三菱のスポーツ

2025.10.16

ENEOSサンフラワーズ

Wリーグ名門・ENEOSサンフラワーズが王座奪還に向けて始動!
「これまでと違うプレーを見て!」

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Wリーグ 2025-26シーズンが10月18日に開幕する。リーグ最多となる通算50回(うちWリーグ23回・皇后杯27回)のタイトルを誇る名門チームが、千葉県柏市を拠点に活動するENEOSサンフラワーズだ。1969年の創立以来、女子バスケットボール界を牽引してきた伝統ある存在である。2022-23シーズン以来、3シーズンぶりとなるWリーグ王座奪還を目指すサンフラワーズ。キャプテンの星 杏璃選手、副キャプテンの藤本 愛瑚選手にその意気込みを聞いた。

練習の段階からバチバチのチームです

――シーズン開幕を控え、どのようなスケジュールで練習をしていますか。

星 杏璃(以下、星) 午前は9時半から12時頃まで、みっちりと練習しています。午後の練習は基本的に15時から17時までで、空いている時間は各自で自主練をしたり、ワークアウトをしたり、それぞれ時間を有効活用しています。

ENEOSサンフラワーズの練習場。壁に掲げられた優勝フラッグはその数にとにかく圧倒される!

――ハードな練習をこなしているのですね! 先ほど練習試合を見学しましたが、ものすごい迫力でした。Wリーグ所属チームとして最多のタイトル獲得を誇るENEOSサンフラワーズの、強みとは何でしょうか?

藤本 愛瑚(以下、藤本) 個々の能力の高さはもちろんのこと、基本的なプレーの正確度が高く、チーム全体のレベルが高いのだと思います。ただ2023−2024シーズン、2024−2025シーズンは優勝争いから遠ざかってしまい、私自身も中堅と呼ばれる立場になって、より勝つことの難しさを感じています。新しい選手も加わった今シーズン、チームのいいところをさらにレベルアップさせて、再び勝てるチームを作り上げていきたいです。


星 そうですね。練習の段階からバチバチのチームだということは、私も1年目の頃から強く感じていました。練習試合であっても負けないのは当然のこと、試合内容にもしっかりとこだわって臨んでいます。とくに今シーズンは、ヘッドコーチからディフェンスの強化やターンオーバーの削減を指示されています。これまでもディフェンスを重視してきましたが、さらに細かい部分まで徹底的に指導を受けています。そうした厳しい練習があるからこそ、試合では余裕をもって戦えるのだと思います。

チームの空気をつくる宮崎選手とエブリン選手に注目

今シーズンから新加入した馬瓜 エブリン選手。

――試合を観戦するにあたり、注目の選手を教えてください。

藤本 もちろん選手みんなに注目してほしいです。「とくに」ということであれば、7月に加入したエブリン選手(馬瓜 エブリン選手)ですね。彼女がいるとチーム全体の士気が高まるといいますか、活を入れてくれて、チームの雰囲気を大きく左右する存在となっています。今まではそういったタイプの選手があまりいなかったように思うので、エブリン選手が加わってこれからチームがどのように変化していくのか、私自身とても楽しみです。

――先ほどお二人の撮影でも、エブリン選手が盛り上げるように声をかけていましたね。

星 そうですね。練習が終わるとエブリン選手はふざけたりして和ませてくれます。でも、重要な場面では大きな声でチームを締めてくれます。そういったメリハリは、エブリン選手と宮崎 早織選手の二人がつくっている空気ですね。

シーズンを通して自分を成長させていきたい

ディフェンスの隙を見つけてドライブで点を取りに行くプレースタイルを得意とする、キャプテンの星 杏璃選手。

――星 杏璃選手は、昨シーズンはケガから復帰された直後で、そのあと日本代表にも復帰されました。改めて今シーズンへの意気込みをお聞かせください。

星 昨シーズンは、ケガのため試合にほとんどぶっつけ本番で臨むような感覚だったので、練習でチームメイトと連携を深めてから試合に臨む……ということができませんでした。そのためちょっと悔しい思いをしました。今シーズンは、早い時期から練習試合を重ねることで、自分の技術だけでなくチームプレーを高めることができているので、不安が解消されて大きな自信になっています。開幕が楽しみです。

シュート力が強みの副キャプテンの藤本 愛瑚選手のコートネーム「テン」の由来は、「点取り屋」からだという。

――藤本選手は、副キャプテンとして、ダブルキャプテンの星選手と宮崎選手およびチームを支えることになります。新たな役割で迎えるシーズン、どのようなことを心がけていますか。

藤本 これまでは自分のことで精いっぱいでしたが、副キャプテンという立場になりましたし、チームには年下の選手も増えてきました。プレー中も周りの選手達を意識しながら、シーズンを通して自分を成長させていきたいと思っています。

――そんな藤本選手に、キャプテンの星選手からひと言。

星 えー、そうですね(笑)、テンさんは言葉数が少ないタイプなので、試合中やベンチに戻ったときに後輩だけでなく先輩に対してももっと歩み寄って積極的に発信していったら、励みになる選手が多いのじゃないかなと思いますね。

会場をひまわり(サンフラワー)カラーで染めて応援!

星選手と藤本選手は練習中にもしっかりとコミュニケーションをとっている。

――ふたりで外食するなど語り合うことはありますか。

星 はい。一緒に食事に行く機会が多いので、いろいろな話をします。これからのチームのことはもちろん、これまで一緒に戦ってきた思い出話とか。テンさんがいちばんバスケの話をする相手かも。

――二人で熱く語っている?

星 どうなんだろう、熱くはないかもしれない(笑)。

――最後に「マンスリーみつびし」読者にメッセージをお願いします。

藤本 ファンの皆さまの応援は本当に力になります。再び常勝チームに戻るためのシーズンです。選手全員が気合いを入れてがんばりますので、ぜひ会場で応援よろしくお願いいたします。


星 新メンバーが加入し、これまでとは違ったENEOSサンフラワーズのプレーをたくさんお見せできると思います。一戦一戦を大切にし、勝利にこだわって戦っていきます。また、引退を表明している宮崎選手のラストシーズンでもありますので、ぜひ宮崎選手とともにプレーする私達の姿を見ていただきたいですね。会場で応援してくださる方には、チームカラーのイエローの応援Tシャツを配布しています。ぜひ皆さんで会場をイエローに染めてください。私達も一面イエローになっているととてもうれしいです。会場でお待ちしています!

インタビュアー写真

星 杏璃 ANRI HOSHI
2000年茨城県生まれ
背番号 59
コートネーム アン
ポジション ポイントガード
身長 171cm

「去年からひとり暮らしを始めました。自分の家が大好き」と語る星選手。趣味は料理やお菓子作り、手芸などインドア派。好きな食べ物は厚焼き卵。「尊敬する選手は林 咲希選手(富士通レッドウェーブ)。2023年までENEOSで一緒にプレーしていてバスケに向かう姿勢を学びました」。
https://www.instagram.com/anrhos_059

インタビュアー写真

藤本 愛瑚 MAKO FUJIMOTO
1999年徳島県生まれ
背番号 5
コートネーム テン
ポジション スモールフォワード
身長 179cm

「飼っている猫がかわいすぎて、オフの日は猫と一緒にのんびりしています」という藤本選手。好きな食べ物は焼き肉と焼き鳥。焼き肉はタンが好き。「めっちゃ食べます。アン(星選手)と私はたぶんチームでいちばん食べますね」。尊敬する選手はスロベニア代表のルカ・ドンチッチ選手。
https://www.instagram.com/101ten5/

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