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子どもたちを世界とつなぐ
-三菱養和国際交流ジュニアフットサル大会2025-
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5月25 日、東京の三菱養和会巣鴨スポーツセンターで「三菱養和国際交流ジュニアフットサル大会2025」が開催されました。ジュニア世代におけるフットサル競技の発展と育成を目指すとともに、国際交流を図ることを目的に、2002年から三菱養和会が主催しているもので、今回で23回目になります。
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![]() 大会委員長を務めた公益財団法人三菱養和会 第二事業部長の漆間信吾さん
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「国際交流」の名にふさわしく、小学5〜6年生で構成された参加全16チームのうち5チームが、外国籍チーム(日本に住む外国人で構成されたチーム)です。当日は朝方まで雨が降っていましたが、始まる前には止み、試合に最適なコンディションで開催を迎えることができました。
大会委員長を務める三菱養和会の漆間信吾さんが子どもたちを前に「今日はみんなの精一杯のプレーを期待しています。そして試合を通して一人でも多くの仲間、友だちをつくってください」と挨拶しました。
フットサルを通じた子どもたちの国際交流
![]() グループリーグでの三菱養和SC巣鴨ジュニア対東京国際フランス学園のワンシーン
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大会のルーツは、かつて三菱養和会と豊島区サッカー協会が後援していた「コパチリ(国際交流フットサルトーナメント)」にあります。日本在住のチリ人の方が、フットサルを通じて日本人と在日外国人との国際交流を趣旨として、成人男子カテゴリーから始まり、その後マスターズ、ウィメンズ、ジュニアへと広がり、現在のジュニア・カテゴリーでの開催に変わってきました。漆間さんは「大会には各チームの選手が子どもと一緒に訪れることや、日本でサッカー熱が高まっていたことから、『コパチリ』の趣旨を手本に改めて開催することにしました。開始当初は参加チームのスケジュールが合わず苦慮しましたが、大会を継続してきたことで地域とのつながりをより深めています」と話します。
三菱養和会は「和を養い和を貴ぶ」養和の精神に則り、スポーツの普及振興を通じて国民の心身の健全な発達に寄与し、豊かな人間性を養成する観点から、大会は競技レベルの向上だけではなく子どもたちの国際交流にも重きを置いています。
![]() 大会では国際交流を促進する一環として、50組限定で日本チーム選手と外国籍チーム選手2人で写真を撮るとドリンクがプレゼントされた
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中には恥ずかしがり屋の子どももいるので、試合以外の時間に国際交流を促進する工夫として2人で写真を撮ったらドリンクをプレゼントするということも行っています。コロナ禍以前は、開会式終了直後に子どもたちが全チームとハイタッチをしていたといいます。
漆間さんは「積極的な子は進んで外国籍チームの選手に話しかけコミュニケーションを取りに行こうとします。外国人といっても日本に住んでいますので、日本語でのコミュニケーションは特に問題なくできるようです。試合中に転んでしまった選手に手を差し伸べたり、試合後に握手をしたりするシーンもこれまでの大会で見受けられました」と話します。
試合はフットサルならではのスピーディーでテンポの良いパス回しなどが随所で見られました。監督やコーチが立ちっ放しのまま熱のこもった指示を送り続けたり、ゴールが決まると試合を観戦していた保護者から歓声がわき上がったりと、お国柄を表すような光景も散見され、国際色のある大会となりました。
![]() 表彰される優勝の三菱養和SC巣鴨ジュニア
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優勝は三菱養和SC巣鴨ジュニア。グループリーグをトップで通過し、決勝戦では外国籍チームのOppama FC(神奈川県横須賀市)に3-0で勝利しました。
三菱養和SC巣鴨ジュニアは決勝戦以外にも、グループリーグで外国籍チームの東京国際フランス学園と対戦しています。東京国際フランス学園に先制されましたが逆転し、5-1で勝利しています。
![]() 三菱養和SC巣鴨ジュニアの内田主理監督(左)
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![]() ハーフタイムでも熱い指導を行い、ひたむきなプレーを求める
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![]() 「毎年参加できて嬉しい」と語るアレックサンドル・デュボス監督
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三菱養和SC巣鴨ジュニアは普段から外国籍チームと試合をする機会があるわけではありません。監督の内田主理さんは東京国際フランス学園との試合終了後に「前から積極的に来る強度が印象に残りました」と振り返る一方で、選手たちが東京国際フランス学園の選手と交流している様子を次のように話します。
「東京国際フランス学園の選手と一緒にドリンクをもらいに行った選手を見かけました。積極的に動けている様子ですが、他の外国籍チームと積極的に交流できるいい機会ですので、空いている時間に話しかけたりすることを促すようにしたいと思っています」
また、東京国際フランス学園の監督、アレックサンドル・デュボスさんは三菱養和SC巣鴨ジュニアとの試合後、大会についてこのように話します。
「この大会に毎年参加できることは嬉しく、楽しみにしています。フランス人と日本人だけではなくいろんな国籍の選手が集まって試合できることはいいことだと思っていますので、もっといろんなチームと試合したいです」
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子どもたちによる白熱したプレーはもちろんですが、より多くの外国籍チームが参加して国際交流が活発になることをこれからも期待したいところ。
果たして2026年は三菱養和巣鴨SCジュニアの連覇なるか、それとも新たな優勝チームが生まれるか? 優勝を目指す子どもたちの熱い戦いに、今から目が離せません。
※2025年6月23日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。