三菱食品、初の欧州拠点立上げ
世界中で日本食の注目が高まっている中で、三菱食品は中期経営計画「MS Vision 2030」において「日本食文化の輸出」を柱の一つとして掲げ、日本の誇る食文化を世界に届ける事を使命としています。
2025年2月、英国並びにドイツにおいて、外食店舗向けを中心にホールセラー事業及び小売・外食事業を展開するJFEへ出資を実行しました。
JFEは2017年創立後、ロンドン市内の高級レストランを中心に、約2,000種類の日本食材/飲料を取り揃え、日本食材のスペシャリストとして毎日自社配送による卸事業を展開。ドイツではデュッセルドルフを卸拠点とし、小売り直営店も展開。2023年夏にベルリンで卸拠点と直営小売店舗をオープンして欧州各国へ更なる商圏の拡大を狙います。JFEは麺、米、調味料、飲料、酒などを中心に日本食全般を取り扱っており、約3,000社の顧客販売網及び直営小売/外食店を活用した本格的な日本食体験の場を提供することで新たな需要を創造し、日本食文化の輸出拡大に取り組んでいます。
JFE 英国倉庫前の写真。早朝から深夜までシェフたちにこだわりの商品をお届けしている。
英国・ドイツでの私の歩み
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、インバウンドでの人気の高まりからも欧州では特に日本食の注目が高まっています。またJFEの取引先にはミシュランガイドに掲載されているレストランもあり、日々ヘッドシェフから求められる日本食材を提供できるように情熱を持って、日々の業務に取り組んでいます。欧州での日本食は、伝統的な日本食文化を尊重しつつ、海外の方の好みに合わせ独自の進化を遂げています。そのため、日本のものをそのまま押しつけるのではなく、現地のシェフへバラエティに富んだ日本食の提供を心掛けています。
三菱食品と連携し、日本最大級の青果取扱量を誇る豊洲市場のネットワークを活かし、旬の高品質な日本産野菜・果物を欧州のお客様に毎週お届けしています。
JFEは日本食文化の発信を積極的に行っています。ドイツではデュッセルドルフで開催されるヨーロッパ最大級の日本文化の祭典Japan Tagに毎年参加しており、ラーメンの販売や大福等の日本スイーツを提供することでたくさんのご評価を頂いています。
あいにくの雨の中でもJapan Tagでラーメン2,000杯を売り上げた記念の一枚。
ロンドンで新しい食文化の発見
ロンドンは歴史と革新が同居する都市。近年ではサステナビリティとローカル志向が街全体のトレンドとなっています。最新のプラントベース料理や、環境に配慮した食材が注目を集めています。
休日にカンデム、トゥーティングやボロー等、世界中の食文化が集まるマーケットで食べ歩きをしていて、伝統的なフィッシュアンドチップスから、中東やアフリカ料理のストリートフードまで、世界中の味に触れることで色々なインスピレーションを得ています。
日本で培った味覚や食文化の知見と現地のトレンドとを掛け合わせ、欧州中のシェフにお届けすることが私のミッションと決めています。ロンドンの多彩な食文化に触れ、食べ歩きを通じて、日本からの視点をどう現地で活かすか、私の挑戦はまだ始まったばかりです。
かつて英国と言えば“まずい料理”が定説であったが、今は驚くほどおいしくバリエーションに富んだ食品を楽しむことができます。ぜひ、新しい食文化を生み出す街、ロンドンにお越し下さい。
ロンドンの得意先レストランでのお寿司料理
