8月の食材:とうもろこし
夏の風物詩的食材といえば、やはりとうもろこし!6~9月まで市場に出回り、旬の時期は軽くゆでたり蒸したりするだけでも甘くおいしくいただけるとうもろこしですが、ちょっとひと手間かけて調理することでさらに幸せの味に!今回は定番のとうもろこしごはんに、サラダ、揚げものまで、素材の甘さ&うま味を堪能できるレシピをご紹介します。
とうもろこしはセルロースが多く食物繊維が豊富。さらに実のつけ根の胚芽の部分には、ビタミンE、B1、B2、カリウム、亜鉛、鉄などのうれしい栄養素がぎっしり。糖やでんぷんなどの炭水化物が多く、高エネルギー野菜のひとつです。
とうもろこしは、ひげの先端が茶色っぽくなっているものが熟している証。皮がついている場合は、表面の皮がしっかり色づいて緑色のもの。皮がはがされている場合は実が先まで詰まっていて、ふっくら、ツヤのあるものを選んで。
<Recipe1>
栄養値も高い、夏らしいエスニック風味のサラダ
とうもろこしの彩りソムタム
このレシピのPoint!
☑ 本場・タイではさまざまな食材を主役にした多様なソムタムが。今回はとうもろこしを主役に、定番の彩り野菜をバランスよくミックス。
☑ とうもろこしは少量の水で蒸して、より甘みを際立たせて。
☑ 味付けは、ナンプラー、レモン汁、砂糖のみ。ノンオイルでヘルシー。
☑ 干しえびではなく「干しさくらえび」を使用することで、えびの風味は感じながらもより軽やかな味わいに。
【分量】4人分
とうもろこし…1本
にんじん…1本(大きい場合は1/2本)
きゅうり…1本
ミニトマト…8個
塩…ふたつまみ
干しさくらえび…大さじ2程度
ナンプラー…大さじ1
レモン汁…大さじ1と1/2
砂糖(あればきび砂糖、甜菜糖など)…大さじ1と1/2
唐辛子…1本分(幅1~2mmの輪切りに)
ピーナッツ…10g
つくり方
① とうもろこしを蒸す。深めのフライパンまたは鍋に長さを半分にしたとうもろこしを入れ、水50ml(分量外)を入れて火にかけ、水が沸騰したらふたをして3分蒸す。水分が残っている場合は、ふたを開け、とうもろこしを転がしながら水分を飛ばし火を止める。
② ①の粗熱をとり、芯の根元に包丁をあてて実を削ぎ切りする。ポロポロせず塊になっているとうもろこしは2~3片、飾り用によけておく。
③ にんじん、きゅうりは細切りに(スライサーなどを使用すると時短に)。ミニトマトはへたをとり、半分に切る。
④ ボウルに干しさくらえびとナンプラー、レモン汁、砂糖を入れ、干しさくらえびをスプーンでつぶしながら混ぜ合わせる。
⑤ ④のボウルに②と③、唐辛子、ピーナッツを加えざっくり混ぜて味をなじませる。皿に盛り付け、最後に飾り用によけておいたとうもろこしをうえにのせる。
<Recipe2>
毎日食べたくなる! おかずも引き立てる! シンプルでやさしい味わい
とうもろこしとみょうがの炊き込みごはん
このレシピのPoint!
☑ とうもろこしのつぶつぶ食感に、みょうがの爽やかな風味が加わって、夏らしい軽やかな味わい。みょうがは蒸らす段階で加えるのがポイント。
☑ 米は研いでから30~60分ほど浸水させることで、よりふっくらとお米のうま味が際立つ。
☑ 一緒に炊くのは、とうもろこしの芯、出汁昆布、酒、塩のみ。とことんシンプルだからこそ、素材の味が引き立つ。
☑ やさしい味わいなのでどんなおかずとも相性よし。バター+黒胡椒のせ、生姜焼き丼など、アレンジも自由自在に楽しんで。
(アレンジ例の写真です)
【分量】4人分
とうもろこし…1本
みょうが…3本
米…2合
水…350ml
酒…大さじ2
塩…小さじ1/6
出汁用昆布…1枚
つくり方
① 米は研いでから30~60分ほど浸水させておく。
② 厚手の鍋(米炊き用の土鍋でも)に水をきった①ととうもろこしの実を包丁で削いで加え、水、酒、塩、出汁用昆布、とうもろこしの芯を入れ、ふたをして中火にかける。沸騰したら弱火にして10分火入れし、水分がなくなり米が炊けていたら火を止める(炊飯器で炊いてももちろんOK)。
③ 昆布ととうもろこしの芯を取り出し、縦半分に切ってから斜め薄切りにしたみょうがを加え、ふたをして10分蒸らす。蒸らし終えたら、全体を混ぜてから茶碗に盛っていただく。
<Recipe3>
ひげも加えて食感楽しく、米粉の衣でより軽やかに!
とうもろこしのひげ入りグルテンフリーかき揚げ
このレシピのPoint!
☑ とうもろこしの実ととうもろこしのひげも加えてかき揚げに。食感が楽しい一品。
☑ 衣には米粉を使用してグルテンフリーな揚げものに。よりさっくり軽やかな食べ口でヘルシーな仕上がり。
☑ クミンパウダーを隠し味にして、ちょっぴり奥深い味わいに。
【分量】2人分
とうもろこし…1本
米粉…大さじ4
クミンパウダー…5振り程度
卵…1個
水…大さじ3
油(サラダ油、米油、菜種油など)…適量(鍋の大きさによる)
塩…適宜
つくり方
① とうもろこしは芯の根元に包丁をあてて実を削ぎ切りする。とうもろこしのひげは上部の黒っぽくくすんでいる部分を切り落とす。
② バットに①を入れ、米粉 大さじ1とクミンパウダー、塩ひとまみを加えて全体になじませる。
③ バッター液を作る。ボウルに卵を溶き、米粉と水を加えて均一になるまで混ぜる。
④ ②に③を加えて種を作る。
⑤ 小さめの鍋に高さ2㎝くらいの油を入れて火にかけ、高温(170~180℃程度)になったら(油がゆらゆらと動き出してから2~3分後、菜箸を入れてみて泡が勢いよく上がる状態)、種を揚げていく。木べらに種をのせ、すべらせるように鍋に投入する。
⑥ 2分ほどたったら裏返し、両面がきつね色になるまで揚げる。
⑦ 油をよくきってから器に盛り、好みで塩を振りかけていただく。
※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。
※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。
※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。