな企業にIT・デジタルサービスをワンストップで提供している。

Welcome Lounge

「私達は、『サービス』『テクノロジー』『ビジネス』の三位一体でお客さまの事業変革をデザインします。 新オフィスは、当社 のビジョンに沿って、お客さまとTCSがグローバルで創出したイノベーション、ベストプラクティス、 TCSが持つケイパビリティやスケールとをつなぐゲートウェイの位置づけとしました。麻布台オフィスではTCSの価値や実績を幅広く知っていただき、 六本木オフィスでは実際にTCSがグローバルの拠点をつないでサービスを提供している様子をご覧いただけます。 日本においては、多くの方がTCSをインドの大財閥の一社という印象を持っているかもしれません。実は、世界2位のブランド価値のあるITサービス企業として 世界で評価されていることなどは、まだあまり認知されていないと感じています。お客さまにはTCSの強みや特徴をまず知っていただくこと、 そして、お客さまがTCSとどんな取り組みができるのかを直に『体験』できることを重視して設計されています」(寺村さん)

お客さま体験の要のひとつとなっているのが、麻布台オフィスのカスタマーゾーンだ。「The first TCS experience」をコンセプトに設計した。

「お客さまをお迎えするのは『Welcome Lounge』です。 壁面の巨大モニターがGateway to Globalization、グローバルへの入口を表現します。出会いを意味する『Encounter』に移動し、その日一日の体験を俯瞰します。

『Explore』という空間は、視覚的にTCSをより深く “探索する”場です。TCSの様々なメソドロジー、スケール、人材によって、多様なお客さまの課題解決と変革を実現し、 どういった価値を提供できるかを、ミニシアターのような没入感で体感いただけます。お客さまの関心事に合わせてプレゼンテーションを実施し、 新しいアイデアや方法を生み出す場も用意しています。例えば『Envision』というショーケース空間では、業界やお客さま固有の課題に焦点を当てた サービスやソリューションの説明やデモを行い“想像”を膨らませていただきます。日々進化する当社のサービスやベストプラクティスから、 最新かつ最適なコンテンツをご紹介します。TCSの世界中のメンバーとオンラインでつないで議論できる環境も整えております。ぜひ活用し、 お客さまに様々な体験をしていただきたいです」(中島さん)

Explore

各エリアの名称は、「お客さまが何を体験できるか」を表現することを意識して付けられた。

「それぞれのエリアでは、音や映像、空間づくりにこだわり、日常の喧騒から一歩離れた非日常を演出し、五感でお客さまに感じていただけるよう工夫を施しました。 そして、TCSが手掛けるプロジェクトの体験、より深い議論など次のステップにつなげていただけるよう意識したつくりになっています。多くの社員が情熱をもって知恵を出し合い、 価値ある空間ができたと思います」(寺村さん)

デザイン思考からシミュレーターまで、五感を刺激する空間

Catalyst for Technology-led Business Innovationを体現し、高度な共創を通じスピード感あるイノベーションを実現する場では、 先端技術に実際に触れることも可能だ。“デジタルの可能性(Digital Art of the Possible)”への理解を深めることができる『 TCS Pace Port™ Tokyo 』 や、お客さまの課題解決への道筋をデザイン・シンキングの手法を取り入れ導き出す共創空間『 Design Studio Tokyo 』、スマートファクトリーや運転シミュレーターを見て、触れて、体験できるショールーム『 Digital Continuity Experience Center(DCEC) 』なども旧オフィスからリニューアルして併設している。

『The partnering TCS experience』をコンセプトに設計された六本木オフィスは、 TCSのサービスを体感できるショーケースとしての役割も担う。日本TCS独自のハイブリッドモデルによるITインフラ運用拠点『 PRISM Tokyo 』など、 世界中に存在するTCSのサービス・デリバリー拠点とつなぎ、三菱グループをはじめとするお客さま向けの高度なシステム開発や ビジネスオペレーションを支援する様子を間近に見ることができる。

一方社員の働くゾーンについては、麻布台、六本木両オフィスいずれもオープンスペースを基本デザインとし、フリーアドレスを採用。 多様なバックグラウンドやスキルを持った社員同士がより自由で充実したコミュニケーションを取ることで視野を広げ、互いに高め合う意識を醸成している。 社員のプロフェッショナルとしての成長を促し、お客さまとの共創をよりいっそう促進させることがねらいだ。

「新オフィスは皆さまにとっての『Gateway to Globalization』です。ぜひお越しいただき、 日本TCSを入口にグローバルのベストプラクティスやドメインナレッジに触れていただきたいです。 世界中の多くのリーディングカンパニーと生み出したイノベーションの事例、 アイデア創出やサービスの現場を体感いただく準備をして、皆さまをお待ちしています」(中島さん)

「TCSの歴史やテクノロジー、サービスを体験としてご提供することの根本には、サービスを提供する人材、つまり『人』こそ重要であるという当社の考え方があります。 日本TCSでは、日本・インドを含む33カ国籍の社員が働いています。新オフィスで、垣根なくハイブリッドに、 グローバルのTCSの社員ともダイナミックにともに働く様子を実感していただけるでしょう。 新しいオフィスは私達の多様性のショーケースとなると信じています」(寺村さん)

INTERVIEWEE

インタビュアー写真

寺村 道雄  MICHIO TERAMURA

HR オペレーションサポートチーム

インタビュアー写真

中島 勉  TSUTOMU NAKAJIMA

トレーディング事業統括本部 MCビジネス本部 ビジネス リレーションシップ マネージャー

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社

東京都港区麻布台1-6-19 麻布台ヒルズ森JPタワー10階
インド本社は1968年設立。世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループの一員で、 最高水準のトレーニングを受けた61万5,000人を超える人材を擁し、世界55カ国で事業を展開。 日本TCSはTCSと三菱商事との合弁会社として2014年に発足。コンサルティングを基盤とし、 コグニティブ技術を活用した、ビジネス、テクノロジー、エンジニアリングのサービスやソリューションを総合的に展開する。