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万博は「ワクワクした『未来』を発見できる場所」
~白井達郎さんインタビュー

-三菱グループ企業による大阪・関西万博応援の取り組み #4-

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大阪万博の開幕式で使われたハサミを手にする白井達郎さん

10月25日より開催されている「MUFG “推しパビ” プロジェクト for EXPO2025」。このイベントでは1970年大阪万博(EXPO’70)当時の貴重な品々が、約340点展示されています。これらの展示品の大半は万博グッズコレクター白井達郎さんの所蔵品で、このイベントの監修も担当しています。今回、そんな白井さんに「EXPO’70当時の様子」や「2025年の大阪・関西万博(EXPO2025)をいかに楽しめば良いか」を伺いました。

EXPO’70開催の年、白井少年は高校1年生。夏休みに大阪万博会場でアルバイトをしながら資料やグッズを収集しはじめたことをきっかけにコレクションが始まり、現在の所蔵品は1万点を超えます。

「万博開催当時、市電やバスが地下鉄に取って代わったり、御堂筋も万博の時に対面通行から南行きの一方通行になったりと、大阪のインフラや町並みが激変したのが、この頃でした」

太陽の塔だけでも数々のグッズがある

――万博グッズコレクションのきっかけは?

「当時ものすごくたくさんのグッズが世の中に溢れてたんです。ところが高校生には高価で買えないものばかり。せいぜい買えてメダルとかキーホルダーくらいです。欲しくて欲しくて仕方ない!と思っていたら、会期終了後に投げ売りされることがあり、それらを買い始めたんです。当時はグッズを集める会なんていうものもあって、足を運ぶと大学生ぐらいのお兄さんが、こんなグッズいっぱい出ていたぞ、と分けてくれることも。それがスタートでした」

三菱未来館のユニフォームはスリーダイヤの赤と白のコントラストが印象的

――マネキンが着ているユニフォームも、白井さんの所蔵品なんですよね。

「はい。展示の2着(三菱未来館、みどり館)を含めて40着。それぞれ直接お持ちだった方からお譲りいただいています。開催前にツイッギーが来日してミニスカートブームが起こったのですが、ちょうどその頃に制服のデザインが始まったためか、ミニスカートのユニフォームが多いんです。70年になるとファッションは多様化してミニスカートは少し時代遅れな部分がありますが、コシノジュンコさんがデザインするユニフォームにはパンタロンを用いた先進的なデザインのものもありました」

※ツイッギー:イギリスの女優・モデル。1967年初来日をきっかけに日本でミニスカートブームを巻き起こした。

開場記念という文字が貴重さを物語っている

「先ほど、このイベントのテープカットに参加しましたが、実は私だけ違うハサミで切ったんです。『日本万博博覧会 開場記念』と書かれた1970年当時の物です。これも私のコレクション。めちゃくちゃレアですよ」

――当時の推しのパビリオンは?

「当時は少年雑誌で『これが万博のパビリオンだ!』という記事が、劇画調で載っているんです。 それを見て三菱未来館に行かないと!などと思うわけです。私も、最初にみどり館、それから三菱未来館を目指しました」

――当時の三菱未来館はどのようなパビリオンでしたか?

「とてつもなく大きなパビリオンでした。動く歩道がパビリオンの中にあり、それに乗って五つの展示室を順番に見て回る、というスタイルでした。そこで提示された日本の50年後を見て、自分はその時にはすっかりおじいさんになっているけれど、スゴイ時代がやってくるんだなあ、と思った記憶があります」

「当時、私が切り抜いた三菱未来館の新聞広告にこんなコピーがありました。『三菱未来館は閉館しましたが、未来の2文字は残ります』。この切り抜きは今でも大事にしています。その後の万博でも、そして来年のEXPO2025でも「三菱未来館」の名前は残っているのだと思うと感無量です」

数多くのグッズの中に閉幕当時の「三菱未来館」広告の切り抜きが。
三菱カラーテレビ「高雄」の販売ノベルティ「太陽の塔」。カラー放送が本格的に始まった1970年ならではの逸品。
当時町中ではこのような看板をよく見かけた。空白部分はお店の名前を入れることも。

――熱狂の1970年の様子が色々見えてきましたが、ここでEXPO2025について伺います。特に期待していることは何ですか?

「1970年当時の『未来』って、みんな一緒の方向を向いていたんですよ。でも今は多様性の時代。『未来』も色々あるんですよね。だから子供たちには『自分がこれだ!と思える未来』を探すつもりで会場に行って、それぞれのパビリオンが提案する『未来の姿』を体感することで、夢や希望などワクワクするものを見つけてほしいですね」

さらに万博ならではの特長から、こんなアドバイスも。

「EXPO’70では海外からの参加は77カ国でした。EXPO2025はほぼ倍(161カ国・地域)ですよ! 中には普段名前も聞かないような国も参加しています。一生かかっても回り切れないような、旅行好きでも回り切れないような国々が多く参加していますので、ぜひ、その国の人に話しかけるような気持ちで参加していただければと。あと、グッズが色々出ていますので、これを集める人がいると、 嬉しいなぁ(笑)」

EXPO2025 三菱未来館では私たち、ナナとビビがお待ちしています!

数多くの国や地域から新しい技術や文化が、リアルな形で一カ所に集まる、その唯一の機会が万国博覧会です。夢のある明るい未来を発見して、自分たちが将来を作るんだ、実現するんだ、という思いを持ちながら、ワクワクドキドキする貴重な機会です。百聞は一見にしかず! 来春開催の大阪・関西万博、そして三菱未来館にもぜひ、足をお運びください。

※2024年11月13日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。