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浦和レッズハートフルクラブが、高知県安芸市にやってきた!
-サッカーの楽しさと「こころ」を育むサッカー教室を開催-
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サッカーの楽しさやサッカーを愛する「こころ」を子どもたちに伝えようと、浦和レッズハートフルクラブが行っている「ハートフルサッカー」が8月25日、高知県の安芸市総合運動場で開催され、市内在住の73名の小学生が参加しました。
安芸市では青少年のスポーツ活動向上を課題としていましたが、今年市制施行70周年にあたり安芸市が主催、三菱広報委員会と浦和レッドダイヤモンズが共催、高知県をホームグラウンドに持つ高知ユナイテッドスポーツクラブが協力する形で、「ハートフルサッカー in 安芸」が実現しました。これまで安芸市で日本トップレベルのサッカーチームから指導を受けた例はなく、技術伝承だけでなくサッカーを通じて「こころが一つになる」ことの大切さを学ぶ貴重な機会として、期待が高まっていました。
ハートフルサッカーとは、三菱グループの浦和レッドダイヤモンズが実施している「浦和レッズハートフルクラブ」のサッカー教室です。同クラブは2003年の設立以来、ホームグラウンドがある埼玉県や海外各所で年間500回以上、子どもたちを中心に多くの人々に対してサッカーを通じた「こころ」を育む活動を行っています。
落合弘キャプテンのハートフルトーク
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ⒸURAWA REDS
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総合運動場内にある安芸ドームに集まった市在住の小学生と保護者の方々は、はじめに浦和レッズハートフルクラブの落合弘キャプテンからハートフルトーク(講話)を受けました。落合キャプテンは16シーズン、260試合連続出場という大記録を打ち立て、日本代表チームのキャプテンも務めた日本サッカー界の「レジェンド」。現役引退後は指導者に転じ、ハートフルクラブの設立以来キャプテンを務めています。
「現役を引退しサッカーの普及活動を始めましたが、地元浦和は昔からサッカーが盛んな地域で、普及の次を考える必要がありました。そこで強さよりももっと大事な『こころ』を、多くの子どもたちに身につけてほしいという思いから、ハートフルクラブを立ち上げました。サッカーを通して『強い心、優しい心、思いやりに溢れた心』をもって欲しい。また『一生懸命やること、考えること、思いやりを持つこと』がサッカーにとっては非常に大事です」
真剣に教え、真剣に学ぶ。真剣さに欠けている子には厳しく接し、自分が何をすればよいか考えるように促す…。落合キャプテンの教えや姿勢は、大人が今を生きる上でも共感できるものでした。
真剣なまなざしで、大事なことを子どもたちに伝える落合キャプテン。
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子どもたちも真剣です。
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その後は快晴のグラウンドに移動し、学年ごとに3グループに分かれて「サッカークリニック」が行われました。学年によって体力や技術レベルは異なりますが、共通して教えることは「サッカーの楽しさ」。最初はボールと体がなじむトレーニングから行い、その後は二人一組で練習を始めます。思いやりをもってボールを渡さないと相手に届かないことを体で感じます。さらにグループを2チームに分けて練習試合に。試合に出ていない子どもたちも一生懸命応援することで、チームの一体感が徐々に生まれていきます。
メロンチームと、みかんチームに分かれての練習試合。声援も大事です。
得点が入るとシュートした子を称賛し、ミスしてもドンマイと気遣う声かけがあちこちで見られます。「こころ」とは何かを子どもたち自身が体験し実感し始めます。
クリニックが終わった時の子どもたちには、一生懸命動いた満足感が表情にも現れていました。
姉妹で参加した小学生二人に、感想を聞きました。
「自分が行きたいと言ったわけではなく妹に連れてこられた」という姉のリオさん。「みんなで試合をしているとき、活躍できたことがうれしかった。思った以上に楽しくて、またやりたい」
サッカー経験がある妹のチカさんは、「みんなが楽しくサッカーをやれることを教わった。シュートが決められて、楽しかった」と話してくれました。
サッカーが楽しかったと語る姉のリオさん(右)、妹のチカさん(左)
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神野真郎コーチ 子どもたちとの交流を終え、笑顔です。
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ヘッドコーチを務めた神野真郎コーチに今回の印象を伺いました。
「第一声から元気の良い子たちで、キャプテンのお話も集中して聞いていました。グラウンドに出てくると、いつもコーチとして向き合う子どもたちよりも反応が良く、第一印象のとおりでしたね。初めてサッカーを経験する子も多いようでしたが、実際トレーニングを始めてみると、とても楽しそうでした。我々の活動理念である、思いやりをもつことや一生懸命取り組むこと、楽しくサッカーをすること、等がトレーニングメニューを通して子どもたちに伝えられたと感じています」
安芸の子どもたちにとって、貴重な夏のひとときとなった「ハートフルサッカー」でした。
落合キャプテンの笑顔は、子どもたちが生き生きとサッカーを楽しんでいた証し。
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※2024年9月10日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。