三菱広報委員会より

2026.07.30

マンみつ探訪記 第2回
1970年の「マンみつ」が記録した「三菱未来館」の原点

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1965(昭和40)年11月の創刊以来、三菱グループの歩みとともに各社の取り組みを伝えてきた月刊誌「マンスリーみつびし」。長年「マンみつ」の愛称で親しまれ、毎週木曜日配信のWEBマガジンとなった現在も、その呼び名は世代を超えて定着している。

第2回は、1970年3月15日から9月13日まで開催された日本万国博覧会(大阪万博)に出展した「三菱未来館」が、当時どのように報じられていたかを振り返る(※引用はすべて原文ママ)。

「具体的に夢を繰り広げている」とメディアも称賛、その一方で……

1970年の大阪万博以来、その精神を継承してきた「三菱未来館」。2025年大阪・関西万博への出展はもちろん、さらに2027年3月に横浜市で開催される国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)でも、「三菱みんなの未来館」として出展することが決定している。

その原点である1970年の三菱未来館のテーマは「日本の自然と日本人の夢」。青い斜めの模様がユニークな外壁の鉄骨4階建て、内部には5つの展示室を設けた。そこに、多面スクリーンとマジックミラーを組み合わせた「ホリミラースクリーン」、煙を使った「スモークスクリーン」、5倍の大きさのシルエットを映し出す「シルエトロン」、球体のなかから映像を投影する「球体スクリーン」と、当時の最新技術を駆使したスクリーンを設置し、「50年後の日本」をイメージした映像を投影して話題を呼んだ。

1970年3月号の「マスコミの目」という記事では、取材した各メディアの感想を紹介している。

「実現の可能性を明日に約束される題材を選び、新しい映像テクニックなども用いて、身近に紹介している点に好感を持つ」(関西テレビ)
「未来というテーマにマッチした展示」(週刊文春)
「抽象的な映像展示が多いなかで、具体的に夢を繰り広げているのでとくに子どもたちの人気を集めるだろう」(読売新聞、朝日新聞)
「説明なしに見られるのでいい」(報知新聞)

こうした高評価の一方で、次のような辛口なコメントもあえて掲載している。

「未来の発想に少しもの足りなさを感じる、斬新さがほしい」(TBS)
「総花的すぎる、たとえばホリミラーなど一室に絞った方がいいのではないか」(週刊現代)
「展示館の規模、内容ともによくばりすぎる」(読売新聞)

2027年も役立ちそうな「万博を楽しく見るコツ」

万博開催期間中の「マンスリーみつびし」では、毎号「あなたと見よう 三菱未来館」という連載ページで現地の様子を伝えた。1970年5月号の「あなたと見よう 三菱未来館」では、冒頭で「毎日コンスタントに5万人近い観客を吸収しています。22日目の4月5日には、国内館最初の100万人目の入場者をむかえました」とその盛況ぶりを報告。さらに、「万博を楽しく見るコツ」や「万国博へ行く服装」を紹介している。それが今読んでもユーモアに富んでいて面白い。

「必ず見る館をきめておき、すいているからといって他館に欲を出さないこと。地区別に分けて余分に歩かず、最短距離で次の館にうつる。スケジュール通りに行かなくても気にしない。イライラしてもノンビリみても、見る数に変わりはありません。はいったら、ゆっくり見ること」
「パビリオンの型と色を頭に入れておく。路は四通八達だから道路図など気にせず、見える目的の館にどんどん進む。地図は展示館の型と色が鮮明に描かれたものであること。でないと、自分がどこに立っているかもわからない」
「待ち時間のカンを早くつかむこと。いくら長い行列でも終始動いている行列は早い。案内人が一時間半ではいれますとどなっているソ連館に、私は18分ではいりました。自分のカンの方が正しい」
「スタンプ集めは疲れるだけ」
「グループの場合、お揃いのハットをかぶる。どんな派手なものでも会場ではよく似合う。館内や道路ではぐれずにすみ、イライラが解消する」
「足だけが命。一日立ったり歩いたりで、おどろくほど足がふくれる。指一本はいるくらいの余裕があり、爪先が靴先にあたらぬ、はきなれた靴がよく、ハイヒールはタブー」
「手に物をもっていると案外くたびれる。極力一つのショルダーバックに格納する。千里会場は夜と昼との寒暖差がはげしいから、スカーフかマフラーを一つもっているだけで助かる」

どれも「2025年の大阪・関西万博のときに知っておきたかった!」と思うアドバイスばかり。2027年3月開幕のGREEN×EXPO 2027でもそのまま通用しそうな「万博攻略法」だ。

1970年の「マンスリーみつびし」には、「三菱未来館」の展示記録だけでなく、当時の人々の期待や熱狂、そして時代の空気までもが刻まれていた。これは三菱グループが歩んできた歴史の貴重な資料と言えるだろう。

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