
多彩に活動!
みつびし最旬トピックス
久彌ゆかりの富里でスイカづくしのロードレース
-賞品も仮装もスイカ一色! 名産を味わうレースに6,000人が出走-
![]() 開会式と同時に雨も上がり、思い思いのコスチュームを着たランナーたちが沿道の声援を受け元気にスタート。
|
スイカの名産地として知られる千葉県富里市で6月15日、「富里スイカロードレース大会」が開催されました。梅雨時の雨模様もものともせず、招待選手を含め6,064人ものランナーが、富里の豊かな自然とスイカの恵みを全身で楽しみながら、7kmと2kmのコースに挑みました。
富里市には、三菱第三代社長・岩崎久彌が晩年を過ごし、先ごろ修復を終えて一般公開された「旧岩崎家末廣別邸」がある縁から、今年は三菱グループも協賛しました。
この大会は、地元特産のスイカをPRする目的で毎年スイカの収穫最盛期に合わせて開催され、今年で42回目を数えます。最大の特徴は、給水所ならぬ「給スイカ所」が設けられている点。コース終盤には、一辺15センチほどの三角カットスイカがずらりと並び、ランナーたちは足を止めて頬張りながら、走りの疲れを癒やしていました。
![]() 開会式や表彰式が開かれる会場ステージに掲示された、三菱グループ24社の協賛パネル。
|
![]() カットされたスイカがずらりと並ぶ「給スイカ所」。甘いスイカでパワーを補給し、ゴールまであと少し!
|
さらにゴール後には「スイカサービスコーナー」が設置され、今年は約1,640玉もの富里スイカが参加者に振る舞われました。入賞者への副賞ももちろんスイカ一玉ずつ。素敵な仮装で参加したランナーに贈られる「ナイス・コスチューム賞」の賞品もスイカ一玉と、まさにスイカづくしの大会となりました。
農業が盛んな富里市では、昭和8年からスイカの栽培が始まり、現在では千葉県内でも有数のスイカ産地となっています。その背景には、岩崎久彌が経営していた「末廣農場」の存在があります。
かつての末廣農場では、高度な農業技術を背景に、千葉県の委託を受けてスイカの原種栽培が行われ、優良な種子が生産されていました。農場が昭和20年代中頃に閉場した後も、昭和50年代中頃までは、その技術を受け継いだ農家によって種子栽培が続けられ、千葉県のスイカ栽培の礎を支えてきました。
![]() 大会は仮装参加OK。仮装の規定はないものの、コスチュームのテーマは皆さんもちろんスイカ。
|
![]() ゴール後にふるまわれるスイカにがぶり! 疲れも吹き飛ぶさわやかな甘さに笑顔がこぼれる。
|
現在、富里スイカは、旧岩崎家末廣別邸に隣接する観光施設「末廣農場」でも販売されています。かつての農場に思いを馳せながら味わうスイカは、また格別です。
スイカとともに笑顔が広がる、富里の夏の風物詩。今年も、地域の農産物と観光資源を広くPRする機会となりました。
※2025年6月27日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。