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最先端技術で大阪・関西万博を支える、三菱電機

-三菱グループ企業による大阪・関西万博応援の取り組み #8-

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三菱電機は、大阪・関西万博において運営参加サプライヤーとして協賛し、会場内でさまざまな取り組みを行っています。

1. 言葉の壁、聴覚障がいの壁を乗り越えるお手伝い「しゃべり描きアプリ」

対面した二人が同じ地図を見て会話する様子
「しゃべり描きアプリ 2025」QRコード
※iPad、iPhone のみ
※万博会期中は、会場内外で使用できます。
一般販売は行っていないため、会期後は使用できません。

音声認識技術を活用したコミュニケーション支援ツール「しゃべり描きアプリ 」。スマートフォンやタブレットでアプリを立ち上げ、話しかけながら画面をなぞると、なぞった部分に話した言葉が文字として表示されます。この技術により、視覚的に会話を行うことができ、特に聴覚障がいのある方々にとって便利です。さらに、多言語翻訳機能を組み合わせることで、外国人観光客とのコミュニケーションも円滑に進むことが期待されています。

万博期間中には、会場スタッフ用アカウントを600件提供し、それぞれのパビリオンやインフォメーションで活用されるほか、来場者向けにミャクミャクスタンプ等が搭載された万博バージョンの「しゃべり描きアプリ 2025」を会期中に限定し、無料で提供しています。

2. 大屋根リングで自律走行する「ごみ箱ロボット」

話題の大屋根リングは全周約2キロ。ちょっとしたごみ捨てにも困りそうですが、この自律走行ごみ箱ロボットは、晴天時の水・木・金曜日に2台のゴミ箱がリング上を巡回します。ごみ箱が近づいてきたら、手にしたままの空のペットボトルも手軽に捨てられます。

この自律走行ごみ箱ロボットには、準天頂衛星「みちびき」を利用した高精度な位置測定技術や三次元地図、それに多種多様なセンサーを駆使して障害物を検知し衝突を防止する技術が搭載されています。将来的には、リゾートホテルや医療・介護、搬送作業など、さまざまな分野への応用が期待されています。

時速1キロで安全に走行していますので、万博会場で見かけた際には、ぜひごみを入れてみてくださいね。

近づけばごみ箱は、人を検知して停止する
右端に準天頂衛星受信機アンテナ。手前の細長い部分は側面カメラ。カメラは前・後面にも

3. 暑さ対策に貢献! 快適区間を生成AI技術で制御する「IoTグリーンシェード」

西ゲート近く、EXPOアリーナの北側にある「風の広場」には、植物シェードとミストを組み合わせて涼しく快適な空間を提供する「IoTグリーンシェード」があります。ここには、夏バテ防止やむくみ冷え解消等にうってつけのパッションフルーツが植えられていて、生成AIによって自律的に育成されるパッションフルーツと、ミストの気化熱による冷却効果で、暑さを和らげる仕組みです。成長した葉は日よけにもなりますので、万博会場のオアシスとなることでしょう。



正面奥のデジタルサイネージには、グリーンシェードの自律制御の様子を表示。
5人のキャラクターが「地元感豊かに」関西弁で議論している。


万博会場におけるこれらの取り組みは、事業化に向けた実証の機会でもあります。今回得られたデータは、三菱電機グループが進める「循環型 デジタル・エンジニアリング」の一環としてデジタル空間に集約され、社会課題に対するソリューションを提供するための知見として今後活用されます。

常に新しい視点で未来を描く万博の場にもぴったりな取り組み。万博会場でこれらを見かけた際には、ぜひご注目ください。


三菱電機オフィシャルサイト”Our Stories”で、操作方法などが動画で紹介されています。

※2025年5月12日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。