建設レポート
完成予想図に近い外観が現れ始めました! ~6月度レポート~
2023年7月から建設工事が行われている三菱未来館。建設工事が行われている三菱未来館。完成を目指して工事も佳境に入っています。
外部の足場や主だったクレーンは解体され、外構工事も本格スタート。内装・設備工事も引き続き行われています。シルバーに見える東面の外装は鋼製足場板で、通常建設現場でのみ活躍する仮設資材を本仕上げとして採用しています。会期後はリユース材としての活用を期待しています。
前回紹介した木集成材を使った外装工事の様子です。完成予想図にかなり近づいています。写真で見える西面の外装には、ポリカーボネートの折板を採用。三菱未来館の軽快さを生み出しています。
この木集成材架構※は放射状の部材がパビリオンの中央で線対称に配置され、格子型の形状をなしています。(以下、放射格子架構)
※架構・・・柱・束(つか)などの垂直材と梁(はり)・桁(けた)などの水平材で構成される構造。従来からある日本の木造(もくぞう)もこの形式
木集成材による間柱・耐風梁によって支持されたポリカーボネートの外装は非常に軽量な反面、強風等の外力に対して大きな変形を生じてしまう欠点があります。放射格子架構を組み合わせることで外装の変形を抑えるだけでなく、パビリオンの展示を見終わった来館者の方々が退場する際、建物の構造美・機能美を体感できるシンボリックな空間を演出しています。
そして、館名サインも設置されました。大阪・関西万博へ来場の際はこのサインを目指してお越しください!
工事は6月末現在で進捗率82%と、予定より20日程度前倒しで進んでいます。このまま順調に進めば建設工事は7月中には一部の外構工事を除き終了し、8月・9月は各種の竣工検査や検査指摘の手直し工事等が行われます。そして9月末にはいよいよ引き渡しとなります。
引き続き安全第一で建設完了を目指します。