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笑顔はじける 子どもたちのたけのこ掘り体験

-ゆかりの施設にエリザベス・サンダース・ホームの子どもたちを招待-

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社会福祉法人エリザベス・サンダース・ホーム(神奈川県大磯町)の児童養護施設の子どもたち17名(小3~高校2年生)が4月20日、三菱グループが管理する熱海陽和洞(静岡県熱海市)を訪れ、たけのこ掘り体験を楽しみました。

エリザベス・サンダース・ホームは、三菱第三代社長・岩崎久彌の長女、澤田美喜が創設しました。児童養護施設や幼保連携型認定こども園の経営、クリスチャンだった澤田美喜が収集した隠れキリシタンの遺物などを展示する「澤田美喜記念館」の運営と、3つの社会福祉事業を行っています。

たけのこ掘りの舞台となった熱海陽和洞は、三菱第四代社長・岩崎小彌太の冬の別邸として1936年に建造された洋館で、歴史的な建造物として大切に保存されています。

熱海陽和洞には、東京ドーム1.2倍の広大な敷地内に約7,000本もの竹が生い茂る竹林があることから、今回のたけのこ掘り体験が実現しました。



熱海陽和洞のトンネル(「陽和洞」)


電車に乗って熱海駅に着いた子どもたちは、遠足気分で線路を越え、急な坂道を登って熱海陽和洞の敷地内へ。「陽和洞」(トンネル)を抜け、目の前に現れた立派な洋館に、驚きの声があがります。

子どもたちが親しみを込めて『ママちゃま』と呼んでいる澤田美喜が、岩崎小彌太の姪であったことや、エリザベス・サンダース・ホームで毎日歩いているトンネルが、戦前に「陽和洞」と名付けられ、その名が先ほど通ったトンネルにもつけられた、という説明を聞いて、子どもたちは驚きの表情でうなずいていました。



重い鍬(くわ)を使って周りから掘っていきます


いよいよたけのこ掘り。竹林に向かうと、たくさんのたけのこが土の中から顔を出しているのが見え、子どもたちからは歓声が沸きます。たけのこ掘りのコツをスタッフから教えてもらうと、子どもたちは皆、「自分で掘ってみたい!」と、慣れない道具を使いながらも、夢中で掘り起こしていました。

たけのこ掘り体験の後は、30本近いたけのこの皮むきにも挑戦。自分で洗ったたけのこが気に入って「部屋に飾りたい」という声も聞かれました。



たけのこの皮むきも初めて体験 


待ちに待ったお昼ご飯では、慣れないお部屋の雰囲気に緊張気味だった子どもたちも熱海陽和洞で採れたたけのこの料理が並ぶと顔がほころび、またたく間に筍ご飯が大人気に。中には何杯もおかわりをする子も見られました。

そしてほとんど全員が、たけのこをマイバッグで持ち帰ることを希望。エリザベス・サンダース・ホームの夜の調理場はきっと大忙しだったはずです。

穏やかな春の陽光の下、みんなで声を掛け合って頑張ったたけのこ掘りと、筍料理を囲んで楽しいひと時を過ごしたことは、子どもたちにとって忘れられない思い出になったことでしょう。

エリザベス・サンダース・ホームの子どもたちの笑顔は、熱海陽和洞のスタッフにも元気を運び、心温まる一日となりました。



大きなたけのこがたくさん採れました

※2025年5月14日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。