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東洋文庫ウェブサイトリニューアル

-100周年を迎えた東洋文庫の活動がよくわかる、誰もが使いやすいサイトに-

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東洋文庫
モダンで洗練されたデザインに生まれ変わった東洋文庫オフィシャルサイト。デザインだけでなく使いやすさにもこだわった。

三菱第三代社長・岩崎久彌が創設し、今年100周年を迎えた東洋学の世界的研究図書館「東洋文庫」のオフィシャルウェブサイトが、4月1日に全面リニューアルしました。

コンテンツの増加により複雑化してしまっていた以前のサイトの構造を見直し、わかりやすく迷うことのない構成・デザインへと大変身。東洋文庫を構成する「ミュージアム」「図書館」「研究活動」という3つのセクションを中心に、新たに撮影された写真や簡潔な文章で東洋文庫を紹介しています。

展示資料をより深く知り楽しむためのワークシートを公開。作品に対する気づきや感想が書き込めて、自分だけの資料ノートにできる。

広く一般に東洋学の魅力や面白さを展示を通して発信している「東洋文庫ミュージアム」のページでは、開催中の企画展の概要はもちろん、見どころや注目作品の情報も追加。実際に見に行く前も見た後も、展示作品への理解が深まります。また、「展示をもっと楽しむために」として、館内で主に中学生以上の方を対象に配布されている学習支援用のワークシートを公開し、東洋文庫の貴重な所蔵品を通じて、自宅でも親子で楽しくアジアの歴史や文化を学べるようになりました。

同じく一般向けに学びの場を提供している生涯学習講座「アカデミア」についても、多種多彩な講座の数々をカテゴリーや講師名から検索ができ、学びたいもの、興味のあるものを探して専用サイトの申し込みまでがスムーズに行えます。

「研究活動」内の「研究班一覧」。さまざまな研究テーマとバラエティ豊かな写真がならぶ。

東洋文庫の貴重な蔵書の数々は、広く国内外の研究者によって活用されています。生まれ変わった「研究活動」のページでは東洋文庫の研究部のもとで取り組まれているさまざまな研究を紹介しています。「研究を紹介」と聞くと難しそうにも思えてしまいますが、「研究班一覧」を見ると、20に上る研究班がそれぞれを紹介しており、そこに添えられた画像は文献の1ページだったりメンバーの集合写真だったり、はたまたフィールドワークで撮られた現地の写真だったりと実に多彩。実際にその研究に携わる方たちが前面に出ることで、今まさに研究が行われているということがリアルに伝わってくる、熱量のある注目ページとなっています。

オンラインショップ「Marco Polo」で購入可能なセンスあふれるミュージアムグッズ。イチオシは「科挙」クリアファイル。

そして満を持して登場したのがオンラインショップです。館内のミュージアムショップで販売されている企画展の図録やオリジナルグッズが、オンラインでも購入できるようになりました。モリソン文庫の圧倒的な景観や、『東方見聞録』『日本植物誌』など東洋文庫を代表する所蔵品をモチーフにしたオリジナリティあふれるクリアファイルの数々は、コレクションしたくなること間違いなし。取扱商品は順次追加予定とのこと。そしてこれらのグッズが20%割引で購入でき、その他多数の特典もある「東洋文庫友の会」へも、サイトから申し込みが可能です。

今回のリニューアルで特に力を入れたポイントのひとつがアクセシビリティ対応、つまり障害のある方や高齢の方なども含め、誰もが使いやすいサイトの構築でした。図書を所蔵する東洋文庫の蔵書・資料そのものは視覚に依存したものではありますが、せめてサイトを訪問した方には、ここにはどんな所蔵品がありどんな研究をしているかを深く理解していただけるようにとの強い思いがあったそうです。

東洋文庫オフィシャルサイトでは、今後も蔵書検索機能のさらなる使いやすさアップや英語版サイトのリニューアル、各コンテンツの増強などを予定しているとのことです。

※2024年4月22日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。