各社のトピックス

2024.11.14

三菱オートリース

MITSUBISHI AUTO LEASING CORPORATION

福祉車両はより快適なおもてなしの時代へ!
三菱オートリースは自社工場での架装でサービス向上

各社のトピックス メインビジュアル 「マンスリーみつびし」

日本の総人口に占める65歳以上の人口の割合(高齢化率)は、29.1%(2023年)にものぼる。すなわち4人に1人が高齢者だ。そのような超高齢化社会を「福祉車両のリース」という面から支えているのが、三菱オートリースだ。ただ車両を貸し出すだけではない。お客さまが「三菱オートリースでよかった」と安心できる、きめ細やかなサービスがそこにある。


営業担当者と整備スタッフが連携してニーズに対応

福祉車両は、社会福祉法人や病院などで毎日の送迎用に使われることが多いが、市販されている福祉車両のままでは、タイプによる仕様に一長一短があることや、利用者のお体の状態および介助者の使い勝手などさまざまな条件を含めたうえで、すべてのニーズにマッチする車両が少ない。三菱オートリースはオートリース業界では珍しい、自社で福祉車両の架装(車両に特殊な部品や装置を取り付けること)が可能な工場を保有し、お客さまのニーズに対応した安全で快適な福祉車両を提供している。

架装事例としては、例えば次のようなものがある。

・車いす乗車可能数を通常1~2脚のところ、3脚まで増やすことで送迎効率を上げ、車両台数最適化の支援
・リクライニング車いすや大きい車いすを乗せられるようにする
・手すりの追加設置
・助手席に電動ステップを装備し、助手席への乗り降りをしやすくする
・スライド部分に手すりの付いた3段ステップを取り付け、乗り降りをしやすくする

福祉車両のリース促進を行う営業統括部 営業推進二課の神谷 知宏氏は次のように語る。

「営業担当者は、お客さまの声に耳を傾け寄り添うことを重視しています。実際に乗られるご利用者の方はもちろんのこと、福祉の現場は力を使う場面が多いため、サポートするスタッフの方にも使い勝手のいいお車を提供するだけでなく、送迎効率改善にも貢献したい。助手席にもう一つ補助のステップを足して、5センチの差を埋めるだけでも、ご利用者の乗り降りのしやすさはかなり変わりますし、車いす乗車可能数を2脚から3脚にすることで送迎効率を改善させ車両台数の最適化にもつながります。そういったさまざまなご要望を引き出せるように会話を重ねていくことを心がけています。そのためにも営業担当者は事前のレクチャーを通して福祉業界や福祉車両についての知識を備え、現場の課題感を共有。お客さまへの対応の質を高めていけるよう、日々努めています」(神谷氏)

営業担当者まかせにしないところも三菱オートリースならでは。福祉車両の架装施工を担うサービス推進部 車両整備センターの佐竹 満剛氏は言う。

「営業担当者とお客さまがお打ち合わせをしていくなかで、専門的な知識が必要な場合が多くあります。その際は車両整備センターの製造スタッフが営業担当者と一緒にお伺いして直接ご要望をお聞きしています。お客さまに、実際にデモンストレーション用の現車を見ていただきながらお話をさせていただくこともあります」(佐竹氏)

知識の豊富な営業担当者と、高い技術力を持つ車両整備センターのスムーズな連携が、自社で架装工場を持つ三菱オートリースならではの強みとなっている。

福祉車両を手がけて30年の実績をベースに時代の変化に対応

三菱オートリースが福祉車両事業を開始したのは2008年。旧日立キャピタルオートリース時代※に、岐阜県で福祉車両の加工・架装、販売業務を行なう事業者、バンエリートサタケから福祉車両架装販売事業を譲り受けた。福祉車両のニーズの高まりを捉え、「この分野を強みにしていきたい」と、旧日立キャピタルオートリース、バンエリートサタケ両社の考えが一致したことがきっかけだ。バンエリートサタケには、福祉車両がまだ一般的ではなかった1994年から福祉車両の架装を行ってきた高い技術力がある。
※ 2023年4月 三菱オートリースと三菱HCキャピタルオートリース(旧社名:日立キャピタルオートリース)が合併

三菱オートリースでは架装だけでなく、架装部分のメンテナンスサービスも提供している。福祉車両は一般の営業用車両などに比べ、比較的走行距離は少ないが、スロープやリフトの稼働率が高く、架装部のローラーとレールの間に砂利やゴミが挟まっただけでも故障の原因となり、修理費用が多額になるケースが多い。メンテナンスサービスを契約に含めれば、定期的な点検によって大きな故障を防ぐことができる。

「今後もお客さまの声に耳を傾けられる営業担当者を育てて、福祉に強いオートリース会社を目指していきます。そして、現場のヒアリングを通して個別のご要望をしっかりと受けとめて、個人差のあるお体の状態に対応し、さらにプラスワンとしておもてなしのある架装をしていきたいです」(神谷氏)

「自動車メーカーも新しい福祉車両を開発し続けています。そういった情報にもアンテナを張りながら、我々にしかできない架装をしていきたい。また、全国の営業担当者の福祉車両と介護事業に関するスキルアップのためにも、私自身が発信者となってこれまでに得た知見を積極的に伝えていきたいと思っています」(佐竹氏)

自動車業界は今、EV(電気自動車)化が進んでいる。福祉車両のEV化はまだ先になるという見通しだが、車の構造が変われば架装方法も変わる可能性が高い。そうした日進月歩の技術への対応も視野に入れながら、時代の変化を敏感に捉え、日本のモビリティサービスを牽引していきたい。

INTERVIEWEE

インタビュアー写真

神谷 知宏  TOMOHIRO KAMIYA

営業統括部 営業推進二課

インタビュアー写真

佐竹 満剛   MITSUYOSHI SATAKE

サービス推進部 車両整備センター

三菱オートリース株式会社

東京都港区芝5-34-7 田町センタービル
1972年設立。自動車に関わる車両調達・税・保険・運行/安全管理・メンテ保守などの管理業務を広く受け持つ。また、時代の変化やお客さまのニーズの変化に合わせて、モビリティサービスを通じた最適なソリューション・付加価値を提供。お客さまに自動車に関する手間をアウトソースしていただき、最適な車両管理サービスを提供することで、人とモノの移動を支え、自動車産業の一部を担う。

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